ニンジャスレイヤーTRPGリプレイ『テイルズ・フロム・ザ・オーファニッジ』より『サプライズド・ハラジュク~トリニティ・ウィズイン』
◆注意◆これは、2019年3月日初頭にかけて行われたニンジャスレイヤーTRPGのジツ修行やスキル習得をロールプレイング形式にしたものです。本リプレイはプレイヤー、そしてNM=サンから許可を取って掲載しています。この場を借りてお礼を申し上げます。◆奥ゆかしさ◆また、ダイスの表記が統一されていないが原文をそのままに掲載する。◆
◆加えて、オリジナルのログから編集や一部表記を変更しているため、原文ままではないことを明記する。◆
◆時系列的にはこのお話終了後(の余暇)だよ!◆
◆◆◆◆◆◆◆◆
サプライズド・ハラジュク
~トリニティ・ウィズイン~
【ハラジュク/バンブーストリート】
昼下がり、ネオサイタマの女子校生カルチャーの最先端であるバンブーストリートはいつものように活況を呈していた
ヒナコ:「ね、次はあのお店見に行こうよ!」
トライヘッズ:「イイねイイね!」
ヤモト:「ウ、ウン!」
その日、ヒナコ、ヤモト、そしてトライヘッズの3人は、仲良くじゃれあいながらウィンドウショッピングを楽しんでいた。
今日の目的は、ヤモトの私服である。
トライヘッズ:(ヤモッチャンの私服…ワタシにセンスあるかな~)
元々服がセーラー服しかなかったヤモトに、一通りの私服を買い揃えようとヒナコとトライヘッズが言い、今日の買い物に至ったのだ。
ヤモトは最初はおくゆかしく固辞したが、二人に強く言われ、最後には嬉しそうに頷いた。
ヒナコ:「いやー、まさかモウケのお爺さんがこんなに気前よくお小遣いくれるなんてね!」
トライヘッズ:(カワイイヤッターって文字がでかいTシャツ頼んだら丁重に断られ…ウウ...)
トライヘッズ:「いやあジジイサンもたまにはいいことするね!」ワオワオ!
ヒナコ:「ヤモト=サンのことだったらモウケ=サンに頼んでみろっていうストーンカ=サンの言う通りだったわね」
ヤモト:「ほ、ほらユイ=サン、ああいう派手なの(カワイイヤッターTシャツ)はアタイには似合わないから……」
トライヘッズ:「…そうだね!奥ゆかしさは大事!」メンタルリセット!
トライヘッズ:(あの子また持ち前のタイジンスキル発揮してる…)
ヒナコ:「うーん、ヤモト=サンにはどんなの似合うかな。サイバーゴス……は似合わないだろうし」
トライヘッズ:「ユーレイゴス…は私服じゃないね。アンタイブティストは…」
「ワタシの知識チョット偏り過ぎだよ!」セルフ突っ込み!
ヤモト:「ア、アタイは正直なんでも……実際ジャージでも」
ヒナコ:「ダメだよ!女の子なんだからオシャレしなきゃ! ねえユイ=サン?」
トライヘッズ:「じゃあジャージ見に行こう!」ヒナコが口を開く前に言い放つ!
トライヘッズ:「案外こういうのがオンナノコに似合うかもよ!」そうなのか!?
ヒナコ:「エェ……ま、そういうオシャレもあるか」
トライヘッズ:「オシャレ服は別に買えばいいし」
ヤモト:「うん、動きやすい服があるとウレシイ」
トライヘッズ:「そうだ!メイド・ゴスとかカートゥーン・マジョッコとか似合うんじゃない?」マシンガントーク!
ヒナコ:「メイド・ゴス! マジョッコ! いいね! ヤモト=サンかわいいし目が大きいから似合いそう!」
ヤモト:「エッ」
トライヘッズ:「じゃあとりあえずジャージ→オシャレ服からだね!」
ナムサン!ヤモト・コキは可愛い女子高生二人に着せ替えニンギョウめいてもてあそばれてしまうのか!?
