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子どもといっしょに、平和について考えよう〜おすすめ絵本3冊紹介

テレビなどで、連日ウクライナについての報道がなされていますね…
幼児向けの番組や楽しいものならよいですが、今のニュースは、お子さんにあまり見せたくない映像が多いかもしれません。

今回は、平和について、お子さんといっしょに考えるきっかけになる絵本紹介です。
絵本のよい所は、第一に、子どものことを考えて作られていることだと思います(もちろん大人が読んでもOKです)。
また、メディアはどうしても一方的になってしまいますが、絵本はお子さんに伝えたいテーマを、保護者自身が選べるというメリットもあります。

絵本から平和を考える、というのは、とてもおすすめですよ!

へいわってすてきだね

小学校1年生の男の子、安里有生くんが作った「平和のメッセージ」の詩をもとに、長谷川義史さんの絵により作られた絵本です。

2013年6月23日に行われた「沖縄全戦没者追悼式」で、安里くん自身により朗読されました。
それを見た、聞いた、沖縄のおじい、おばあが涙を流されたそうです。

この絵本からは、なにごともなく、平和な日々を過ごすことがいかに貴重なことなのかを思い知らされます。
今のウクライナだけでなく、日本でも昔、このようなことがあったのだと、お子さんにお話してみることをおすすめします。

へいわとせんそう

谷川俊太郎さん作、イラストレーターNoritakeさんによる絵本です。

白時に黒、文章も絵もシンプルながら、シンプルなゆえにぐっと迫ってくるものがあります。
左ページに平和な〇〇、右ページが戦争の〇〇と、平和と戦争って対極にあるのだなと感じさせられます。

ただ、特に注目して頂きたいのは終盤です。
「みかたのかお てきのかお」「みかたのあさ てきのあさ」「みかたのあかちゃん てきのあかちゃん」
これがすべて、おなじ絵柄なのです。

読まれてみたらよくわかると思いますが、「どのような状況でも人はみなおなじ」「誰にでも同じ朝がくる」といったメッセージが強く伝わってきます。
平和の大切さだけでなく、さまざまなことに気づかせてくれる、おすすめの絵本ですね。

ともだち

谷川俊太郎さん作、和田誠さんの絵による「ともだち」。
皆さんご存知の方も多いのではないでしょうか。

もちろん友情をテーマにした絵本なのですが、それ以外にも貧富の格差、人種、戦争と平和といったテーマが出てきます。
戦争により肢体不自由となった子どもや、難民と思われる子どもの写真がモノクロで現れます。

はっきりと状況はかかれていませんので、親子で「どうしてこうなってしまったのかな」と話し合うきっかけにしていただきたいですね。

まとめ

この記事では、平和についてお子さんといっしょに考える、おすすめの絵本「へいわってすてきだね」「へいわとせんそう」「ともだち」を紹介しました。

メディアは、子どもにとって刺激が強すぎるので出来ればおすすめしません。

子供向けに作られた絵本で、お子さんと保護者のペースで、じっくり読んで、見て、平和について話し合ってほしいなと思います。

隣接する国がこれほどのことを起こしてるにも関わらず、画面の先の出来事といったようなどこか他人事のような感覚で興味が薄い大人も多いように感じます。
子どもの頃から心を育み、〝他人の痛みがわかる人〟に育ってほしいと思います。

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