桜が人をとりあえず幸せな気持ちにしてくれることについて
桜の季節がやってきた。
裏起毛の服で出歩くのはもう暑くて
夜になってくるとちょっと寒い感じがする・・・この4月という季節は
出会いがあり、別れがあり
心にも体にもちょっぴり複雑で
この宙ぶらりんのような、ふわっと浮ついているような感覚が
苦手でもあり、好きな季節でもある。
桜が美しく咲き、たくさんの人たちが花見をしたり、
写真を撮ったりする姿をたくさん見かける。
みんなとても幸せそうな顔で、桜に見惚れ感動した表情をしていて
桜の偉大さを改めて感じた。
桜を見ていると、これを自分だけの幸せにできないと
大事な誰かにも共有したくなる不思議。
一番思ったのは、この冬に亡くなってしまった大好きな祖母にも見せてあげたかったなという思い。
桜を見せれば、きっと元気になれたんじゃないかとか思ってしまったり。
桜にはパワーがある。
スカッとした青空に映えるピンク色を見上げるだけで
前向きになれて、なんだかドラマチックな人生を送っているような気分にさせてくれるのだ。
無職になって、健康診断にもひっかかり、
人生で何かを成し遂げたわけでもなく、
かといって善人でもないし、小ずるいことも考えるし、
たいした人間ではない私ですら、
桜を見上げて、ため息をついた瞬間
心からピュアな人間になれたような錯覚に陥る。
1年に1度しか見れない奇跡に対面できたことで
ちょっぴり前向きになれて、特別なものになれたような気分になる。
4月は色んな出発がある季節だから
自然に上を見上げ、笑顔にしてくれる桜は
正しい季節に咲いてるなと思える。