改装中の話

4月前半の改装を思い出して書き散らしていく。
参考にならないことが多いと思うが、ご容赦願いたい。

1週目は、大工さんに修理箇所の確認と見積もり依頼、水道工事、知り合いのDIYの神が棚を作ってくれて終わった。
建築士の方に来てもらい、測量と平面図の作成依頼をした。
とにかく、箱の外側を整えることから始めることにした。
専門家にしかできない作業、自分でもできる作業を分けて予算削減に取り組む。
終わりが見えない作業の開始であった。
水道工事は、水漏れ箇所の確認のため壁に穴を開けて配管を出す。
長年使用によるマイクロクラックが原因だと言われた。
新しい管に変え、開けた穴ももと通りになる。水道栓が開けっぱなしで良いのはとても助かる。

2週目。
大工さんに玄関扉と大窓の修理を任せた。
なにせ築120年ほどの古民家、驚くほどに水平、垂直、真っ直ぐと無縁である。
水平器の基準で棚を作ると、なんだか傾いて見えるほどだ。
窓やドアは建物が少し歪んでいるのか、建て付けが悪く隙間風ウェルカム状態。
スムーズに引き戸や窓が開け閉てできるようになって感動したのを覚えている。
台下冷蔵冷凍庫は、電源を入れるとコンプレッサーの不備があり修理に来てもらうことになった。(残置の段階での確認不足が敗因である)
結果的にはこびりついた臭いの問題から、手放すことになった。
中頃には保健所へと相談へ行き、平面図を参考にしながら、営業に必要なものと不必要なものについて話し合いをする。
近くの消防署へも赴き、必要書類の提出や設備について教えてもらった。
あとは害虫対策として、専門業者さんに見積もり依頼をした。
古民家である以上、害虫の侵入は可能な限り防ぎたい。こちらも隅々まで見てもらい、後日計画書をいただく事になった。

この隙間の時間に、試作や原価計算、店内備品の基礎を固めていく。
物件がこんなに早く決まると思っていなかったので、本来進めておくべきフェーズに到達していなかったのだ。
夢は膨らむが、ここから先私の通帳の残高が驚異的な早さで減っていくので常にドキドキとしていた。

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