日記(お洗濯)
今日は、ぬいぐるみを洗濯した。
10年前くらいに買って、ずっと部屋に飾っていたクッキーモンスターのぬいぐるみ。
窓際に飾っていたのがいけなかったのか、気がついたら茶色くなってしまっていた。
この前姪っ子が遊び来た時に、
「オレオ」
と呼んでいたことから、改めて茶色くなってしまっていることに気がついた。
それで、今回洗濯してあげることに。
彼に「クッキーモンスター」としてのプライドを取り戻して欲しい。
よし。
洗濯といっても、ちゃんと手洗いするのだ。
まず、洗面桶に水を張って洗剤を入れたところにオレオを投入。
ポチャ
それからネットで調べたところ、「ちょっとハイターも入れると良い」とのことだったので、その上からハイターも垂らす。
バシャ!
やばい、バシャと投入してしまった。
私は逡巡した。
やばいか……うーん…
ああ…
まあ…大丈夫か…!
逡巡の結果こうなったので、ちょっと嫌な予感はしたものの、そのままつけ置きで10分ほど待つことに。
10分経って洗面所に戻って来ると、私の顔面は蒼白した。
何となくそんな気はしていたが、茶色かったオレオが真っ白になっている。
本当は青色に戻るはずだったが、やはり私はさっきハイターの量を入れすぎてしまっていた。
あの時ならまだ引き返せたのに…
私の怠惰のせいで、オレオにかわいそうなことをしてしまった。
私は、オレオと同じぐらい蒼白した顔面のまま、桶からオレオを救出する。
ザバァ
ハイターまみれのオレオはカルキ臭かった。
私はカルキ(オレオ)をつまみ上げて、水分を絞る。
ザバァ
そしてカルキを水道水ですすぎ、ネットに入れて洗濯機で脱水する。
数分待って、蒼白した顔面のまま洗濯機の蓋を開けると、
カルキはネットの中でパリパリになっていた。
このまま天日干しをしてあげよう。
室外機の上にタオルを敷いて乗せてあげる。
よし。
ベランダでお日様を浴びたカルキは、煌々と輝いており、気持ちよさそうに見えた。
本当は洗濯でクッキーモンスターに戻してあげたかったが、太陽に輝いているカルキを見て、
もしかしたらこれはこれで良かったのかもしれないと思った。
そこで、私の蒼白していた顔面は元に戻った。
カルキは相変わらず真っ白なまま室外機の上に横たわっている。
こんど姪っ子が遊びに来たら、カルキを見てどう言うだろうか。
もうオレオとは呼ばないだろうなあ。
楽しみだねカルキ!