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白髪とくせ毛と私

前に「若見え、したいですか?」というタイトルで記事を書いた。

そこでも少し書き記したが今日は雨の日曜日。特に仕事もないので白髪のことについてお話しようと思う。

私と白髪の関係を説くより先に言っておきたいことが一つある。
それは私がとんでもないくせ毛だということだ。
どれくらいとんでもないかというと、何も手を加えずとも頭が1.5倍の大きさになるレベルで。軽めのアフロくらいにはなれる激しい髪の毛どもが生えている。
だから自分で稼げるようになってまず何をしたかといえば
縮毛矯正。
この現代社会並みに複雑に入り組んだヘヤー。それを一本一本真っ直ぐに矯正するのだ。世直しじゃー!
名古屋にいた頃から半年に一回は施術してもらっていて、ある程度の長さになってきた時には年一くらいで根本だけ伸ばしてもらう。
そんな風にして、とにかく凡そ20年間は縮毛矯正とは縁が切れなかった半生である。

それができなくなったのが一年ほど前。
そう、物理的にできなくなってしまっていたのだ。
予約を入れてウキウキで向かった先の美容院で
「あ……これは無理っすね」と即断即決。
予測できない衝撃であった。

理由はその半年前に施術したバレイヤージュだ。
白髪が増えてきて、白髪染めをしたくなくなった私が選んだのがバレイヤージュ。
髪に無数のブリーチの筋を入れて白髪を目立たせなくするという技。
それを二回ほど施術した。
あまつさえ髪の毛の下から10センチほどはセルフブリーチ仕込んでやった。
そしたら奥さん。
ブリーチした髪に縮毛矯正はできないんですってよ!ギャー!!

失意のまま美容院を後にし、しばらくはヘアアイロンを新調したりしてストレートに拘っていたのだが、あるきっかけでくせ毛との共存を目指すことになる。
それが今通っている美容院との出会いだった。

初来店の時に髪質を確認してくださって私のくせ毛を見抜いた美容師さん。
「これ、活かしましょう!」
もうヤケクソである。
かかってこいや喧嘩上等。
結果。
思ってた以上に激しいウネリにパーマあてたみたいだと自分でも思い、少し「いいじゃん」と思ってしまった。

そして現在に至る。

とはいえ最初から何もかも受け入れることができたわけではない。
ここに来るまでは結構自問自答したり試行錯誤していたのである。
もみあげのウネるくせ毛を伸ばすのにヘアアイロンでヤケドしかかったりもしたし、お風呂上がりに必死で伸ばした髪が一晩で元に戻るのにも涙した。
白髪染めをしても染めきらない顔周りの白髪に絶望もしたし、こめかみに残る白髪を憎んだこともあった。
白髪染毛剤も色んなメーカーのを試したし、白髪の量が多くなってきてからは染毛トリートメントもアレコレ使いまくった。
(ちなみに私が使った中で一番のおすすめはDHCのヘアカラートリートメントである)

結果、もうゴールしてもいいよね…となったわけだ。

最近ではカラートリートメントもしていないが、少し前は好んで使っていた。こちらもおすすめがあってだな韓国コスメのエチュードから出ている
「2トーントリートメントヘアカラー」、これの緑がカタギじゃないレベルで染まる。使ってみてください。

染毛をやめた当初は抜け毛で白髪を認めるとすごく気落ちした。
なんだかんだ言っても白髪=老いである。
でも、生きていれば避けて通れないのが「老い」だ。
10歳の子どもだって5年後には体格も変わり髪質も変わる。
20歳の若者だって30歳になれば食べる量だって落ちるし40の声を聞けば体力だって昔のままではない。
そこはもう通ってきたから身にしみて分かっているはずじゃないか、自分。
結局「老い」を認めて向き合って受け入れていくのが気持ちも楽になる生き方なのかも。

折も折、縮毛矯正を続けていると癌になる確率が高くなるといったニュースも知ってしまった。

もう遅いかもしれないけれど、私は長生きしたいのだ。
とにかくネコどもより先には死ねない。
長生きしてやるぞい。

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