君のことをまだ何も知らない
最近の秋元康の坂道Gに書く詞はなんか、ちょっとあんまりすきではない
言いたいこと、伝えたいことを前面に出しすぎていて、アイドルがただの拡声器に見えてしまう
もっと彼女たちにしか歌えない歌がある筈なのに
いい詞だけど、逆に言えば誰が歌ってもいい歌に聞こえる詞
乃木坂も櫻坂も全部ただのボーカロイドに思えてしまう
たとえば乃木坂の初期の初期、ぐるぐるカーテン、おいでシャンプー、ガールズルール辺りは完全に少女の目線、ザ・アイドルソング(ジ、かもしれない)
こういうのは本当にいい、アイドルと楽曲が合わさってひとつの作品として成立している感じがする、青春の群像劇の劇中歌みたいなね
女子更衣室を覗いているような背徳感、ワクワク感も、男の子に会うためにおしゃれに着飾ったかわいい私みたいなイメージの48Gと対象的でよかった
欅坂の楽曲(特にすきなのは二人セゾンや青空が違うなどですが全体的にそう)や乃木坂中期の今誰、命は美しい、インフルエンサーなどは王道アイドルソングではないけど全体的に1番いい系統だと思っていて
キャッチーで子供が聴いたら歌詞も深く考えず口ずさんでしまいそうな、また文字通りに受け取るとただ綺麗事のようにしか思えなくて
それでも聴く側の人間にも人生というものがあるから、それと照らし合わせて、自分の人生の歌にできてしまう
まどろっこしい様だけど、遠回しにそれぞれにちゃんと伝わって、確実に誰かに響く
きっとアイドルにとっても何かしら心の中で形を変えて、自分の歌だと思って歌えるような、そんな詞だと思っていた
でも最近の秋元氏の詞はなんだか、押し付けがましいように感じる
諭されずとも人はいずれ自分で道を進むことができるのに、人生のいろはを説かれ、なにか急かされているような気になってしまう、腹が立つ
そんなに言いたいことがあるなら面出して自分の声で歌えばいいのに、直接的なのを、間接的に伝えないでよね
どうしようもなくまっすぐか、すっごくまどろっこしいかの、どっちかがすきよ
ちなみにこのnoteはまどろっこしい書き方ばかりしちゃう、意図してしてるかも、まあ字面ですし
こんな秋元氏をただディスるだけのnoteも書く訳がなくて、本当に言いたいことは何となく匂わすくらいにしてあります
こんなこと言わせんな、手前で嗅げ
乃木坂で1番すきなのは逃げ水、欅は全曲です