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あの娘は綾波レイが好き
電車で見かけた超かわいい子の話をします。
マジでオチないです。
車窓越しに映る頭の低さに驚きました。私より10cm近く低い。そして、彼女もまた車窓の反射を利用してこちらを見ている、気がしました、視線を感じました。
白い丸襟と太いタイのような服装がぼんやりと確認できて、お嬢様校の制服にも、品の良い私服にも見える。
どっちだ、どっちだ。彼女の年齢が知りたい。
私と彼女の間には、白髪で体格のよい紳士が吊革に掴まっていました。
電車の揺れに身を反らせて、彼女を目視で確認したい。
その美しい黒髪と、強い視線、そして洋服から、彼女のことが知りたい。
後ろに何度か体を逸らして、目の端に必死に意識を集めても、どうしてもどうしても確認できない。
顔ごと向けるのがはばかられるこの満員電車で、危うく目で犯してしまいそうな美少女を、肉眼で拝みたいなど、倫理に反しています。気持ち悪い。
でも私は気持ち悪い女なので、項垂れる振りをして、今度は前に姿勢を傾け、そしてちらりと横を盗み見ました。
これで見えなかったら私はこのまま生きていこうと思ったのに
電流が走ったあとに、彼女と視線が合ったことに気がついた。
目で犯されたのは私の方でした。
マスクをしていてもわかる白い透き通るような肌に、スッと通った鼻筋、きっと鼻先はツンと尖って小さくて、少し下膨れの頬は筋肉を孕まず柔らかい。
そしてどうやら着ているのは私服らしかった。下は一昔前に流行ったようなキュロットに黒いレギンス、靴はスポーティなスニーカーで、かなりチグハグな格好、子供っぽい印象を受けたのですが、子どもにしては発育の良すぎる胸に私は吸い込まれるように魅入ってしまいました。
目視で捉えて、謎は深まる。私は彼女に浸かっていく。
印象的だったのは目です。かなり薄化粧で、目の周りは色が乗せられていない。それでも白い肌に十二分に映える丸い瞳。そして何よりその視線。これは女が恋しく想う相手にしか送ってはいけない視線でした。
彼女の血液型が、誕生日が、使っているシャンプーが、スマホの機種が、部屋のカーテンの色が、敷布団の素材が知りたい。
彼女の視線に誘惑され、犯され、同時に、お前はこんな目で数多くの男を誘惑してきたのかと、嫉妬に狂いそうになりました。
きっと何も考えていない、その空っぽな頭で、お前はただ男を目で犯してきたのかと、彼女のことが憎たらしくなりました。
八千代台で老紳士が降りて、私は間を詰めました。もう彼女は逃げられません。
すきだよ。すきだよ。
すぐ隣にいるのに車窓越しに目で語りかけます。
すごく近づいて、汗の匂いがバレた気がしました。でもそれでいいと思いました。とんでもないフェロモンを嗅がされたのだから、それくらいの報いは受けて然るべきです。
でもマスクをしていたから、伝わらなかったかもしれません。畜生め。
こんな誰にでも股がる様なはしたない女は、私が教育せねばならないと思いましたが、勝田台で降りてしまいました。
あとをつけようとも思いましたが、普通に早く帰りたかったのでやめて、私は電車の中でこのnoteを書いているという訳です。
これが19歳女だからギリコンテンツとして許される(?わからん許して)領域にありますが、男性がこんなことを書いたら間違いなく糾弾されるし、例え19歳女だとしても思ったことを実行に移していたら、彼女がもっと長く同じ電車に乗っていたらヤバかった訳で、ただ、たまたま何も無くて、私自身も怪しくない見た目だから怪しまれていないだけで、こんな犯罪者予備軍を野放しにしちゃダメだと思うんです。
私は自分が娑婆にいるべき人間ではないと思っています。結構悪いことしてきてるし、心の底から気持ち悪いけど、何となくみんなに許されて生きています。
私がちゃんと捕まる世界が正しいと思うから、そうなるように頑張りたいです。
だからそういう世界になるまでどうか、こういう記事を通報しないでください。マジで。お願いします。個人を特定できる情報を含んでませんし、気分を害された方はフィクションだと思えばいいんじゃないですか?
私がきょう京成線に乗って銀杏BOYZのあの娘は綾波レイが好きを聴いていたのは少なくともマジです。