箱にいっぱいつめこんで(高齢の親に)
こんにちわ。5月なのにずいぶん雨模様の多い最近です。
私は父親が数年前にあの世へ行ってしまったので、母親が遠方で一人暮らし。
このコロナ禍で、なかなか帰省もできなくなり、一人ご飯が続く母はだんだんご飯が適当になってきた。ひどい時は食べてない。
動かないからお腹もすかないと。
すごくわかる。自分のためだけに頑張るって結構大変。
70過ぎてしばらくしてから適当なご飯ぶりが顕著になってきた。
そこにコロナ禍が拍車をかけた。毎日が自由時間。体も動くのが億劫で、外には出ては行けないと言われていて、近所のお店はどんどん閉店になってしまっている。近所にお裾分けも、高齢者の多い地域ゆえ、このご時世とんでもなく。
今までは月に一回、私や兄が帰省していたので、その時に作ってあげようといろんなレシピを挑戦していたのがパッタリ無くなったのも原因の一つかと思う。
でも、生きるために食べているのにこれでは寂しい。
そこで私がご飯を定期的に送ることにした。
どうみたって、高齢者の簡単すぎるご飯(パンだけとか)
毎日となれば栄養面からも全然良くないのだ。
なんてことはない。
私が大学時代にしてもらったことをまんま親にしているだけ。
母は嬉しいことには本当に素直な性格なので、初めて送った時は泣いて喜んでくれた。
前にこのファンシー手帖の金曜日さんがオノナツメさんの「どこかでだれかもたべている」を紹介していた。私も読んでみて、その本にあったこともやってみた。
今年は母の日に合わせて、我が家で食べる予定だったものと同じものを送った。
で、当日テレビ電話で話しながら一緒に食べた。すっごい喜んでた。一緒に食べてるみたいだった。
その時は月曜日さんから教えてもらった、タンドリーチキンを入れてみた。
味も濃いから冷めても美味しい。(母は温めるのすら億劫になる時もあり)
今人気の志麻さんレシピ。
子どもにも美味しいし、みんな美味しい。
ただ、我が家は糖尿患者もいるので量を気をつけないとです。
ちなみにテレビ電話は専用の機械で投入。
携帯を変えたらテレビ通話ができなくなり、LINEのアプリを入れて、など高齢者にできるわけもない。(そもそもWiFi環境もなかった)
コロナ禍は全然収まらない。
直接行って設定できるなら、そもそも帰省できてるはずで。
遠隔地からどうWifiを設置しようかと考え、私の使えない頭で試行錯誤。
私がポケットWifi、テレビ電話を取り寄せ、私が設定した上で両方を一緒に母へ送り、後は母親がコンセントに両方挿すだけで使えるようにしてみた。
これを2台購入。ポケットWifiは楽天。
高かったけど、毎月帰省していた新幹線代を考えたら、安いものだった。
実は、コロナ禍で家に篭りきりになり、母の発言がだんだんおかしくなり、精神的におかしくなった時期もあったが、テレビ電話投入してからは出ていない。
(まだ油断は出来ないのだけども)
毎日電話はしていたけれど、声だけでは本当に伝えられないこともある。
人にとって、顔を見て話すことには意味があるのだと思った。
「一緒にいるみたいだねぇ」と。
今のところ、この電話は毎日活躍中。
今ではテレビ電話しながら、夕ご飯を食べるのが日課になった。
こんな便利なものがあることに感謝しかない。
「このまま」がいつまで続くんだろうか、と思いながら。
そして今日のおやつ。
「蒸しパン」
我が家には蒸し器というものがなく、何でも蒸籠。
ちょっと蒸しすぎてういろう化してるけども、最近のお子さんの給食でのお気に入りらしく、リクエストされては作っている。
プレーンな蒸しパンにブルーベリージャムをつけて食べるのが最高!とな。
学校でもおかわりが取り合いで、いつも負けてしまうそうで。
そんなに美味しいの?!と食べてみた。
うーん・・・・・普通だな。(笑)
これがおやつでいいなら楽で助かるけど。
結局のところ、給食も母の状況もそうなんだと思う。
『だれかと食べるから美味しいんだ。』
『みんなと顔を合わせて同じものを食べるから美味しいんだ。』
そんなことを思った水曜日でした。