ニンジャスレイヤーTRPGリプレイ『テイルズ・フロム・ザ・オーファニッジ』より『ストロンガー・ザン・ユー』
◆注意◆これは、2月14日から2月15日にかけて行われたニンジャスレイヤーTRPGのジツ修行やスキル習得をロールプレイング形式にしたものです。です。また、NM(ANIGR=サン)のオリジナルのシナリオとなります。また、本リプレイはプレイヤー、そしてNM=サンから許可を取って掲載しています。この場を借りてお礼を申し上げます。◆奥ゆかしさ◆また、ダイスの表記が統一されていないが原文をそのままに掲載する。◆
◆加えて、オリジナルのログから編集や一部表記を変更しているため、原文ままではないことを明記する。◆
◆インデックス◆
カラテの高まりを感じる・・・!
(これまでのあらすじ)邪悪なる知性ゴリラとのイクサに勝利し、新たな仲間を迎えたチーム孤児院。そして謎の古代ニンジャレリックである鏡を手に入れた。この鏡は己のローカルコトダマ空間へとダイブする事の出来る代物であった。そしてスケルターもほかの仲間と同様に鏡を覗き込もうとする…
スケルター:「フゥーム…これが例の鏡か…」
ドージョー
「なんのようじゃ?ドクロ・ニンジャクランのお嬢さん」
フロシキがかかったままのシ・オブ・カガミを眺めていたスケルターの後ろに、いつの間にかモウケが立っていた。
スケルター:(……遊興だが覗くのも…む?) 「またご老人か、ドーモ」
モウケ:「ドーモ。神出鬼没が信条でな?」
スケルター:「まるで自分が鏡の前に来るのを知ってたようだ」
モウケ:「お嬢ちゃんは今のうちに覚えておくといい。いい男は何でも知っているもの。そして悪い男は何でも知っているように見えるものなんじゃ」
モウケは胡乱に笑います。
スケルター:「お嬢ちゃんでは無いが…まあいい。鏡を覗いてもいいか?」
「貴方がいれば問題ないだろう…」
その時、モウケの目からスッと表情が消えた。
「……いや、やめておけ」
その声は冷たく、震えるほどだ。
「自分が何者かも分かっていない者が、他人と会話しても仕方なかろう」
スケルター:「何故?新しい冗談かね」
「……たしかにそうだが…逆に自分は何者かわかるかも…」
「……まあご老人が言うならやめよう!さらばだ!」鏡から踵を返し消えた
「……やれやれ」
一人残されたモウケは鏡の前で肩をすくめた。
【TEAM ORPHANAGE】
【ハラジュク・バンブーストリート】
その昼、ヒナコとスケルターはハラジュクの街に買い物に出た。
スケルター:「ウム…たまにはこういうのもいいものだ…」フードを目深く被る
気候こそ冷え込んでいるが街はバレンタインの喧騒もかしましく、活気に満ちている。
「でしょ。まさか付き合ってくれるとは思わなかったけど」ヒナコはクレープを片手に上機嫌だ
スケルター:「まあまだ治安も良くない。ヤクザに襲われるかもしれぬ」
「……」スケルターの顔をヒナコは黙って見上げます。
「なにか嫌なことでもあった?」
スケルター:「…??え?別に…」
「ただ……自分が何者かを知りたかっただけだ…」
「……」ヒナコは答えず、少しだけスケルターの目を見つめると、次の店を指さしました。「ね、次はあそこの店いこうよ!」少し大人向けのハラジュク・カワイイを扱っている古着屋だ!
スケルター:「……ヒナコ=サンになら言ってもいい。自分は…エッああ!」
……一時間後
「ね!これどう? 似合う!?」店の中ではヒナコによるファッションショーが展開されていた
スケルター:「ムウ…女性向けの店…」
「……中々だ」黒く長い髪と乳白色の肌を持つ女性が服を何度も着替えている
ヒナコ:「ほら、やっぱりスケルター=サンオシャレした方がいいんだって!」
「絶対カワイイだから!」
スケルター:「…う、ウム…」鏡に映った自分を見る…
ヒナコも何着目かわからない服を着てご満悦だ
スケルター:「……そのう……ヒナコ=サンには言ってもいいと思うのだが…」
ヒナコ:「なに?」ヒナコは上機嫌のまま振り返る。
スケルター:「自分は女かもしれない」真顔で言った
ヒナコ:「……」
「……それは重大な新発見だね」ヒナコも真顔で返した。
スケルター:「…仲間にバレたら大変だ…どうしよう」
「……」ヒナコは仲間たちとスケルターの会話を思い浮かべる。(……概ねバレてるんじゃないかなあ)
「ま、大丈夫なんじゃない?」
スケルター:「…ウム…そうか…」
「あとフシギなのはそう思い始めたのがヒナコ=サンと出会ってからだ!何故かボディースーツめいた装束をきはじめてしまった!」
頭を抱えるスケルター!
