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N-1 VICTORY【DAY2.3.4】異なる出自の選手による化学反応
※トップ画像は@shun064さんの作品です。今回のテーマで関わりのある鈴木鼓太郎ですね。
無観客配信試合として行われたプロレスリングノアのヘビー級シングルリーグ戦N-1のDAY2.3.4。三連休の三夜連続配信ということもあり、TLも非常に賑わっていました。
私の感想はこんな感じです。
9.18感想
— はやしげ (@monmontokyo) September 18, 2021
彰俊の見せた「隠し持った刃感」
鼓太郎の異次元レベルの懐深さ
稲葉の良さを全部引き出して勝つ望月の鉄人ぷり
清宮海斗の覚悟#N12021#noah_ghc
9.19感想
— はやしげ (@monmontokyo) September 19, 2021
止まらない藤田しかし怖さ見せた齋藤
プロレスの奥行き対決は中嶋勝彦に軍配
稲葉の攻めを退けた拳王の生命力
俺はあのスタイルをできないんじゃない、やらないんだよ?という武藤みせた一流のプライド#N12021#noah_ghc
9.20一言感想
— はやしげ (@monmontokyo) September 20, 2021
船木の矜持は強さである
「シューティングを超えたものがプロレスである」を体現した田中将斗
化かし合いは俺の勝ちだby望月
閃きはお前だけのもんじゃねえぞ!という清宮から武藤への宣戦布告
明日は20時から重大発表だよ!#noah_ghc#n12021#wrestleUNIVERSE
今回のN-1は所属外選手の参戦が多いのが特徴です。外国人選手を含めた所属外選手をカウントすると、2018年(4名/16名)、2019年(3名/10名)、2020年(2名/12名)、2021年(8名/16名)となります。※所属のカウントは公式サイトの所属選手をもとにしています。半分が所属外選手ということもあり、異なる出自の選手による化学反応がとてもおもしろいリーグ戦になっています。
特に私が興味深かったのが桜庭和志、田中将斗、鈴木鼓太郎、中嶋勝彦の4人です。ちなみに全員Cブロックの選手です。9.18は鈴木鼓太郎と桜庭和志の対戦。鈴木鼓太郎が桜庭和志のMMAの技術を引き出しつつ、相手に乗った格闘プロレスにはせずに鈴木鼓太郎の試合を作った試合。9.19は鈴木鼓太郎VS中嶋勝彦。どんな相手でも完全に相手に合わせられる深みを持つ中嶋勝彦が、同じく懐の深い鈴木鼓太郎の色を出させつつも、最期は自分の色に染めた試合。9.20は桜庭和志VS田中将斗。戦前は水と油を思わせましたが、始まってみれば田中がガッツリと序盤にレスリングに没頭。究極のなんでも屋でもある凄みを見せつけました。一方の桜庭も自分のスタイルを最期まで貫き通す。結果的に両者の良さを存分に出したドロー決着でした。外敵が半分を占める今回のリーグ戦の注目箇所でもある、出自の異なる選手の化学反応を最も色濃く魅せているのがこのCブロックだと改めて感じました。
ちなみに9.26後楽園ホール大会では中嶋勝彦VS桜庭和志、田中将斗VS鈴木鼓太郎というカードが残されています。
外敵と絡むと己の底しれぬ深淵さを観客にハッキリと伝える中嶋。そんな彼の深淵を引き出すのに最も相応しいと言えるのが桜庭和志でしょう。特に桜庭のレスリングに中嶋がどうやって対応するのかが注目です。決勝トーナメント進出には勝利しかない中嶋は是が非でも負けられない。
一方の田中将斗VS鈴木鼓太郎。ヘビー対ジュニアという図式で考えれば有利なのは田中将斗でしょう。桜庭と同じ勝ち点で無敗と今リーグ戦でも好調を維持しています。鈴木鼓太郎はリーグ戦2連敗で既に決勝トーナメント進出の可能性が途絶えています。しかし桜庭戦や中嶋戦など勝敗を越えた鈴木鼓太郎の懐の深さを存分にアピールしました。それは在りし日の三沢光晴をも彷彿とさせるものです。その深さの中にある様々な引き出しが出てくれば何かが起きるかもしれません。
もちろん9.26は他のブロックも好試合が目白押しです。決覚悟を決めた清宮海斗による悲願の打倒武藤敬司は?藤田和之と船木誠勝の異物対決の先は?拳王はレジェンド望月こ超える事ができるか?ラストサバイバルゲームで生き残るのは果たして誰だ!