【TEAM ORPHANAGE】
ヤモト:「ゼェ……ゼェ……」
ヒナコ:「いやー楽しかったね!」
トライヘッズ:「ウ…ウン…」
トライヘッズ:「ゴメン、ワタシは止められませんでした」
ヒナコの顔はこころなしかツヤツヤしている。ヤモトは逆にニンジャ体力を使い尽くすいきおいでやつれていた
ヤモト:「アタイ……もうお嫁いけないかも……」
トライヘッズ:「…マア...今日はカエロ!休も!」
ヒナコ:「ちょっとぉ、けど収穫はあったでしょ?」
ヒナコはヤモトの服装を満足そうに眺める。
トライヘッズ:「というか…ワタシも疲れたよヤモッチャン…」
トライヘッズ:「…JKのタシナミと考えれば悪くないか」
ヤモト:「う、うん……」
そう言いつつも、顔を赤く染めるヤモトは、
都会風な帽子に、赤黒の縁のメガネ、そしてダッフルコートにミニスカートという、ネオサイタマ・ハラジュクスタイルだった
ヒナコ:「いやー、素材がいいから楽しいよね!」
トライヘッズ:「…改めてみたらスゴク・カワイイ!」
ヤモト:「アタイは……ウン……」顔を赤くしたままうつむく。
トライヘッズ:「アナタはカワイイだよ!スッゴクカワイイだよ!」
ヤモト:「ウ……アリガトウゴザイマス」虫の鳴くような声だ
ヒナコ:「それに、帽子にメガネなら変装になるしね」
トライヘッズ:「これでソウカイヤにもバレないバレない!」
ヒナコ「ユイ=サンもその銀のコートなあー、それ、男物でしょ?」
トライヘッズ:「…これは思い出の品だからね」
「……ウン」トライヘッズの言葉に、ヤモトも小さく頷く。
トライヘッズ:「…けどこういうとこに持ってくるべきじゃなかったかもなあ」
ヤモト:「ウウン、かっこいい」多分に思い出補正が入っている!
ヒナコ:「ま、センスはいいよねそのコート。背の高い男の人が着たらすごく格好いいだろうなー」
トライヘッズ:「アリガト!」実際鏡で見てコートのカッコよさを再確認するとともに一夜の思い出を反響させるのであった…
ヒナコ:「さて、私としてはここから靴を買いに行きたいところだけど……ふたりともちょっと疲れてるか。飲み物買ってくるね!」
トライヘッズ:「イッテラッシャーイ!」笑顔で見送る!
ヤモト:「あ、アタイも……」
ヒナコ:「いいのいいの!ふたりともそこのベンチ座ってて!」
ヒナコ:「自販機は……あ、そこの路地裏にあったか」ヒナコは走っていく……
トライヘッズ:(路地裏…ちょっと心配だけどヒナコチャンつよいからダイジョブでしょ)
ヤモト:「ユイ=サン、今日はありがとう」ベンチに座ったまま、ヤモトはユイに話しかけた
トライヘッズ:「…ドーイタシマシテ。いやあ女子高生って大変だよね…」
ヤモト:「アハハ、アサリ=サンから連絡あったよ。ユイ=サンが誰かにいじめられてるんじゃないかって心配してた」
トライヘッズ:「アッ…それストーンカ=サンのことです」
トライヘッズ:「ホントスイマセンダイジョブです」
ヤモト:「だよね、わかってる。アサリ=サンにも適当に話しておいたよ」
トライヘッズ:「…いやあ…ヤモトチャンはほんとうにかしこいね…」
トライヘッズ:「ワタシはスゴイ・アホだし」
ヤモト:「そんなことないよ……私だって、キョートにいたころは空っぽだった」
ヤモト:「ネオサイタマに来て、アサリ=サンに会って……ソウカイヤに狙われたこともあったけど、カギ=サンやショーゴー=サン、皆に助けられて」
「それで今は、こんなにタノシイ」
ヤモトはトライヘッズに笑いかける。
トライヘッズ:「空っぽかあ…」ニンジャになる前の思い出が心をよぎる
トライヘッズ:「…良かった。改めて今日はそう思えたよ」
ヤモト:「うん、良かった。ユイ=サンもきっとソウカイヤに入るまで色々あったと思うけど、今はタノシイでしょ?」
トライヘッズ:「ウン!タノシイよ!」
ヤモト:「良かった。ユウジョウ!」ヤモトが一段と大きく笑う。
トライヘッズ:「ユウジョウ!」ユイも大きく笑った。
――その時
「ンアーッ!!」路地裏の方から悲鳴!
トライヘッズ:「ナニ!?」
ヤモト:「ヒナコ=サン!?」ヤモトがベンチから立ち上がる!その目には桜色の燐光!
トライヘッズ:「…行くよ!」トライヘッズのコートに紫黒が渦巻き...彼女のニンジャ装束となる!
トライヘッズのニンジャ装束は必要に応じて衣服を変化させる形で生成されるのである!戻すことは自由だ!
(ヒナコチャンが悲鳴を上げるほどの出来事…ニンジャしかない!)
トライヘッズ:一刻も早く急ぐために彼女は機動性に長けた通常ヘンゲを使用…
トライヘッズ:できない!?(ナンデ!?...急ぐしかない!)
ヤモト:「――ウン!」ヤモトも跳ぶ!その首元にはマフラーめいた桜色の燐光!
ヤモト:「ユイ=サン? 早く!」
トライヘッズ:「ワカッテル!」色付きの風となった!
……
…………
………………!
