※閲覧注意〜今がいちばんアイドルしてる〜
気づけばわたしはダンスチームを組んでいた。
チーム名は "MOTEKO" 。3人組。
モテ子ではない。メンバーそれぞれの名前の頭文字をとっている。
すこし大きなイベントに出ることになった。
1ヶ月間ぐらい、メンバーと都合が合う時に集まって
いろいろ流れや振り付けを考え、練習を共にした。
そしてなにより、今回のイベントではダンスだけではなく、
「歌をうたう」ということにメンバーみんなで初挑戦することになった。
わたしは小さい時に松浦亜弥に衝撃を受け一目惚れして、
それからずっと、「歌って踊るアイドル」は私の生活の一部になっていた。
わたしも気づけば歌い、そして、踊っていた。
家に帰ってきたら1人でステージをはじめる。
小学生から、いや多分保育園のときから始めていた。
ダンスや歌、どちらか偏るのではなく、
「歌って踊る」でひとつなのだ。
ステージの上でマイクを持って踊りながら歌う。
この感覚がすごく大好きで、そして、小さい時からずっと
「そう!この感じ!ステージの上で歌って踊っている!それを観客の人がみてくれている!これがたまんない!!」
と感じていた。今のいまでもその感覚、感触がじぶんの内側の中で響き続けている。
そしてこの感覚は1人だろうが、公園だろうが、鏡の前だろうが、素人だろうが、場所やキャリアは一切関係ない。
その感覚だけ、わたしはずっとどんな時でも追い続け、大切にして、できる範囲で少しずつ挑戦もした。
そして大人になった今、叶ったのだ。
叶ってしまった。いや、というか
すでに叶っていた感覚がただただ現実としてあらわれただけなのだ。
ステージの上でマイクを握り、歌いながら踊っていて、
そしてそれをお客さんが見てくれている、この感覚、感触と、景色。
実はわたし、正直最初は
「アイドルになりたい」
と漠然と思っていた。
でもその思いはほんの一瞬だった。
※ここからはもしかしたら夢を追っている中高生の若い子たちは見ない方がいいかもしれない
そう、私はアイドルになりたいどこかで思っていた。
なぜかというと、
「アイドルになればなんとなく私が欲しいもの全部手に入りそう。わたしが人気者になればすごいことを成し遂げるのかもしれない」
って思っていた。
でも、令和になったいまのアイドル業界をみるとどうだろう。
一部は実際に、本当の意味ですごいことを成し遂げてる人もいるかもしれない。
だけど、ほとんどのアイドルの方たちは
「自分の内側にある感覚」を表現できているだろうか。そういうアイドルは多いだろうか。
正直あまりいるように見えない。
↑あくまでわたしの感覚であり視点です。異論は認める。
それぞれの視点と感覚があるから完全にはっきりは言えないけど、
私が見るいまのアイドルの子たちは、なんというか、正直
「幸せそうにはみえない」ように思うのだ。
※何度も言うけど、これはほんとに私の小さな頭のなかで出た感覚だから、
全部が全部そうじゃないと思うよ!もちろん!
ただ、数字が全てな今のアイドル業界で
「自分のなかに最初からあった感覚」を大切にして育てて、現実の中に見出しながら、
内側にある感覚を外に表現する
なんてことは、かなり自分自身を客観視できていて、管理できている人じゃないと難しいんじゃないかと思う。この競争が激しい業界のなかで。
それぐらいアイドル業界、というか芸能界は
見えるもの、数字、スキルで自分を測られるというような世界なのだと思う。
せっかくアイドルになれた子たちが不健康そうで、不幸せそうに見えるなんて
ちょっといやかも、って思っちゃった。
だからわたしは、
「アイドル」という職業になることが大事なのではなくて、
「アイドル」を通して自分の内側に現れる「その感覚」を表現し、現実に叶える、ということで
自分自身が1番幸せになるのではないか?
と、ふとそう感じたのだ。
それから私はアイドルになるという小さなこだわりを捨てて
自分に出てくる感覚をとにかく外に表現していこう、と決めた。
そしたら、私の「ほんとうの意味で叶えたかった現実」
があらわれたのだ。
いやー、とてもおもしろかったのよ。ほんの少しかもしれないけど、
「アイドル」を体験した。
歌って踊るときに音程はこういう風に意識しないといけないんだ〜とか
ゆっくり振り付けを確認して、たくさん練習しないとなかなか揃わないのか〜とか
暇なときにのど飴なめて喉を大事にしなきゃいけないんだ〜とか
ここには書ききれないほど、自分の中に「本当に欲しかった体験と感覚」
が味わえたのだ。ほんっっっっとに夢が叶って幸せ〜!とはこのことなんだ、と。
だからわたしの中ではこれは
「アイドル」になったんだー!って思った。
という話、でした。
※そしてね、やっぱり夢を追っている中高生たちは一旦無視して夢を叶えに行くことが大事だと思う!
なぜならやってみなきゃ分からないことってほんとにあるから!
ぜひ自分を大切にして夢を叶えてほしい!
勝つことが大事なひともいる!