ヒナコ:「ウーン……スケルター=サンの事情はなかなかわからないけど……」ヒナコは試着した洋服からほんの僅かだけ残すと、レジを済ませる。
スケルター:「ウム…どうすればいいと思う?」
ヒナコ:「大事なのは……ほら!」ヒナコは背伸びをすると、スケルターの頭に何かをつけた。
「鏡、見てみて!」そこにあったのは黒く艷やかな髪の上に、美しい紫の蝶の髪飾りが留まっている
「スケルター=サンは、これが似合うような人だってこと!」
スケルター:「…ヌウ…」自分の顔に驚く…「ウム!そうだな!」ヒナコに満面の笑みで返した!
ヒナコ:「デッショ!」
◆◆◆
店を出て、騒がしい街の中を歩く。
電気店のTVモニターから、スケルターにとっては聞き慣れた声が聞こえてきた。
『労働者に権利があるのがそもそもおかしい。会社が潰れたら我が国はお終いだ。規制緩和が必要!』
最近財界人としてテレビの露出が増えてきた、ラオモト・カンその人だ!
スケルター:「ム…これは」スケルターは女性めいたカワイイ格好だ
スケルター:「ラオモト=サン…私の救い主…」
スケルター:モニタの前で立ち尽くす
スケルターやヒナコには知るよしもないが、これはしばらく後に行われるネオサイタマ知事選を見越した選挙活動にほかならない……。
ヒナコ:「あ、この人最近テレビでよく見るよね」
『病人一人に税金がいくらかかると思っている。社会保険は削減して皆で分配!』
テレビの中のラオモトの弁舌は絶好調だ
スケルター:「市長選に立候補だったか…詳しくはわからんが…」
ラオモト:『そもそも孤児院や福祉施設があるから孤児や要介護者が生まれる。惰弱な施設はクリーンにして皆で健康になろう!』
スケルター:「…!」
「私、この人嫌いだな」
ヒナコはポツリとつぶやいた。
スケルター:「……」返す言葉が見つからない。
『これが一人ひとりが自由に生きられる社会だ!』
その言葉を最後にテレビの中のラオモトが拍手に包まれる。
スケルター:(…その一人の中にヒナコ=サンや私たちは含まれているのか…?)
「この人の自由のために、何人の自由が踏みにじられるんだろう」ヒナコは既に番組が変わったテレビをじっと見つめています。「この人は自由と言うけれど、皆が自由に殺し合う大きな闘技場を作っているみたい」
スケルター:「…そうだな…それも…うむ…」(こんなこと考えたことも無かった…)
「ドーモ。……ちょっとお話聞かせてもらえねえか?」
その時、背後からかかる声あり。それもスケルターですら気づかなかったほどの近距離から!
「ツキが回ってきたぜ。たまたま通りがかった街で見かけたのがまさか大当たり……ムラサキ家のお嬢サマだなんてな」
スケルター:「ム!?…ドーモ」ヘイキンテキを保ちつつアイサツ!
スケルター:「さぁなんのことやら…」
ガンドー:「ドーモ、タカギ・ガンドーです。キョートで私立探偵をやってる」
そこに立っていたのは190センチ近い偉丈夫、短く刈り込んだ髪はズバリ中毒の影響と思われる完全な白。
若干くたびれた肉体は、それでもよく鍛え上げられている。
眠そうな目蓋が印象的な顔は、30代なのか40代なのかはっきりしない。
ネイティブ・アメリカンの酋長めいたほう齢線が、頬に深く刻まれていた。
スケルター:「ドーモ…今は便宜的にドクロと呼んでくれ」(デカイ…!)
ガンドー:「そうかい、ドクロ=サン」ガンドーは柔和な雰囲気を崩さずに言った。
「ご家族が探してるって言ったら……驚くかい?」
スケルター:「か、家族…さぁなんのことやら…?」(頭がズキズキするグワーッ!?)
スケルター:「ひ、ヒナコ=サンは離れていてくれ…今取り込み中だ」
スケルター:「話なら…向こうでやろう」
ヒナコ:「貴方、誰!」
ヒナコはスケルターの制止を振り払うようにガンドーの前に立ちます。
その後ろ手にはLAN直結チャカ・ガン!