【ハラジュク/路地裏】
ヤモト:「ヒナコ=サン!」
トライヘッズ:「ヒナコチャン!」
ヒナコが入っていった路地裏に飛び込んだ二人が目にしたもの……
それは二人組の男に腕を捻り上げられたヒナコだった。
彼女の右手からLAN直結拳銃がこぼれ落ちる。
トライヘッズ:「今すぐ放せ!最終通告だよ!」
???:「アー?なんだァ?」
男の一人が紫色に明滅する目をトライヘッズ達に向ける。
ヤモトが息を飲んだ。
ニンジャである二人には分かった。その男達は……どうしようもなくニンジャであったのだ!
トライヘッズ:「ニンジャ…」
???:「モータルハントに来てみたらこんな上玉女子校生が引っかかるなんていい日だと思ってたら……」紫の目の男。
???:「更に女子校生が二人も釣れてきやがった、これはアレか?カモにネギってやつか」鉄製の棍棒を持った男。
トライヘッズ:(もう気付かれた!?それともヨタモノ!?だけど…やるしかない!)
???:「……いや、待て。お前らニンジャか?」紫の目の男が、油断なくトライヘッズとヤモトを見た。
???:「ニンジャがこんなモータルと仲良く?」鉄棍棒の男がヒナコの腕を更に強く掴む「ンアッ……!」「信じられんなあ?」
トライヘッズ:「アナタたちこそ女子高生領域を平気で犯すなんて信じられない!だよねヤモトチャン!」
ヤモト:「……ニンジャとか関係ない。その子はアタイの友達だ、許さない」
「チッ」紫の男が舌打ちした。彼らは今日モータルハントに来ている。ニンジャと事を構えるようなリスクを負うつもりは毛頭ない。遊び半分なのだ。
バイオレットマンバ:「ドーモ、バイオレットマンバです」
クルードアイアン:「ドーモ、クルードアイアンです」
トライヘッズ:「ドーモ!バイオレットマンバ=サン、クルードアイアン=サン、トリニティ...」
(…!?)
「…………トライヘッズです。」
ヤモト:「ドーモ……サクラオリヅルです」ヤモトは油断なく偽名で名乗る。
トライヘッズ:(さっきから…何か…おかしい…それにうっかり本ニンジャネーム名乗っちゃったし…)
クルードアイアン:「アー……?トライヘッズにサクラオリヅル?聞いたことねえ名前だな」クルードアイアンがsoukai irc検索する。
トライヘッズ:(まだ私の名前知らないくらいのアホで良かった)
クルードアイアン:「……アン?どっちもソウカイニンジャの名簿に引っかからねえな、どうするアニキ?」
バイオレットマンバ:「ソウカイニンジャではない野良のクズニンジャか。足抜けという可能性もある。検索範囲を死者にまで重点……いや、まあいい」
トライヘッズ:「ウルサイ!早くヒナコチャンを放せ!」
トライヘッズ:「でないとアクマになるぞ!」
クルードアイアン:「『ウルサイ!ヒナコ放せ!』だってよォーハハハハハ!」
バイオレットマンバ:「そう挑発するなクルードアイアン」
トライヘッズ:「こりゃあ…カラテで分からせるしかないね…ヤモトチャン」
トライヘッズの言葉にヤモトが頷こうとする……その時
「(アクマということは高レベルのヘンゲヨーカイジツ持ちか)……チッ、放してやれ」バイオレットマンバが言った
「……ヘェ」ニヤニヤと笑いながらクルードアイアンがヒナコの手を離す。「ンアッ……」ヒナコはどさりとお尻から地面に落ちた
トライヘッズ:「素直に従うとこだけは褒めてあげるよ…」
ヤモト:「ヒナコ=サン!」
ヒナコ:「ユ、ユイ=サン、ヤモト=サン」ヒナコがなんとか立ち上がり、トライヘッズ達に近付こうとする。
――その時!
「カナシバリ・ジツ!イヤーッ!!」
バイオレットマンバの目が怪しく光った!
「ンアーッ!」ヒナコの身体が震える!
トライヘッズ:「ヒナコチャン!」
トライヘッズ:(アレはマローダー=サンと同じ...!)
トライヘッズ:「今すぐジツを解け。じゃなかったら殺すよ。」
クルードアイアン:「イーヒヒヒヒ! 流石アニキ!」
バイオレットマンバ:「フハハハハハ! 折角の女子校生ファック&サヨナラのチャンス!逃すわけないだろう!それだけじゃない、ニンジャをファック&サヨナラできるなんてまたとない機会だ!」
「……フフフ、命令できる立場カナァー?」バイオレットマンバが言った。
トライヘッズ:「クッ…」
バイオレットマンバ:「ククク……」バイオレットマンバがヒナコの首筋に舌を這わせる。
ビクリとヒナコの身体が震える。
「……!」ヤモトの目に、憎悪の光がにじむ。
トライヘッズ:トライヘッズもニンジャの瞳になる
BLAMN!!
