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全日本プロレスに変化を与えるなら…キーマンは芦野祥太郎だ!

さて。前回こちらの記事を書いたときは「青柳優馬のCC優勝か!」と思っていた私ですが…。


4月25日時点の星取りを考えると彼の決勝進出はかなり厳しい状況です…。いやだって野村直矢のマキシマムからのザ・フール繰り出して宮原健斗に勝利なんてそりゃ「優勝やろ」と思うじゃないですか…。とはいえこれは「良い意味での波乱」とも捉えることができます。今の全日本プロレスのスタイルといえば「デカイ選手とデカイ選手のぶつかり合い」です。ヘビー級はデカさが正義!180cm後半で105キロ超えてなきゃヘビー級じゃねえだろ!とまでは言えませんが、少なくともファンによる選手へのサイズ信仰は強いと思います。

その論理で考えると宮原も諏訪魔も。石川修司も青柳優馬も。斉藤ブラザーズも安齊勇馬も。みんなデカイ選手です。彼らの細かいファイトスタイルはそれぞれ異なりますが、ベースとして「デカイ選手とデカイ選手のぶつかり合い」のラインにいるといえるでしょう。

もちろんこの哲学は全日本プロレスの武器であり財産です。そこを否定する必要は1ミリもありません。しかし一方で「それだけでは厳しい」という考えも私の中にはあります。外国人選手招聘がうまくいかない現状の全日本プロレスでは「デカイ選手とデカイ選手のぶつかり合いだけを維持すること」は困難です。他団体と絡むにせよ大型選手はどの団体も不足しています。

全日本プロレスのデカイ選手の魅力を損なわずに別のラインを作る。例えば「デカイ選手にボコボコにされながらも」「下から相手を睨みつけ」「体格差があっても己の武器で最後にはねじ伏せる」。そんなラインです。そしてそのラインを作るのであれば?筆頭は芦野祥太郎でしょう。

芦野は身長こそ174cmと小柄ですが、107Kgと体の厚みがあります。通常このサイズでヘビー級で戦うならば。おそらくスピードを重視したスタイルになるでしょう。しかし芦野はそうではありません。デカイ選手を前にしてもひるまず相手の攻撃を受け続けます。こんなふうにぶん投げられます。


野生動物諏訪魔に投げられる芦野


もちろん勝つためには受け続けるだけではだめです。持ち上げることも困難なデカイ選手をどうやって仕留めるか?その答えがこちらです。


野生動物諏訪魔のからギブアップを奪う芦野

レスリング仕込みの体捌きから放たれるアンクルホールド。相手がデカくても寝かせて絞めれば勝てる。さらに「ギブアップという相手から敗北を認めさせること」により「偶然の勝利ではない」というイメージも観客に伝えることができます。またデカイ選手を小型の選手が投げて勝つことはロジックとしても厳しいですし、デカイ選手の価値を落とすことにも繋がります。しかし絞め技という決まり手であれば?そうはならないでしょう。「デカイ選手とデカイ選手のぶつかり合い」とは異なる形。「サイズに恵まれなくともデカイ選手に対して説得力を持って立ち向かう」という形。芦野という存在は今の全日本プロレスにそうした風を吹かせるきっかけになりうるのではないでしょうか?

全日本プロレスの根幹である「デカイ選手とデカイ選手のぶつかり合い」は残しつつ。それを塗りつぶすのではなく新しい色として「デカイ選手に立ち向かう姿」を増やす。今回のCCはもしかするとそうした意味でのゼンニチ新時代が訪れるのかもしれません。

前置きは長くなりましたが私の願いは「5.29三冠戦のチケット買ったから芦野が挑戦者になったら絶対勝ってほしい!」ですよーーーーーー。


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