004|失業日記|黒染めしよう
1ヶ月前のこと。転職活動のための証明写真を撮るために黒染めをした。
前職の接客業は髪色が自由だったため(むしろ上司が常にハイトーン)、
全体が明るめの茶色&ブリーチしてインナーカラーを入れていた。
ある日、ハローワークで好条件の求人があったので飛びつくように紹介状を発行してもらい、その足で当日OKなサロンに予約を入れプリンとインナーカラーの落武者のような頭を黒に近いブラウンに染めに行くことに。
普段通っているサロンは個人店で、カットをオーナー1名でこなしているため当日予約が難しく、クーポンサイトで他のお店を探すことにした。行きつけ以外にあまり行くこともないのでどこにしようかと悩みながら、スタッフの紹介の写真も確認する。年代や性別の比率にお店の雰囲気が出るように思う。
同年代〜少し上の女性スタッフの多いサロンを予約をして向かった。
はじめてなのでカルテを細かく記入する。これは少し面倒。
そして担当の美容師さんが、なんとなんと
明らかに自分よりも若いイケメン…!
27歳くらいだろうか、つやつやで今ドキな雰囲気
驚きながらもカウンセリングのため最初に個室に案内された。
その店では最初に頭皮の状態をマイクロスコープで確認するようで、若手のイケメン美容師さんとふたりで私の頭皮の状態をモニターで見るというシュールな状況に…
しかも、この辺ちょっと皮脂が詰まってますね。なんて。
スタッフ紹介のページにそんなイケメンは存在しなかったので驚いていると、なんと前日に他店舗から異動してきたばかりとのことだった。
ノーマーク笑。まさかの得したような、緊張するような。
仕事を辞めて転職活動をしていることを話すと「大変ですね、頑張ってください」と返ってくる。聞かなかったけれど、おそらく転職活動というのをしたことがないんだろうなと思った。仮にしたとしても同業種、美容業界内だろう。
手に職を持っている人はすごい。
もうすぐ31歳になるけど、いつも何をやりたいか分からなかった。
大学に行くときも、進学すればそこで方向性は見つかるだろうと思っていたけどあっという間に4年が過ぎていった。
美容師は高校を出て専門学校に行って、就職をして、掃除や閉店後の練習など長い下積みを経てお客さんに入るので、髪を切る人は意外とアラサーなんだよと、あるとき美容師さんに教えてもらったことがある。(お店にもよるのかもしれないけど)
まず高校卒業の時点で進路を決めている時点ですごいと思ってしまう。自分にはできなかった。そして継続して技術を身につけ、生計を立てていること。すべてが尊い。
と、思考をぐるぐる巡らせている間にも手際良く、感じ良く話しながらカット&黒染めが完了した。久しぶりの自分の黒髪に見慣れず、いつもと違うサロンの整髪料の匂いがちょっと合わず、違和感を感じながらも一期一会に感謝した(お年寄りくさいかな)
急ぎで身なりを整えて用意した証明写真と履歴書、
結果こちらは不採用だったのですが笑
黒髪になったのでいつでも面接入れますよという体裁がととのった。
ひと月経って黒も落ち着き、地の茶色も混ざってちょうどよく抜けてきました。もしかしたら髪色はそこまで見られていないかもしれませんが。
ではまた明日。
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