日記
今日は座席が動いたりする映画「恐竜社会」を見た。
雨のシーンで座席の前から霧状の水が飛んできたり、カーチェイスのシーンでシートが揺れたり、臨場感が味わえる。
「恐竜社会」の主人公恐竜、ラブラドルのベージュが崖を転げ落ちるシーンでは、背もたれからマッサージチェアの要領で背中をとんとん打たれたりする。これはベージュの臨場感。
ベージュの飼い主ベスが、敵方から銃撃を食らうシーンでは、背もたれの左右からぷしゅっと空気が吹き出したりする。これはベスの臨場感。
引きの、画面いっぱいに山林が映し出されるシーンでは、座席が前にぐっと傾いたりする。これはたぶん神の視点だなあ。
それぞれのシーンで、それぞれの臨場感がある。
ベージュの視点とベスの視点と神の視点。
ベージュの臨場感とベスの臨場感と神の臨場感。
私はベージュなのか、ベスなのか、神なのか。
神なのか、ベージュなのか、ベスなのか。
ベージュ神ベスなのか。
神ベスベージュなのか。
私は何なのか。
なのか、と思った「恐竜社会」だった。