
先生のためのアカデミー賞?デンマークの新聞社の試みに驚愕!
最近、日本でも子供の虐待や貧困世帯の食事問題が注目されつつあり、子ども食堂など活動が始まっています。
しかし、まだマイナーであるし、また表面的な支援にとどまっているように感じます。
そんな中、デンマークの新聞Politikenに面白い記事がありました。
それは、今年初めて教育者を称えるためのアワード(賞)を作って、ノミネート候補を紙面を通じて募集。読者から推薦受けた教育者に直接取材にいき、その教師たちの仕事ぶりや考えを記事にしているのです。
しかも、この先生のための賞は、0~6歳の幼児教育者や社会問題をかかえる若者の教師を対象としているようなのです。
日本で同じような教育者を表彰する企画をしたら、一般の小学校~高校の教師から選ばれるではないでしょうか?
そして、小学校前の保育士のかたは教育者としてみていない傾向があります。
このデンマークの新聞社の教育関係者のアカデミー賞の記事をいくつかよ読んで、感じたのは、保育士のかたや少年院で指導している人も、教育者なのです。
考えてみたら、差別しているような気持が私のなかにありました。
このデンマークの新聞社ポリティケンの賞は、デンマークの教育省と提携して行い、10月8日まで候補者を募集し、11月に受賞者が発表されます。
活動の狙いは、幼児教育は社会にとって極めて大事な仕事なのに、給与や待遇がデンマーク社会でも低いため、社会の地位を向上のために行うというのです。
このように、子供を直接支援するだけではなく、教育関係者をささえる活動も間接的には、子供にとって大きな影響があると思います。
社会で子供を守るという発想が根底にはあるのでしょう!
いやはや、日本人は子供は親の所有物だと考えている傾向が強いので、他人の子供になると関心が低くなってしまっているような気がします。
「社会として子供をまもる」という精神をこの記事から少しでも感じていただけたらと願います。
JUNJI MORIYA