スケルター:「な、ヤメロ!」
ガンドー:「いやいや嬢ちゃん、オレはやり合う気も、そのお嬢さんを苦しめるつもりもない」
スケルター:「……」念のためカラテ警戒
スケルター:「…手短にな…場合によってはお前を殺しかねないが…」
ガンドーは両手を上げると、しかし油断の無い目でスケルターを見ます。「ただ、ちょっとそこにいるお嬢さんと話したいだけだ」
「例の上級貴族さん、お前さんにかなりご執心でな。あの後相当なカネをかけて捜索してる。だがシンカンセンからもキョートワイルダネスからも死体が上がらねえ、ついにネオサイタマまで捜索の手を伸ばしたと来た」
スケルター:「…!う…頭が…」
「政略結婚から逃げたお嬢様、個人的には応援したいところだが……。まさか記憶喪失になったって訳じゃねえんだろう?ムラサキ・ソウマ=サン」
スケルター:「なんの話か…」徐々に彼女のニューロンにフラッシュバックする!
スケルター:男として育てられる女の子が見える…!「これは…」
ヒナコ「スケルター=サン……?」
スケルター:「アア…」次は男装した女性がドア越しに男の赤ん坊を見ている光景だ!その次は貴族めいた男にカラテパンチを食らわす光景だ!その次は!キョートワイルダネスをすすむ女!
スケルター:「アイエエエエ!?」その場に倒れこむ!
ヒナコ:「スケルター=サン! スケルター=サン!?」ヒナコはしゃがみ込むとスケルターに寄り添う。
「お前……!」次にガンドーにチャカ・ガンを向ける!
スケルター:「ウム…ダイジョブ…」顔面蒼白だ
スケルター:「やめろ…それだけは…ヨクナイ」
ガンドー:「オイオイオイ待てよ!」その瞬間、鮮やかにヒナコのチャカ・ガンの銃口を手でそらしながら、ガンドーは言った。「落ち着けって」
ガンドーからニンジャソウルは感じない、だがなんたるワザマエか!
「落ち着け、オレは上級貴族さんの側じゃねえ。お前の妹……何番目の妹だっけかな?まあそりゃいいや、ともかくお前の妹からの依頼で来た。
かわいそうなお姉ちゃんを、なんとか悪いお貴族様の手から逃してくれってな」
スケルター:「…その探してるボンボンにはこう言ってやれ…ファックオフと…!
スケルター:「なんだと!?」(私には妹がいるのか!?)
「ムムーッ…思い出してきた…いたはずだ…」
「スケルター=サン……」ヒナコがスケルターの背中をさする。ヒナコ自身も落ち着きを取り戻してきたようだ。
ガンドー:「敵さんはかなりヤバイ組織に依頼したらしい。連れ戻せ、さもなくば死体を持ってこいってな」
ガンドーはため息をつくと49リボルバーをしまい、言った。
「実際既に暗殺者がネオサイタマに入ってるから、すぐにドサンコ・ウェイストランドあたりに夜逃げの手配を」
スケルター:「……!それは出来ぬ!自分にはここでやることが山ほどある!友人も家族もいる!」
スケルター:「もう…失いたくない…居場所を…」
ガンドー:「カーッ……!」ガンドーは手を頭に当てます。「そういうレベルの話じゃねえんだよ……知らねえかな、組織の名前はザイバツと言って――」
「ご案内、ご苦労」声は突然聞こえた。
スケルター:「なんと!ザイバツ…誰だ!?」
騒がしい街中で、突然人並みが遠くなった。薄暗い空間で暗殺者の声だけが聞こえる。
スケルター:(これは…!)
なんらかのジツによる空間隔離か――そう思った時には、スケルターの周囲にはヒナコとガンドー、そして暗殺者の声だけになった。
スケルター:「ヌウーッ!?なんだ…?」
「ここはソウカイヤの領域故、面倒なことだがオレのようなジツを持ったニンジャが派遣されることになる。小娘一人とつまらぬ私立探偵の殺しのために、このオレがだ」
スケルター:「…誰だ貴様!名を名乗れッ!」
ニンジャの声は朗々としており、自信とカラテが漲っています。
スケルター:「…!」スケルターの装束が生成される。ボディースーツめいた装束にフードとフルフェイスメンポだ。
ブラックゾーン:「アイサツは自分から、ネオサイタマの人間は礼儀もできないのか?ドーモ、ブラックゾーンです」
スケルター:「ドーモ、ブラックゾーン=サン。スケルターです。ゲスなザイバツニンジャに名乗る名などないわ…!」
ブラックゾーン:「なんだ、貴様ニンジャか」
ブラックゾーン:「キョートから逃げた下級貴族がネオサイタマに逃げ落ちニンジャとなってラオモト・カンの売女となる……恥知らずも甚だしい」
スケルター:「ニンジャならもうわかるだろう…!」カラテを構える!「これで決める!」
スケルター:「…ラ、ラオモト=サンを愚弄した罪も償ってもらうぞ」
ブラックゾーン:「フン」ブラックゾーンは鼻をならしました。黒い空間の中で彼の姿は風景に混じって見えます。
「生意気な、教育してやろう」
ヒナコ:「ス、スケルター=サン」
ヒナコが銃を抜き、スケルターを見ます。
ガンドー:「スマン、オレがつけられたか……」ガンドーも49リボルバーを両手に構え、スケルターの横に並びます。
スケルター:「ヒナコ=サンは下がっていてくれ!コイツは私が殺る…!」
ガンドー:「ギャラはいらねえ、手を貸すぜ」
スケルター:「おう!行くぞ!」
◆戦闘な◆
【ブラックゾーン】(種別:ニンジャ)
カラテ:10 体力:10
ニューロン:9 精神力:9
ワザマエ:10 脚力:6
ジツ:4
連続攻撃2
★クウカン・ワイキョク・ジツ
相手の回避難易度を+1します。
◆ブラックゾーンの手番◆
ブラックゾーンの攻撃。連続攻撃
5d6+5d6>=4 = (4+6+1+6+2)+(3+2+1+5+5, 2 successes) = 21
スケルター:回避
スケルター:4d6+3d6>=4
(5+6+4+3)+(5 4 6, 3 successes) = 21
「イヤーッ!」ブラックゾーンの連続チョップ突きがスケルターへと放たれる!
