デザイン思考とリーンスタートアップでチャンネルを運営しよう【ゲーム実況者の教科書】
はじめに
YouTubeで登録者7,000人(2019年5月時点)のゲーム紹介チャンネルを運営しているモロトフです。
今回は、実際のビジネス理論を例にしたチャンネル運営を紹介します。
多くのゲーム実況チャンネルは、「思いつき」や「アイデア」で運営されていることから、才能や運によって成功が大きく左右されています。
これは占いと同じで、大昔ならともかくビジネス理論としては、あまりにも陳腐です。
PDCAサイクル
PDCAサイクルは、主に製造業が行う生産技術における品質管理などの継続的改善手法です。
具体的にはPlan(計画)→ Do(実行)→ Check(評価)→ Act(改善)の 4段階を繰り返すことによって、業務を継続的に改善する理論であり、昨今は様々なビジネスで活用されています。
私も当初、チャンネルの運営に、この理論を取り入れようと思いました。しかしながら、この理論を本気で取り入れようと思えば思うほど、コスト(主に時間コスト)が掛かってしまい結果的に毎日更新が辛くなりました。
そもそも初期投資をあまり掛けず、一人で気軽に運営できるゲーム実況チャンネルに、この理論は本当に適しているのかと悩んだ挙句、辿り着いた結論は別な理論でした。それはリーンスタートアップです。
リーンスタートアップ
アメリカ合衆国のシリコンバレーはヒューレット・パッカード、アップル、インテル、グーグル、フェイスブックといった世界的な大企業となったベンチャー企業の発祥の地です。
シリコンバレーは無数のベンチャーが生まれているが大企業にまで発展できるのは、ほんのわずかであり、1000社に3社とも言われています。この極めて低い成功率を引き上げることはシリコンバレーにおいても長年の課題であり、さまざまな起業の方法論が考案されてきました。
リーンスタートアップはそうした方法論を取り入れつつ、マネジメント論として体系化した理論の1つです。
リーンスタートアップの特長は、発生するコストは最小限に抑え、とにかく素早く試作品を出し、それをもって顧客の反応を観察し、その試作品が市場に受け入れられるか否か判断し、改善を施し再度顧客に提供するものです。その試作品が市場に受け入れられないと思えば即座に、それは撤退となります。
因みに、名称は、無駄がない(lean)+企業(startup)を組み合わせて作られました。
PDCAサイクルとリーンスタートアップの違い
PDCAサイクルは、既にある製品のプロセス改善において、その真価を発揮します。しかしながら、例えば、最初の計画段階は、ある程度のコスト(データ収集の時間コスト等)が掛かってしまいます。
一方、リーンスタートアップは、直感が伴う「デザイン思考」から、仮説 → 実験 → 学び → 意思決定を行っていく為、前例のない事をチャンネルでやろうと考える場合は、クイックで有益です。
つまり、自分のビジネスが成功するために検証すべき最も重要な仮説にのみ集中し、その仮説が正しいかどうかの検証にのみリソースを注ぐことで失敗にできるだけ早く気づくようにするこの理論はチャンネル運営に合っていると考えます。
成功するゲーム実況について、詳しく知りたい方は、以下の記事もぜひ、読んでみてください。
2016年10月より海外インディーPCゲームに特化した紹介動画をYoutubeであげています。このnoteでも情報発信を2019年1月より始めました。