東京女子プロレス品川大会〜楽しいは大正義〜
約1年ぶりに行ってきました東京女子プロレス。行こう行こうと思っていたらこんなに時間がたっていた。やはり先にちゃんと予定を組まないとだめですねー。
ただ「生観戦の時間が開いたことで気がついたこと」はあります。それは「どの選手もめっちゃ良くなっている」という点です。いわゆる「久しぶりに会った親戚の子がデカくなっていてビビる」という感覚に似ているやもしれません。つまり「想像以上に良い方向に進んでいる」ということですね。
若手を積極的に登用することで中間層を突き上げ。中間層はその突き上げをトップ層にする。有名選手を入団させたり、対抗戦で刺激を入れるのではなく。ボトムアップからの成長を目指している。ぼくは東女についてそんな印象を抱きました。
もちろん海外の選手やゲスト選手は呼びますが。あくまでもそれはスパイスであり。基本的には団体内部で底上げを狙う。
実際前回観戦した時は「トップに迫る位置」だった渡辺未詩あたりはもう「迫る」という状況ではなく、立派にあのときのトップを食える位置にいます。このあたりは新人が躍動していることからの「もっと上を目指す」という空気やもしれません。
原宿ぽむの明るさと激しさを両立させる試合もまた素晴らしい。らくぽむトレインで入場して観客を唖然とさせても、そこから最期はシリアスに落とし込む。
自分の個性と今回の大会のテーマ(タッグトーナメントという勝負論が求められる状況)をしっかりはめ込める。このあたりはセンスだけではなく積み重ねたものがあるからでしょう。
そうして突き上げを食らうトップ層。例えば瑞稀あたりは「それでもまだ超えさせないよ」という印象も醸し出していました。この日の試合はキャリアの浅い選手の中に混じっての試合でしたが、タッグパートナーだけではなく。まるで対戦相手すら制御しているような。そのハンドリング能力は素晴らしいものでした。
外とは絡むけれども団体としてはボトムアップを狙う。だからこそ若手にもチャンスを与えるし、それによって中間層以降も刺激になる。
あれ…?なんかどこかの団体で近い構図があったような…う…頭痛が…。
もちろんこの形をどこまで維持できるのかはわかりません。団体として数字を求められることもあるでしょう。とはいえこうしたボトムアップスタイル。そして最期は楽しく幸せにで終わらせられる世界観。これは残ってほしいと改めて思いました。東女は選手として強いだけではなく、フレームとして強い。まさにこれですねー。
※追伸
特典会ってスパン開くとほんとに会話できなくてフリーズするなあ…。そういう意味では定期的な観戦が望ましいのやも…
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