スケルター:「イヤーッ!ヒナコ=サン!こいつにあまり近づくなよ!」ブリッジ回避で避ける!
空間が歪み距離を測りづらい一撃! しかしスケルターはこれを回避!
◆スケルターの手番◆
スケルター:ハーイ、ヘンゲ
9d6 = (4+6+1+5+3+4+6+1+2) = 32
スケルター:(((AAARGG!!)))ドクロ巨人にヘンシン!そのままカラテ!
7d6+3d6>=4 = (2+5+4+6+6+4+3)+(4 4 1, 2 successes) = 32
ブラックゾーン:「ほう、ドクロのヘンゲヨーカイ使いとは珍しい!」
ブラックゾーンは回避!
スケルター:「そのまま息絶えろ!イヤーッ!」カラテチョップだ!
7d6+3d6>=4 = (2+2+2+3+2+2+3)+(4 2 1, 1 success) = 17
スケルター:あ
NM:一発目が命中ですね、サツバツ判定お願いしますスケルター:はい
スケルター:1d6
1d6 = (6) = 6
6:「イイイヤアアアアーーーーッ!」ヤリめいたチョップが敵の胸を貫通! さらに心臓を掴み取り、握りつぶした! ナムアミダブツ!:敵は残り【体力】に関係なく即死する。残虐ボーナスにより【万札】がD6発生。この攻撃を【カルマ:善】のキャラに対して行ってしまった場合、【DKK】がD6上昇する。
スケルター:あらら
NM:あっ
スケルター:どうしましょ…
NM:当然心臓を抜き取ります
スケルター:ハイ
スケルター:「イヤァァァァーッ!!」巨大化したドクロ腕がブラックゾーンの心臓をぶち抜く!サツバツ!
ブラックゾーン:「アバーーーーッ!?」スケルターの一撃がブラックゾーンの心臓を貫く!油断したその瞬間を狙いすましたのだ!
スケルター:「ラオモト=サンへの愚弄と…ヒナコ=サンを危険にさらしたこと…万死に値する。」心臓を引っこ抜き捨てた
スケルターはザンシンした
その時である!
「イヤーッ!」後方から飛来するカラテシャウトあり!
NM:ニューロン判定お願いします。難易度ULTRAHARD
スケルター:「ヌウ!?」
6d6 = (2+3+1+5+4+3) = 18
スケルター:「ヌウーッ!?増援か!?」
5d6+5d6+5d6>=4 =
(5+6+1+2+4)+(6+3+1+1+3)+(3 4 6 4 2, 3 successes) = 35
スケルター:(ぐ、…避けられるか…!?)
「シテンノ!」飛来したのは黒い影によるトビゲリだ!
NM:回避判定お願いします、難易度ULTRAHARD(HARD+アンブッシュによる1)
スケルター:えーっと、さっき全部使っちゃったけどOKな?
NM:一応イクサが違うのでOKです
スケルター:ハーイ、一つだけ精神使って回避
4d6+2d6+1d6>=4 = (6+1+1+3)+(4+6)+(4, 1 success) = 22
SMAAAASSH!
スケルター:「オノレ!イヤーッ!」アンブッシュをギリギリで回避!
謎の影による破滅的カラテをスケルターは辛うじて回避!
「ドーモ、ブラックドラゴンです」謎の影は油断無くアイサツをした
スケルター:「ドーモ、ブラックドラゴン=サン。スケルターです。」
ブラックゾーン:「ア、アバッ……アバッ……ブラックドラゴン=サン……サヨナラ!」同時に道端で痙攣していたブラックゾーンが爆発四散!
