No.36 日本から仕事を持ち込んでまで働くフランス・ブザンソン駐在妻🇫🇷
2023.4から約1年間、夫とのフランス・ブザンソンでの海外赴任生活をお届けする駐在妻のnote。
(2023.5.24)
今日は駐在妻のなんでもないお仕事事情と将来計画を書いてみます。
フランスで生活しているからといって別に駐在妻の生活は必ずしもキラキラしていないし、おしゃれでもありません(-_-)
私は30代で大学に入り、看護師保健師の資格を取得しました。現在は日本のオンラインクリニックでパートとして働いています。コロナのおかげで流行したフルリモートワークというやつです。この仕事は渡仏する4ヶ月前に見つけました(^^)
このオンラインクリニックでの勤務時間は、日本時間の15〜23時でした。フランス時間でいうと朝の7〜15時なので、フランス滞在を見据えた時に時間帯がベストだと思ったのです。
採用の面接時にも渡仏することは伝えてあり、Wi-Fiがあれば問題ないとのことだったので、ビザの関係でフランスで収入を得られない私にとってはとても都合が良かったのです。
会社からパソコンを支給されて、そのパソコンを大事にフランスまで持ってきました♪ フランスに来たばかりの頃は本当にフランスでもちゃんと問題なく仕事ができるのかとても心配でした。
しかし実際は全く問題ありませんでした。
オンラインミーティングもタイムラグなく出来ますし、本当に日本で仕事しているのと変わりません。
ただこの会社はベンチャー企業でまだ運営が安定していないせいもあるのですが、かなり激務です…
最初は週に3〜4日程度働きたいと思っていたのですが、人手不足で週に5〜6日働いています(_ _)
一緒に働くメンバーがとても仲が良く、わいわい騒ぎながら楽しく働いているので、苦痛では無いのですが、なんせ労働時間が長いのです…
仕事の運用が固まっていないので毎日残業です。
最近はフランス時間の朝6時から夕方５時くらいまで働いています😭
医療系はオンラインであっても人手不足なのです↓
こうなると日中はほとんど働いていて、必要な時にスーパーに行って、土日は夫と市街地や公園でのんびりして…というあまり日本にいた時と変わらない生活をしています。
長時間労働のあとはスーパーに行くのもしんどいなーと思ってしまいます。
あまりフランスを楽しんでいない気もしますが、夫が仕事に行く平日は特にすることがないので、とりあえず仕事があることに感謝です🥲
私は仕事がなければ永遠にダラダラしちゃうので、激務であっても仕事があった方が良いかもしれません。それにフランスの物価がこんなに日本と異なるとは思わなかったので、日本から収入を得られることは本当に助かります。
ただそれでもちょっと労働時間は減らしたいけれど…
私は貧乏ひとり親家庭で育ってきたので、お金に対する不安は強い方です😫
親の収入が低いこと、また不安定であることを知っていたので、高校生の時も大学に行きたいとは言えませんでした。私の高校から大学に進学しなかったのは私を含めて3人だけでした。
冒険することやチャレンジすることは、失敗した時の経済的な負担が怖くて出来ませんでした。
最初の就職先も安定した官公庁でした。
でも最近は人生で一度はリスクをとりたいと思い、なんの保証もないけれど、大好きな洋裁のお店を作るべく計画中です(*^o^*)
布を見ると興奮しますし、妄想が止まらないし、胸が高揚して気分が軽くて、足取りもふわふわしてしまうのです。私はこの気持ちに素直に従ってみたいと思ったのです。
安定ばかりを求めた人生から少し外れたいと思ったのです(^^)
私はよく周りの人から「旦那さんが大学教員ならそんなに働かなくても良いやん」と言われます。大学生時代も先生から「旦那さん教授なのにあなた就職するの？」と言われました。
一回りも年下の若者に混じって授業を受け、ずっと年下の若い看護師に実習で怒られて、毎日大学の図書館で10時間以上も勉強して、それでも私は道楽で必要のない資格をとりにきていると思われているんだと驚きました。
私は夫のことは尊敬しているので、夫が褒められるのはとても嬉しいし、私の自慢です✨
そうでしょ、うちの夫はとても頑張っているの、と夫がどのように努力してきたかをマイクを持って延々と話して聞かせたいくらいです。
ただ私はいつまでも『大学教授の妻』としてしか見てもらえないことに寂しさを感じています。夫なしでは存在が認められていないようで時々虚しさを感じます。
なので自分のアイデンティティの確立も目指して、自分の好きなことを追求することで『大学教授の妻』ではない別の自分を作り上げたいと思っています。
自立するための一歩として、夫の扶養から抜けることにしました。自分で社会保険料を払いたかったのです。自分の力でお金を得て、そのお金で自分のお店を作る資金を貯めたかったのです。
布は個人で購入すると高いのでお金はいくらでも必要です。
私は洋裁が1番好きなのですが、看護師保健師の仕事も大好きです。なので良いバランスで併用できればそれがベストです。一度フルリモートワークをしてしまうと、通勤時間がないだけでこんなにストレスフリーなのかと驚きます。出来ればこれからもフルリモートワークは適度に続けていきたいなーと思います。
今回はこんなキラキラしていない駐在妻も居るんだなーと思ってもらえたら嬉しいです☺️