もっと もっと
もっと、もっと見ていたいから、急いでスマホを取り出した。
もっと、もっと見ていたいのに、撮った写真の中には、もういない。
だったら、写真に撮らずに、見てた方が良かったのかな。
でも、伝えられる誰かがいるなら、別のどこかで、“もっと、もっと”を叶えてくれる?
その誰かは、知らない人かも。大切に思っている人かも。未来の自分かもしれないね。
ここにも、“もっと、もっと”を一緒に感じてくれる人がいる?
100%は残らない、その瞬間。それを分かって写真を撮った。それなのに、欲張りな私が望むのは120%なんだ。
今を越えて、1人を越えて、もっと、もっと。