そしてヒナコの銃が、ヤモトの脚を撃ち抜いた!!
ヤモト:「ンアーッ!!」
買ったばかりのスカートに赤い血がにじむ
トライヘッズ:「オマエタチ…トモダチだぞ!」
バイオレットマンバ:「……モータルの哀しさよなあ、折角のトモダチ、なのに」
「イェー!流石アニキだぜ!」クルードアイアンがヒナコの尻を鷲掴みにする!
◇戦闘な◇
◆バイオレットマンバ(種別:ニンジャ)
体力:5
精神力:6
脚力:3
カラテ:5
ニューロン:6
ワザマエ:5
ジツ:4
万札:1
◆装備や特記事項
☆カナシバリ・ジツ
移動開始前に使用可、PCのジツと同様
★カナシバリ・マスタリー
その他行動としてカナシバリ使用可能
★★モウドク・クロー
近接攻撃威力+2
◇ジツ拡張サイバネ+
◆クルードアイアン(種別:ニンジャ)
体力:5
精神力:6
脚力:3
カラテ:5
ニューロン:2
ワザマエ:3
◆装備や特記事項
◇近接装備:鉄の棍棒(カタナと同様)
◇運動ニューロン侵食型メガテッコ(カラテダイス+4)
スキル:◎滅多斬り
◆ヤモト・コキ(種別:ニンジャ) 偽名:サクラオリヅル
体力:5
精神力:6
脚力:3
カラテ:5
ニューロン:6
ワザマエ:7
ジツ:5
万札:1
◆装備や特記事項
カルマ:【善】
近距離装備:カタナ(ウバステ)
スキル:連射2(連続攻撃2としても扱える)
ジツ:『★オリガミ・ミサイル』、『★★サクラ・エンハンス』
特殊能力:『シ・ニンジャ!』
★オリガミ・ミサイル
ジツレベル5と同等のカラテミサイル(6発)を【精神力】消費無しで使用可能。判定normal
★★サクラ・エンハンス
戦闘開始時に自動発動、【精神力】1消費。その戦闘中、『近接攻撃』威力+1
☆『シ・ニンジャ!』
・精神力をダイス判定に使用可能。
・サツバツ!を受けても身体欠損しない(ステータスは低下)。出目6が出ても即死せず、D6ダメージを受ける。
・体力が0以下になってもすぐ爆発四散せず、行動不能状態になる。行動不能状態で攻撃を受けると爆発四散する。
※ヤモトは自身でケイコをして成長します
◆バイオレットマンバの手番◆
バイオレットマンバがニヤリと笑った。
トライヘッズ:(あのままじゃウカツに動けないし…普通のヘンゲも出来ない…どうすれば…!)
バイオレットマンバ:「フフフ……取引といこうじゃないか。お前達をファック&サヨナラさせてくれるなら、このモータルの命だけは助けてやる」
ヤモト:「グ……」ヤモトは脚を抑えたまま、マンバをにらみつける。
トライヘッズ:「………」トライヘッズは怒りの形相を浮かべている
バイオレットマンバ:「大人しいことは良いことだ」バイオレットマンバの顔が愉悦に歪む!(アトモスフィアがUHになった!)
「避けるなよ、避ければこのモータルが死ぬぞ!」
ブラックマンバは★★モウドク・クローを宣言
NM:10d6>=4 = (2,5,6,3,1,1,6,6,1,3 :成功数:4) = 4
NM:近接攻撃(威力3)→トライヘッズ
トライヘッズ:受けます
トライヘッズ:しかもサツバツ…
NM:サツバツ判定
1d6 = (3) = 3
NM:3:「苦しみ抜いて死ぬがいい」急所を情け容赦なく破壊!:本来のダメージ+1ダメージを与える。耐え難い苦痛により、敵は【精神力】が–2され、【ニューロン】が1減少する(これによる最低値は1)。残虐ボーナスにより【万札】がD3発生。この攻撃を【カルマ:善】のキャラに対して行ってしまった場合、【DKK】がD3上昇する。
バイオレットマンバ:「フハハハハハ!アカチャン!」バイオレットマンバが猛毒の爪でトライヘッズの鳩尾を容赦なく殴りぬく!!
「イヤーッ!!!」4ダメージ!
トライヘッズ:「ンアーッ!」悶絶!
ヤモト:「ユイ=サン!」ヤモトが叫ぶ!
トライヘッズ:「…ダイジョブ!」
ヒナコ:「……」ヒナコは光の無い目でトライヘッズを見つめている。
クルードアイアン:「グヘヘヘヘ……」その小ぶりな尻をクルードアイアンが揉む!
トライヘッズ:「…ザッケンナオラー!」憤怒!
