デュアルモメンタム投資|歴史と知っておきたいモメンタムの概要 #1
これからデュアルモメンタムを始める方に向けた記事となりますが、まずはその歴史やモメンタムの仕組みを知る事で、どの様な投資方法なのかを簡単に理解貰えればと思います。
なぜこの戦略が多くの投資家にとって有効であり続けるのかを紹介していきますね。
尚、初心者の方にも解り易い様に記載していきますが、必要最低限の知識がある事を前提としていますので、ご了承下さいませ!
デュアルモメンタムの起源とモメンタムについて
デュアルモメンタムはゲイリー・アントリッチによって考案された投資手法で、その基礎となったのは、1970年代から1980年代にかけて広まった「モメンタム投資」の理論です。
モメンタムと聞くと良く解らないと思うかも知れませんが、簡単に言えばパフォーマンスは継続するという事。つまり、パフォーマンスが良い銘柄は良いパフォーマンスが続くし、パフォーマンスが悪い銘柄は悪いパフォーマンスが続くという考え方です。
少し株取引をした事のある人であれば経験があるかも知れませんが、上がる銘柄はずっと上がるし、下がる銘柄はずっと下がっているイメージってありませんか?(あくまでのイメージです)
その様な事だと認識して貰えればまずは良いと思います。
デュアルモメンタムとは:絶対モメンタムと相対モメンタムの2つのモメンタム
ピンと来た人も居るかもしれませんが、デュアルモメンタム投資ということは2つのモメンタム、「絶対モメンタム」と「相対モメンタム」を組み合わせた投資方法です。
具体的には絶対モメンタムは市場全体の上昇や下落を見極め、例えば株から現金(キャッシュ)や他の安全資産にシフトすることでリスクを回避します。
一方、相対モメンタムは、複数の資産の中からパフォーマンスの良いものを選びます。(ここでは、市場全体が上昇局面で、更に相対モメンタムを利用するという考え方です。)
この2つを組み合わせることで、上昇局面でのリターンを追求しつつ、下落局面では損失を最小限にする事を目指して行きます。(例えば、リーマンショックやコロナショックの下落を軽減したりとか)
このアプローチにより、一般的な市場のボラティリティを抑え、より安定したリターンの追求を目指すといった、とてもシンプルな投資方法の事となります。
でも、とても奥が深い投資方法だったりもするんですけどね笑
デュアルモメンタムの事をより詳しく知りたい方へオススメの本
この記事ではデュアルモメンタムの概要のみを説明しましたが、より詳しく知りたい方は「ウォール街のモメンタムウォーカー」を読んでみる事をオススメします。
但し、投資の基礎を学べる様な本ではなく、基本的な知識がないと難しいと感じる内容かと思いますが、デュアルモメンタム投資をするのであれは読む事で理解を深める事ができるものとなりますし、読んだ時は理解できなくても、何れ役立つ時が来るかと思います。
まとめ
今回はデュアルモメンタムの概要について記載しましたが、少しでも理解して貰う事が出来たなら、スタートラインに立てたのではないでしょうか。
次回は、実際の相場環境を例にした具体的な内容に触れていきたいと思いますので、是非、続きの記事を読んでデュアルモメンタム投資を理解して行きましょう。