スケルター:(まさかこやつがうわさに聞く懲罰騎士か…!?)
ブラックドラゴン:「……油断してサンシタにやられたか。馬鹿めが」
スケルター:「・・・・」ヒナコをかばうようにカラテを構える
ヒナコ:「スケルター=サン……」ヒナコがスケルターを後ろからじっと見ます
ガンドー:(これがニンジャ同士のイクサか……手が出せねえ)ガンドーは49リボルバーをブラックドラゴンに向けたまま、動けない状態です。
「さて、お前に恨みは無いが……」ブラックドラゴンがゆらりとカラテを構えます。
スケルター:(到底勝てる相手とは思えんが…やるしかない!)
ブラックドラゴン:「ザイバツ・シャドーギルドの栄誉のため死んでもらう」
スケルター:「こい!ソウカイニンジャを舐めるな!」
◆ブラックドラゴン (種別:ニンジャ)
カラテ:15 体力:20
ニューロン:15 精神力:15
ワザマエ:15 脚力:6
ジツ:3
◆装備や特記事項
装備:ZBRアドレナリン注射器
スキル:『連続攻撃3』、『ヒサツ・ワザ:ポイズンブレス注ぎ込み』
サイバネギア:戦闘用バイオサイバネ(『近接攻撃』ダメージに+1)
ジツ:ポイズンブレス・ジツ
◇ポイズンブレス・ジツ
口から黒い毒煙を吐き出す。この毒煙は視界を奪うだけでなく呼吸器や神経系にもダメージを及ぼす。
自分の手番で攻撃の代わりに使用を試みられる(通常どおり【精神力】1消費)。
成功した場合、隣接した3×3マスにいる全員に対し自動的に毒の1ダメージを与える(味方にも)。
『ボス級の敵』はこの攻撃に対して『回避判定』を行える(難易度:HARD)。
回避できたかどうかにかかわらず、範囲内にいた全員は次のターンの回避ダイスが−1される。
◇ヒサツ・ワザ:ポイズンブレス注ぎ込み
かぎ爪状の手で敵を拘束した後、顔面や首に喰らい付き、その体内へ濃縮毒煙を直接注ぎ込む荒技。
犠牲者は肺や脳をドロドロに溶かされ、充血した目からは黒い涙を流して悶絶、絶命する。
『サツバツ!』と同様、『近接攻撃』時に6の出目が3個以上あった場合、
ブラックドラゴンは『サツバツ!』の代わりにこの『ヒサツ・ワザ』の使用を選択してもよい。
この『ヒサツ・ワザ』を使う場合、ブラックドラゴンは【精神力】を1消費し【ジツ】判定を行う。
【ジツ】判定に成功した場合、相手はまずカラテストレート連打による2ダメージを受けた後、
毒煙注ぎ込みによる毒の2D6ダメージを受け、さらに毒により【ニューロン】値がD6減少する。
『ボス級の敵』はこの『ヒサツ・ワザ』の『回避判定』を試みられる(難易度:ULTRA-HARD)。
『回避判定』に成功した場合、カラテストレート連打を含む一連のダメージを全て回避できる。
◆ブラックドラゴンの手番◆
ブラックドラゴンの登場で空気にサツバツが満ちる!アトモスフィアがULTRA HARDになった……!
5d6+5d6+5d6>=4 = (6+1+5+3+1)+(3+2+6+2+4)+(5 4 4 1 5, 4 successes) = 37
スケルター:ヌウ回避
3d6+2d6+2d6>=4 = (2+5+5)+(3+2)+(5 6, 2 successes) = 19
「イヤーッ!」戦闘用バイオサイバネを用いた悍ましいカラテがスケルターを襲う!
4ダメージ!
スケルター:「グワーッ!?い、イヤーッ!」(なんてカラテだ…!勝てるとは思えん!だが…!)
スケルター:「ぐ…おのれ・・・だがやるしかない…!」
ヒナコ:「スケルター=サン!?」ヒナコが叫びます
スケルター:(ここで逃げたらヒナコ=サンも、この偉丈夫も死ぬ!)
ブラックドラゴン:「キョートから逃げおおせて、自由になったつもりでおったか?」ブラックドラゴンがゆっくりとスケルターに歩み寄ります。
「ビガーケイジズ、ロンガーチェインズ。巨大なものからの支配は逃れられるものではない!」
スケルター:「・・・・・逃げたとは何のことやら…!これは・・・自分で得た自由だ…!」
ブラックドラゴン:「そのひ弱なカラテで囀るな!」
スケルター:「だ、ダマラッシェー…!」
「スケルター=サン!逃げて!」その時である!スケルターの前に飛び出した影あり!
スケルター:「やらなきゃわから…ヌ!?」
ヒナコ:頭のところで結ばれたチョンマゲ、ポニーテールが跳ねる!
