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何かを誰かを守るためじゃなく かき鳴らすだけ / The Birthday『LOVE ROCKETS』


ロックバンドThe Birthdayの『LOVE ROCKETS』のこの歌詞が好きだ。

何かを 誰かを
守るためじゃなく
かき鳴らすだけ

The Birthday(2022)『LOVE ROCKETS』


映画『THE FIRST SLAM DUNK』のオープニング曲だが、このオープニングがもうとにかくめっっっっちゃくちゃカッコよくて、同時にこの曲も大好きになった。

映画館には3回観に行ったけれど、3度目なんて宮城リョータの過去はもうどうでもよくて、オープニングをもう一度観たいがために行ったようなものだ。(映画スラダンのDVDは購入予約している。届くのが楽しみ)




初めてしっかり歌詞まで意識しながら聴いたとき、

何かを〜〜
誰かを〜〜
守るため〜

まできたので当然「守るために」だと思ったら
守るため「じゃなく」だったので、おや?と思った。


あ、そこは誰かを守るためじゃないんだ。
かき鳴らすだけなんだ。

良いな、と思った。
何かを守るとかじゃなくて、ただかき鳴らすだけ。
なんかそっちの方がロックだわ。


誰かのため何かのためとか意味とか
しゃらくせぇーー!!!!!

俺はただギターをかき鳴らしてるだけなんだよ!!
愛のロケットをぶちかましてぇだけなんだよ!!

みたいな。


そもそも、ロックってなんだっけ?と思って調べてみたら、知恵袋でロックの意味についてこんな熱い回答をしてる人がいた。

ROCKについて説明しましょう。

ROCKとは「揺るがない強い意志」です。つまり精神論で語るものなのです。「ロック魂」という言葉は精神論からきています。例えば苦難な道を選んだ人生はロックだけど、線路をひかれた人生はロックじゃない、ということです。

もうひとつ。「ロックンロール」=「岩が転がる」ですが岩はゴツゴツしていて大きいのでビー玉のようには転がりません。それでも、転がろうとする(苦難な事でも前に進もうとする)気持ちがROCKなのです。ビー玉のようになんの抵抗もなくよく転がるのはROCKとはいえません。

だからロックを語る上で精神論が絶対に必要です!

(中略)

バンドであること、ギターサウンドであることで視覚的にロックバンドとして認知されやすいですが、それだけで「あのバンドはROCKだ!」と思うのは違います。轟音でギターをガンガンならしても、ロックとして支持されないバンドもいます。
判断基準はあくまでも「揺るがない強い意志」というロック魂なのです。魂なので目に見えません!見えない所にROCKの真髄があるのです。

とある知恵袋ベストアンサーより



分かりやすいですアニキ!

揺るぎない強い意志と、困難にも果敢に立ち向かう気持ちこそ、ROCKの魂!

てことは、私の好きなハリー・ポッターとか鬼滅とかに出てくるカッコいいキャラたちも、みんなROCKなのか。

スラダンの桜木花道たちなんて、まさしく揺るぎない意志と困難にも立ち向かう姿勢、ROCKだなぁ。

本当にオープニングにピッタリだ。神マッチ。
この曲は絶対エンドロールじゃなくオープニング。
あぁ、早くあのオープニングがまた観たい。



残念ながら、この歌詞を書いたボーカルのチバユウスケは昨年11月に55歳という若さで亡くなった。

この歌詞の通り、"LOVE ROCKETS"="LOVE ROCK"を世界中に撒き散らしてからこの世を去るなんて、最後までなんてROCKでカッコいいんだよ…


何かのためとか誰かのためとかじゃなくて
自分の出したい音を、ただかき鳴らそう。

LOVE ROCKETS!
LOVE ROCKETS!
喰らったら最後 愛まみれ

精一杯カッコつけて、ロックンロールでいこう。



【追記】↓歌詞考察してる方がいた。めっちゃ分かりやすい!

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