◆ヤモトの手番◆
ヤモト:「……」ヤモトは悔しげにバイオレットマンバを見つめている。
ヤモト(((手が……無い……!)))
トライヘッズ:(オリガミさり気なく飛ばすとか…)
ヤモト:((あれは目立ち過ぎるよ))
トライヘッズ:((………けどこんなところで…せっかく自由にさせて上げられたのに…))
ヤモト:((でも、私達が動いたら、ヒナコ=サンが……))
トライヘッズ:((…………))
――その時、トライヘッズ……否、ユイのニューロンに声が響いた。
((アカチャン! 楽しそうね!))
トライヘッズのニューロン速度が急激に上昇し、時間感覚が泥めいて鈍化していく
トライヘッズ:((……………))
トライヘッズ:((せめて名前で呼んでよ…......))
((ゴメンネ、ユイ=サン。))
((あまりにもアカチャンなものだったから))
トライヘッズ:((………ウン))
トライヘッズ:((イチカバチカがあるとしたら…))
((ヘェ))
((いいわ、見ててあげる。ユイ=サン))
トライヘッズ:((ワタシがヘンゲして、一撃であのクソマンバを殺して…それしかない。))
((ホントに?貴方の弱いチカラでそれができるの?))
トライヘッズ:((だから…だよ))
トライヘッズ:((身体をあげる))
((……!))
トライヘッズの耳元に、アクマの体温が近づく。
((ウーレシイ、やっと、分かってくれたんだ))
トライヘッズ:(だけど…なんとか…全部終わったら自分を取り戻さなきゃ)
超自然の見えない指が、ユイの首筋をなぞりあげる。
そして右耳を不可視の舌が舐めた。
トライヘッズ:(ンアッ…)
((カワイイカワイイワタシのオニンギョウ……))
トライヘッズ:(……………早くやって!)
((いいわユイ=サン……チカラはタノシイ、それを教えてあげる……貴方はきっと、夢中になる!))
((さあ……身を委ねて……イキマショウ?))不可視の唇がユイの唇に近づく……
トライヘッズ:(………ヤダ!そこはやだ!)
トライヘッズ:そう思った最後に、彼女はニューロンに沈められた。
そして熱の塊が……触れた!!
トライヘッズ:66d6>=5 = (6,5,3,3,3,1,3,3,6,2,4,5,2,3,1,2,6,2,4,1,5,2,6,2,5,3,2,3,3,5,2,4,2,6,4,5,4,6,5,1,1,5,2,6,2,5,2,2,2,2,2,6,6,6,3,3,2,6,5,5,2,3,2,5,1,3 :成功数:23) = 23
◆トライヘッズの手番◆
トライヘッズは以下を習得
★★「溢れ出る神話の一端」
・★ジゴクの炎+★肉体破壊と同効果
(グレーターアクマヘンゲを得るまでジゴクの炎はカトンレベル1のため注意すること)
・一度ヘンゲを使用すると戦闘終了まで解除されなくなる(任意解除不能)
・暴れるソウルを抑えるため変身後も毎ターン手番開始時に精神力を1消費する。
精神力を支払えない場合は即座にヘンゲは解除され、PCは行動不能となる。(ZBRで復帰可能)
・通常のヘンゲヨーカイ・ジツは使用不能となる。
・セットスキル●「暴走」、●「アクマ肉体」を自動習得する。
【セットスキル】
●「暴走」(ジツ5とセット取得)
・ヘンゲ時の近接攻撃時に出目6が3以上で【強制的に】サツバツ!の代わりに発動
・【威力+3、回避難易度+1】の近接攻撃を行う。
・精神力を2消費する。
・「サツバツ!」の権利を放棄することで発動を中止できる。
【解説】
トリニティ・ニンジャが力を貸した時、トライヘッズは一瞬だけ神話めいた力を発揮する。
しかし心せよ、その時こそがトリニティ・ニンジャに心を支配されうる最も危うい瞬間でもあるのだ。
●「アクマ肉体」(ジツ5とセットで取得 ※アーチニンジャ特有スキル)
・非ヘンゲ時、左の武器スロットが「素手」の代わりに「アクマ肉体」となる。「アクマ肉体」の効果、スキル制限等は全て戦闘用バイオサイバネに準じる。
・このキャラクターは精神力がマイナスになっても爆発四散せず、気絶・行動不能となる。(ZBRで復帰できるが、トロ粉末等で精神力を0以上にしてからでないと復帰不能)
・このキャラクターは敵のサツバツ!を受けても戦闘終了後肉体欠損が再生する。出目6でも即死せずD6ダメージを受けるだけで済む。
☆このキャラクターが他の卓に参加している時は、データ的に単に戦闘用バイオサイバネを装備しているものとして扱う。
【解説】
極めて強力なアーチニンジャのソウルは、非ヘンゲ時ですらトライヘッズの身体に影響を与えている。
◆覚醒による一時効果◆
全判定ダイス+10
トライヘッズ:アクマヘンゲ
トライヘッズ:19d6>=5 = (4,4,3,2,5,1,4,4,2,6,4,5,2,5,4,6,2,5,5 :成功数:7) = 7
時間間隔が戻る――!