チャカ・ガンを構えたヒナコだ!
ブラックドラゴン:「バカめ……時間稼ぎにもならぬわ!」ブラックドラゴンは無慈悲に笑うと、地面を蹴った!
「まとめて殺してやろう!! お前には何も守れぬ!ハイクを読め!」
スケルター:「ヤメローッ!やるなら私をやれーッ!」
……その時である!
スケルターの心の深奥から激しい怒りが湧き上がる!
それはいかなる怒りか。ラオモト・カンをバトウされた怒りか。激しいカラテで傷つけられた怒りか。
スケルター:「これはあの時と同じだ…!あのすべてを失った日の時と・・・!」
それとも、スケルターが、否、ムラサキ・ソウマがどれだけ苦しみ逃れようとしても決して自由を許さぬ、巨大な理不尽への怒りか!
スケルター:(これ以上は奪われたりしない…!)
誰かを頼るのではない。逃げるのではない。失いたくないならば戦わねばならない。戦って勝たねば、生き残れない!
「オイオイオイ、どういうことだこりゃ?」ガンドーが呆然とつぶやく。
スケルター:(すべてはカラテだ…!)
スケルターの両腕が異常なカラテ脈動により縄めいた文様を生み出している!
★肉体破壊:術者はヘンゲを行っている間、凄まじい怪力を得るため、『近接攻撃』時の『サツバツ!』が出目6ではなく出目5以上で発生する。つまり【6、2、2、3、5】のような出目でも、【5、5、1】のような出目でも、『サツバツ!』が発生する。
スケルター:「フゥーッ・・・カラテがみなぎってきた…!」
ブラックドラゴン:「ヌゥッ……小癪な……!」まさにヒナコを肉塊に変えようとしていたブラックドラゴンが一瞬怯みます
◆スケルター=サンの手番な◆
スケルター:ヘンゲ
スケルター: 9d6>=4 = (6 5 5 5 5 6 ~~1~~ 5 6, 8 successes) = 8
スケルター:からのカラテ!
8d6+2d6>=4 = (6+1+1+2+6+6+5+1)+(4 1, 1 success) = 29
NM:サツバツ!
NM:サツバツ判定お願いします
スケルター:「イヤァァァァーッ!」
1d6 = (2) = 2
スケルター:ブラックドラゴンの頭部にカラテを叩き込もうとする!ドクロ・セイケンヅキだ!
スケルター:「ハァーッ!どうだ…これがサンシタの力だ…!」
ブラックドラゴン:「なんだこの気迫は……だが所詮猪武者の突進よ!」恐ろしい勢いで突進してきたスケルターをブラックドラゴン回避しようとする……!
だがその瞬間!
BLAMN!BLAMN!BANG!BANG!4発の銃声が響く!
「グワッ……!」
回避しようとしていたブラックドラゴンの足に、ガンドーとヒナコがそれぞれ銃弾を撃ち込んでいたのだ!
【特殊効果:回避不能】
ブラックドラゴン:「なっ……!」ブラックドラゴンの眼の前にスケルターの拳が迫る!
スケルター:「いいぞ偉丈夫!喰らえ!」
CRAAAAAAAAAAAAAASSSSSH!!!
NM:「グワーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーッ!?」ブラックドラゴンの頭部にスケルターの巨大なドクロ・コブシが突き刺さった!!
サイバネ製の眼球、そして口元のガス発射口を破壊!
ブラックドラゴンはワイヤーアクションめいて吹き飛ばされ、路地裏の壁に叩きつけられた!
スケルター:「フフフ、どうだ懲罰騎士…!」
「……なんだ!?」「なんだ今の物音は!」その瞬間、ブラックゾーンが辛うじて維持していたクウカン・ワイキョクが解け、周辺の景色が元通りになる!集まる野次馬たち!
スケルター:「・・・!」いかなるジツか、ドクロの巨人が素早くカワイイな女に戻る!そのバストは豊満だ
「チィーッ……!(これ以上長引けばソウカイヤの増援が来るか!)」ブラックドラゴンは状況判断!
