全日本プロレス8.24新木場大会〜王道T3回戦〜全日本プロレスの現在地
久しぶりに行ってきました全日本プロレス&新木場ファースト。直線距離なら自宅最最寄り&職場からも激近という新木場ファースト。余談ですが後楽園も新木場も職場から30分以内&自宅からは45分以内。案外私は職場に恵まれてますね(時期によってはオフィスにいること少ないけどね…)。
※試合結果はこちらから
さてこの日は王道Tの3回戦。高校野球好きの後輩から「準々決勝は一日で一番多く好カードを観戦できてお得ですよ」というアドバイスもあり、この日の試合を選択。結論から言えば大正解でした。
全日本の試合に来たのは随分久しぶりだったので(多分7年ぶりくらい?)、新しい団体の試合を見に来たという感覚でした。もちろんそもそもの観戦のきっかけが全日本プロレスTVを見て「宮原健斗すげえ」と思ったからので、ざっくりとした知識は持った上での観戦です。ちなみにこの試合も絶賛配信中です。
宮原目当てで来た私ですが、おぼろげながら今の全日本の良さをなんとなく理解できました。以下羅列していきます。
1.試合時間の短さ
18時30分開始で全試合終了が21時前という良い意味でとてもコンパクトな大会でした。全部で7試合のうち4試合が試合時間10分未満という形でしたが、試合時間が短くて残念という印象はあまりなく。非常にテンポが良かったです。余談ですが私は長時間の試合が好きなほうですが、この日は短い試合時間でも普通に満足できました。
これはもしかすると配信中心のプロレスを見越したものかもしれません。デジタルデバイスで長時間視聴するのは結構疲れます。それぞれの試合が集中して視聴できる時間内に収まっているのは良いことだと思います。これが平日の試合=仕事後に観戦の観客が多い=既に疲れている観客が多いのでコンパクトにという狙いがあったとすると、なおのこと興味深いですね。
2.ヘビー級の試合にそれぞの個性がある
今回は王道Tということでヘビー級のシングルマッチが4試合組まれていました(青柳亮生のみjr)。ざっくりとした内容を振り返ると…。
青柳亮生VS芦野祥太郎。青柳がリングを盛んに動き回り、逆に足のはリング中央でどっしりとレスリング勝負に持ち込む。お互いが別な色を持つからこそ、対比によって両者の長所が映える試合でした。
諏訪魔VS入江茂弘。入江のパワーを諏訪魔が正面から受けつつ。しかし諏訪魔は完全に相手の土俵には登らず。腕ひしぎ十字固めをはじめとした腕攻めでベテランらしい試合の幅をとる。諏訪魔が入江のパワーを引き出しながらも自分なりの味を出した試合だと思います。
ジェイク・リーVS吉田綾斗。直前の2試合と異なりじっくりとしたグラウンドレスリングから始まったこの試合。これまでが全体的に動きのある試合だったからこそこうした静かな展開がより活きると思います。場外でのジェイクのキック誤爆から一気に動きが激しくなりますが、要所で見せるジェイク異質な雰囲気が正統派の吉田とうまく絡んだ試合。最期はジェイクの闇が吉田を飲み込みました。
宮原健斗VS石川修司。これを期待してチケット買った私は賭けに勝ちました。石川修司という怪物スーパーヘビーの選手と、そのスーパーヘビー級の攻撃を受け止める体格&横のスピードを両立する宮原健斗。単純に力勝負でも力をいなす勝負でもない。ぶつかり合いとスピードが素晴らしく混ざりあった試合。
ヘビー級の凄みを見せるという全日本の伝統を持ちつつ、そこに選手それぞれが個性を出す。さらに試合毎の対比も絶妙に噛み合う。興行としても非常にレベルが高い内容でした。
3.満員の観客
この大会はチケット完売の満員興行でした。ソーシャルディスタンスへの配慮もあり平時での満員ではありません。それでも満員の観客による拍手によって、会場はとても良い空気に包まれていました。私も経験がありますが、観客がネガティブな空気を持つ会場だと、やはり試合の雰囲気も悪くなります。そうした気配が無いことで、私のようなライトなファンも楽しく観戦できました。
諸々書き連ねましたが、とてもおもしろい大会だし王道Tの準決勝&決勝もとても期待できる雰囲気がありました。なかなか現地観戦しづらい時期ですが、全日本プロレスTVでも生配信されます。興味を持った方は是非ご覧ください!
追伸
今回初めてリングサイド最前列でした!私は俯瞰して観戦するのが好きなのでスタンド席組でしたが、最前列で下から選手を見上げると大きさにびっくりします。大型選手の多い全日本プロレスを観戦する場合はリングサイド席やアリーナ席だと、デカさをより実感できるかもしれません。
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