ヤモト:「ユイ=サン!」顔を上げたヤモトが見たものは、恐ろしい速度でヘンゲしていくトライヘッズの姿であった。
そしてその姿は……今までのそれとは全く違う!
(((アッハハハハハ!)))
(((いきましょ、オニンギョ=サン!)))
トライヘッズ:((………))
アクマ角は歪んで逆巻き、アクマ腕の爪は恐るべきコワさである!
そういったアクマ外殻に覆われたかのように…そこにユイの意思はない...
ただ、破壊する…それだけである。それ故にトリニティ・ニンジャは恐れられたのだ。
(((チカラというものはこうでなきゃいけない、やりなさい)))
トライヘッズ:アクマ口からジゴクめいた炎が放たれる!
バイオレットマンバ:「な……お……オォ……!? 待て!私に手を出せばこのモータルは……!」
トライヘッズ:15d6 = (2+4+3+4+5+1+1+5+5+3+2+6+1+3+4) = 49
トライヘッズ:カトン発射!!!
だが
トリニティ・ニンジャは同時にジゴク牛めいた突進でバイオレットマンバの下に接近し...
トライヘッズ:23d6>=4 = (1,4,1,4,2,3,6,1,1,6,6,5,3,1,1,5,4,5,6,1,1,3,2 :成功数:10) = 10
バイオレットマンバ:「オ、オオオオ!?」バイオレットマンバはアクマが吐き出した火球を回避しようとする!
バイオレットマンバ:3d6>=4 = (3,4,4 :成功数:2) = 2:
バイオレットマンバ:「クッ!ならばこのモータルを殺して……ナッ!?」
辛うじてかわしたマンバ、だがその目の前にはアクマの巨体が迫っていた!圧倒的な暴威が!
バイオレットマンバ:「ア、ア、アイエエエエエエエエ!?」
トライヘッズ:アクマ腕でマンバの腕を掴み…引き千切る!
そしてまだ…腕はあるのだ!
バイオレットマンバ:「アバーッ!?」腕を引きちぎられたマンバが怯える……!
((ウフフ。やっぱり「本物の名前」がなきゃ駄目ね。))
トライヘッズ:撫でるように…バイオレットマンバの首を「抜いた」
バイオレットマンバ:「アバーーーーーーーッ!!?」
バイオレットマンバは首を引き抜かれ死亡!(●「暴走」発動 5ダメージ)
(オオっと。シ・ニンジャ=サンもいるのね。今はサービス期間なの。これでも加減してるのよ…?)
バイオレットマンバ:「サ、サヨナラ!」バイオレットマンバはたまらず爆発四散!
クルードアイアン:「ア、アニキ……!?」クルードアイアンが目の前の光景を信じられぬとばかりに震える。
そしてバイオレットマンバが死んだ瞬間、ヒナコの目に光が戻る!
トライヘッズ:(マア...アリを踏み潰すのも悪くないかしら...アハァ…!)
ヤモト:「ヒナコ=サン!」ヤモトが手を伸ばし、ヒナコの身体をクルードアイアンから引き剥がす!
ヒナコ「……私!……ユイ=サン……!?」
トリニティ・ニンジャは久々に自ら手を染めたことに恍惚している!
NM:ヒナコは唖然とした表情でトライヘッズを見上げる。
NM:ヒナコ「ヤ、ヤモト=サン、あれは……?」
ヤモト「わからない……!」
(アア…自己紹介さっきはし損ねちゃったわね…?)
トリニティ・ニンジャ:「ドーモ。トリニティ・ニンジャです」
クルードアイアン:「ア、アイエエエ……」クルードアイアンは震えた。彼の目の前にいるのは神話時代のアクマなのだ!
トリニティ・ニンジャ:「カワイイ!現代の流行りの憑依ニンジャってこんなにもカワイイのね!」
クルードアイアン:「ド、ド、ドーモ……クルードアイアン……です……」クルードアイアンは泡を吹く寸前でアイサツをした
◆クルードアイアンの手番◆
トリニティ・ニンジャ:「アナタの番でしょ。来なさい。」
クルードアイアン:「ア、アイエエエ……」
クルードアイアンは集中攻撃+全力攻撃+滅多打ちを宣言(ダイス半分、威力+1、連続攻撃+1)
トリニティ・ニンジャ:「ンー?来ないの?」
クルードアイアン:「イ、イヤーッ!」鉄棍棒を持って絶望的な特攻!