「……この勝負、預けておくぞ」低く恐ろしい声で言うと、ブラックドラゴンは後方跳躍!「イヤーッ!」
黒い色つきの風はすぐにハラジュクのビル街に紛れ見えなくなった。
スケルター:「……ダイジョウブかヒナコ=サン!?」
ヒナコ:「……腰、抜けちゃった」
ヒナコはぺたんと道路に座り込んでいた。
スケルター:「ハハハ…私もだ…立てない」
ガンドー:「なんか、すげえものを見た気がするぜ」ガンドーがZBRタバコに火をつける。「こりゃ確かに、ドサンコに逃げる必要はねえかもな」
スケルター:「!ホントか!」
ガンドー:「そりゃお前さんが判断することさ。俺じゃねえ。お前さんのカラテと……そこの嬢ちゃんに聞けばいい」ガンドーは目線だけでヒナコをみやります。
スケルター:「…!ハイ!」
ヒナコ:「スケルター=サン……」ヒナコが座り込んだまま、同じく座り込んだスケルターを見ます。
「どこにも、行かないよね?」
スケルター:「ああもちろんだ!」
ヒナコ:「良かった!」ヒナコがスケルターの豊満な胸元に飛びつき、しゃくりを上げ始めます。
スケルター:「ハハハ…子供だな…」
父との別れを解決してくれた恩人であるスケルターがどこかに行かないか、ヒナコはずっと不安だったのだ。
スケルター:ヒナコの頭を撫でる…
スケルター:「野次馬が来てしまった。孤児院に帰ろうか」
「やれやれ、俺もお相伴に預かりたいね。まあ依頼元には適当に言っておくさ。そうだ、なにかあったら連絡くれよ、力を貸す」ガンドーも電話番号が書かれたメモを残すと野次馬に紛れ、去っていきました。
ヒナコ:「スケルター=サン、スケルター=サン……!」
スケルター:「ドーモ。ウム?」
ヒナコはそのままスケルターの胸にしがみついたまま、泣いていました。
おそらくその涙は、彼女の父親が死んで以来のものだった……。
スケルター:「よしよし…いい子だ…」
スケルター:(妹を思い出すな…)
【TEAM ORPHANAGE】
【孤児院アジト】
ヒナコ:「タダイマー」
スケルター:「ただいま…」
ヒナコとスケルターはそのまま無事にアジトに帰り着きました。
モウケ:「ホッホ、おかえり。なんじゃ、随分サッパリした顔をして」
スケルター:「ム、モウケ老人!またか!」
スケルター:「ああ…自分を見つめなおしたのさ」
「なるほどな……。その蝶の髪飾り、似合っておるよ」
モウケはそう言うと、大きく口を開けてカカカと笑いました。
スケルター:「・・・ウム」照れ臭そうにする
「……そうだ、カガミの件な。見たければいつでも来い。待っておるぞ」
モウケはそう言い残すと、消え去りました。
スケルター:「・・・ああ…その時はまた…」
ヒナコ:「……スケルター=サン」
気がつくと、隣に立っていたヒナコがスケルターの手を握っています。
スケルター:「ウム?」
スケルター:「・・・・フム。」
ヒナコ:「これ、もらってほしいんだ」
ヒナコが懐から取り出したのは、古ぼけた小さな護身銃。
スケルター:「・・・これは」護身銃を手に取る。ソウカイニンジャ、マスタードにヒナコが銃を向けた事を思い出す
弾は入っておらず、撃てたとしてもまともに当たるとは思えない骨董品です
「これ、私がお父さんからもらった初めての銃なんだ」
スケルター:「フム…そうか…」(マスタード=サンを殺した銃とは違うやつだったか)
ヒナコ:「なにがあっても、最後には自分の頭で考えて切り拓けって」
「そのためには時々は力も必要だって」
スケルター:「ああ…私もそう思う。」
「きっと、お守りくらいにはなると思うからさ」
ヒナコがニコリとスケルターに笑いかけました。
スケルター:「ああ!貰っておこう!」
NM:スケルターは以下を取得
◆ヒナコのお守り(レリック)
セッション中一度だけ攻撃を必中にできる(連続攻撃など複数の攻撃を同時に行う場合、その中の一発のみ)
サツバツ!が発生した攻撃を必中にする場合は、サツバツ判定の前にこの効果の使用を宣言すること。
【解説】
ヒナコが元々持っていたチャカ・ガン。父の形見の1つ。銃としては古ぼけていて性能は並だが、苦しい現実を決して諦めずに切り拓こうするヒナコの強い意志がこめられている
スケルター:「では…夕食にでもするか?」
ヒナコ:「そうだね! 今日はハートレス=サンが食事当番だから期待できるよ!」ヒナコは明るく笑いました。「これからもよろしくね、スケルター=サン!」
スケルター:「ああ!ヨロシクな!」
その後スケルターはアジト内では女性の恰好をしはじめたという…
紫色の蝶の形をした髪飾りが、その美しい髪に留まっていた。
◆END◆
【TEAM ORPHANAGE】
ハラジュク・ヤミイチ
屋台が広がる胡乱な商店の中で、ブルーシートを広げたひときわ胡乱な老人がいた
モウケ:「買っていかないか! 平安時代に作られた由緒正しきブッダ像がたったの3万札!」
スケルター:「ドーモ、ご老人。また会ったな」
モウケ:「おやドーモ、スケルター=サン。オヌシの方から会いに来るとは珍しい」
スケルター:「…なんとなく話をしたくなってな。酒もある」ケモビールを差し出す
モウケ:「カッカッカ!話がわかる!ならば今日は店じまいじゃな!」
モウケがパチンと指をならすと彼が広げていたブルーシートはいつの間にか消えてなくなりました
スケルター:「フフ、それでいい。」
「初めて会った際にドクロ・ニンジャと言っていたが…それは何者なのだ?」
「まあ飲みながら話すとしようぞ」ヤミイチ内で適当なベンチに腰掛けると、モウケはスケルターの持ってきたビール瓶をチョップで開けました
「それで、ドクロ・ニンジャか……やつはろくでもないやつ……という話はもうしたかな?」
スケルター:「ああ。自分には似ても似つかないと言っていたな」
「ああ、オヌシのような可憐なお嬢さんとはまったくもってな!」モウケは可憐な、に強いイントネーションをつけて言います
スケルター:「・・・・」スケルターの恰好はカワイイな恰好だ
モウケ:「カッカ!似合っておるぞ」
スケルター:「・・・ドーモ」
スケルター:「しかし実際のところ、どうロクでもなかったのだ?」
「単純なことよ」モウケは屋台の向こうに建つビルを指さします。
スケルター:「ウム?」
モウケ:「あのビルと同じほどに大きい巨大なガシャドクロが4本腕を振り回し、炎をばら撒き、世にも恐ろしいノロイを飛ばす」
「ろくでなしと呼ばなければアビ・インフェルノの体現という呼び名が正しかろうな?」
スケルター:「・・・な、なんと。それは・・・」言葉を失う
モウケ:「何を隠そうやつとは昔同輩でな、師を同じくしておった」
スケルター:「なんだと…!?」
スケルター:「奇遇なことだ…」
モウケ:「とはいえヤツは一時師の教えを請うていただけだったがな?」
「我々は死を探求する一門……難しいがこう表すしかない……におった」
スケルター:「成程…」
「そのドクロ・ニンジャは…師匠から何を学んだのだ?」
モウケ:「師は生あるものの死を、ワシはモノの死を、そしてヤツは死の具現となろうとした。死そのものになろうとしたのじゃ」
スケルター:「・・・」息をのむ
スケルター:「故に骸骨の姿を取ったのか…」
モウケ:「人の魂を滅ぼすノロイ、火葬……つまりカトン、そしてなによりもカラテによる破壊」
「やつは死に至るありとあらゆる道を自らの中に取り込んだ」
「気づいた時には、やつは巨大なガイコツのヘンゲヨーカイと化していたのじゃよ」
スケルター:「なるほど…おそろしや…」
モウケ:「ああ恐ろしい……そして恐ろしく頭の良いヤツであった……」
スケルター:「ほう…狡猾さも持ち合わせていたと」
モウケ:「ノロイは頭が良くなければできんからな。ショドー、礼儀作法、ハイクも必要だ」
スケルター:「なるほど」(自分も賢くならねば…!)
「まあオヌシは見たところ一通りの教養は備わっているようじゃがな。どこで学んできたかは知らぬが、よほど良い家の出と見える」モウケはカラカラと笑います
スケルター:「いやぁ…そんな…私はまだまだですよ」
モウケ:「ハッハッハ! まあ良い心がけじゃ!」
スケルター:「ドーモ」
モウケ:「まあドクロニンジャに惹かれるのは致し方なし。オヌシ自身ではないソウルがもたらす衝動的なものじゃ、だが――」モウケの目から笑いの色が消える。
「ヤツを目指しても、ヤツになるな。とくと肝に銘じておけ」
スケルター:「ハハハ!心配無用ですよ!無意味な殺戮など!」
「ハッハッハ、皆はじめはそう言うものよ」モウケは少し寂しそうに笑いました。
スケルター:「……」モウケの顔を見て不安になる…「精進します…」
モウケ:「そうするがよい」
モウケはうなずくと、ビールを飲み干しました。
以下の効果を獲得
◆スケルターは ★★ガシャドクロ・ヘンゲヨーカイ・ジツの着想を得た
◆スケルターは ★ドクロズ・カエングルマ・ホイールの着想を得た
◆スケルターは ★ノロイトバシ・ジツの着想を得た
スケルター:「ハイ!」
「ではご老人。また会おう…」黒髪の女性はその場を去った
「オタッシャデ」モウケは風にまかれて消えた
登場人物名鑑#12
【ブラックゾーン】
ザイバツのアデプト位階に属するニンジャ。
ブラックドラゴンの配下であり、暗殺等を請け負う。
一定範囲の空間を現実から一枚レイヤーを隔てた世界に隔離するマイニユ・ニンジャクランの秘技「クウカン・ワイキョク・ジツ」の使い手の、油断ならぬニンジャ。
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