3d6>=4+2d6>=4 = (6,6,1 :成功数:2) + (3,4 :成功数:1) = 3
NM:回避UHです
トリニティ・ニンジャ:19d6 = (5+6+3+4+1+6+4+6+2+2+3+3+2+6+5+3+1+4+5) = 71
クルードアイアン:「アイエエエエエエエエエエエ!?」
ナムアミダブツ!鉄棍棒の攻撃は確かにトライヘッズの身体にダメージを与えた!だが……だがそれがなんだというのだ!? クルードアイアンの眼の前にいるのは神話時代のアクマなのだ!
トリニティ・ニンジャ:「アッハハハハハハ!人間もここまで来たのね!」
トライヘッズ:「ソウルが入るだけで誰でもニンジャを名乗れるなんて!絶望の食事には困らないわ!」
「アイエエエエエ!アイエエエエエエエエエ!」
クルードアイアンはひたすらに絶叫した!それはニンジャを前にしたモータルの如く!
◆1R目終了◆
トリニティ・ニンジャ、残り精神力2(変身2、暴走2)
トライヘッズ:鉄棍棒を払いのけると、それは床に落ちたソウメンめいてズタズタに砕ける!
◆トリニティ・ニンジャの手番◆
トリニティ・ニンジャ:精神力1消費(変身維持)
トリニティ・ニンジャ:「アーララ…壊れちゃったみたいね。」ヒナコとヤモトを見る
「ア、アイエエエ……」ヒナコが震える。ヤモトはその手を握り、トライヘッズを見返した。
ヤモト:「ユイ=サン……?」
トリニティ・ニンジャ:「安心して。…『今回』はまだごアイサツだから」
ヤモト:「……?」トリニティ・ニンジャの言葉に、ヤモトの目の奥で無意識な桜色の燐光が揺れた。
トリニティ・ニンジャ:二人に話しかけながらも…生えたアクマ腕でクルードアイアンを持ち上げ、弄んでいる!
「アイエエエエ!アイエエエエエ!!」泡を吹くクルードアイアン!
腕が千切られる…足が折られる…足指が一本ずつケジメされ…股間がつぶされる…
トライヘッズ:「じゃあ。今日はおひらきにしましょうか。」
トライヘッズ:23d6>=4 = (5,4,5,4,1,4,2,1,1,5,1,5,4,6,4,3,4,6,3,3,4,6,5 :成功数:15) = 15
●「暴走」発動
おお…ナムアミダブツ...クルードアイアンは…神話のアクマの頭上で生きたままマップタツに裂かれていくのだ…
クルードアイアン:「アバッ……アバッ……アバババババババババババ」
トリニティ・ニンジャ:「アア…堪らないわ…」血を浴びたアクマは、最大の愉悦を味わっていた…
「じゃ、オタッシャデー。」完全に…裂かれた。
ここまでされる言われは…ある!
クルードアイアン:「アバババババババババババーッ!!サヨナラ!!」身体が2つに裂かれた瞬間、クルードアイアンは爆発四散!!
NM:(トライヘッズ精神力 1→-1 ※暴走による2消費)
トリニティ・ニンジャ:「じゃ、オヤスミ。」そう言うと同時に…アクマ外殻は砕けた。
ユイ・クレハは、クルードアイアンが作った血の海の中に崩れ落ちた。
「「ユイ=サン!」」ヒナコとヤモトがトライヘッズへと駆け寄る
トライヘッズ:(………)完全に気を失っている
トライヘッズは強大なアクマの力を行使した副作用により、ニューロンが焼き切れる寸前であった
否、本来ならば焼き切れていなければおかしいのだ。
強大なる神話時代のアーチ・ニンジャのソウルは、既にトライヘッズの生身の身体をも、アクマめいて変質させせはじめていた……。
ヤモト:(……!)
ヤモトはマンバに貫かれたトライヘッズの腹部の傷が完全に塞がっているのに気づき、
そしてそれを誰にも伝えず、飲み込んだ。
ヤモト:「行こうヒナコ=サン。マッポが来ちゃう」
ヒナコ:「ウン」ヤモトの背中にトライヘッズを乗せ、二人はハラジュクの路地裏を駆け出した。
(さ、今回はサービスしてあげたけど…これからどうするの?ウフフ…)トリニティニンジャは再びニューロンに沈んでいった…
………………
…………
……
NM:【ハラジュク/アジト】
NM:【トライヘッズの部屋】
トライヘッズは、暗闇の中で聞こえる声で目を覚ました。
トライヘッズ:「ウンダイジョウブ。オハヨ」トライヘッズは目覚めると、ヒナコの頭を引き千切った。
そしてヤモトの部屋に行き、ヒナコの首を投げる。
ヤモト:「……?……!」ヤモトがトライヘッズの目を見る「ユイ=サン?」
トライヘッズ:「もう元気だよ」そう言うと、恐るべき拳がヤモトの頭を爆砕、シ・ニンジャは爆発四散した。
トライヘッズ:(アアアアアアアアアアア!!!!!ワタシが!!!!ワタシのせいで!!!!)
絶望するユイの前にストーンカが…
ストーンカ:「これは別にお前の未来の暗示とか運命とかそういうのでは全然ねえから。単なる夢だから。さっさと目を覚ませよ。」
トライヘッズ:「…………夢で良かったーーーーーーー!」起床!
「……スゥ」
トライヘッズが目をさますと、ベッドの脇にはヒナコとヤモトが並んで座ったまま眠っていた。
トライヘッズ:「…ホントに良かった…」ユイはとりあえず安堵した。
トライヘッズ:(けど…わたしは…トリニティ・ニンジャは…いつでもこう出来る…それを忘れちゃいけない…)
ヤモト:「……あ、目を覚ました?」物音に気づいたヤモトが目をこすり、起床する。
ヒナコ:「いけない、寝てた」ヒナコもつらえて起きると、トライヘッズの手を握った。
「よかった、無事で」
トライヘッズ:「ヨカッタ...ヨカッタァ………」ユイは号泣してしまった。
………………
………
……
【アジト/ドージョー】
モウケ:「……呼び出された理由は分かるな?」
トライヘッズ:「ハイ。」
トライヘッズ:「ワタシはトリニティ・ニンジャに頼りました。」
モウケ:「バカ!!!!」
トライヘッズ:「ゴメンナサイ!!!」
モウケ:「この、スゴイバカ!!!!!!!!」ブッダも顔をそむけるような恐ろしい叱咤だ!
トライヘッズ:「ゴメンナサイ!!!!!!」ブッダも蜘蛛の糸を88本垂らすほどのカワイイ反省!
モウケ:「オヌシのしたことの意味、わかっておるな。オヌシは嬢ちゃん達どころか、ハラジュク中の住民をネコソギにするところであった」
トライヘッズ:「ハイ…けど…やらなければヒナコチャンが死んでいました。けど未熟が原因です。」
モウケ:「そのような状況に追い込まれたこと、それ自体がオヌシの未熟と考えよ」
トライヘッズ:「ハイ。元よりそのつもりです。」
モウケ:「オヌシが今日したことは、巨大な堤(ダム)に一穴を開けたような行為だ」
トライヘッズ:「…ゴメンナサイ!」
モウケ:「トリニティ・ニンジャの膨大なチカラはいずれその穴を壊し、広げ、ついにはお前を支配するだろう」
モウケ:「そうなったならば、私はオヌシを――」モウケが指先を僅かに動かすとユイの首筋に一筋の線が描かれ、一滴だけ血が流れ落ちた。
トライヘッズ:「そうなったら…」ニューロンにかすかに残る哀れなニンジャの末路を反響する。
トライヘッズ:「………」黙って傷を受け入れる
モウケ:「……」モウケは厳しい表情でトライヘッズを見つめる。
モウケ:「こうなれば最早カラテあるのみ。自らの心身を鍛え、エゴを固め、トリニティ・ニンジャを抑えるしかない」
トライヘッズ:「抑えられるんでしょうか…ワタシに…」あまりにも、自分が思っていたものよりさらに一回り大きい物だと感じていた。トリニティ・ニンジャを
モウケ:「自信は無いならいつでもワシに言え。楽にしてやる」
モウケはイモータルの赤い瞳でトライヘッズを見た。
実際にこの老人ならばやってみせるのだろう。
たとえトリニティ・ニンジャであろうとも、この世に顕界する以上その身体はトライヘッズの身体に縛られるのだから。
「……だが」
トライヘッズ:「それは…頼みません。」
モウケ:「それをすれば、ヒナコ=サンや……あのお嬢さんが悲しむ」
トライヘッズ:彼女の眼は決断的である
「あの…お嬢さん…?」
「…ストーンカ=サン?」
モウケ:「さてな」モウケは笑った。
「手綱を握るはオヌシ自身!」
トライヘッズ:「いや流石にないか…ヤモトチャンだよね。とにかく…やれるだけやってみます。」
モウケ:「とにかくカラテを、ニューロンを、ワザマエを鍛えよ」
トライヘッズ:「ハイ。」
モウケ:「そして何のために力を使うか」
モウケ「それがわかれば、いずれはトリニティ・ニンジャのチカラの一片も己の意思で行使することができるやもな」
トライヘッズ:「…ガンバリマス。」
未だ彼女の中に「トリニティ・ニンジャ」の手綱を握れるほどの...エゴはない。
…の…であろうか。
全ての真理は、ブッダのみぞ知る。
◆END◆
『バタフライ・アンチェインド』に続く…!
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