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サボ子とサボテン

ちょうど1年前にサボテンを買った。

ごきげんよう、もくれんです。

この1年でサボテンの鉢を倒すこと、3回。倒すたびに、なんとも情けない声で「あああああ~」と叫んでも部屋で一人。種田山頭火もびっくりの虚無を感じながら、いい加減3度も倒してると土が足りなくなってきたので土を買ってきました。ちなみにサボテンを買ったときの話はこちら。


サボテンを買った専門店・叢(くさむら)に行き、「これくらいの大きさのサボテンを買ったんだけど、鉢を倒したので土がほしいです。」と言うと「この大きさなら2リットルですね」と言われた。に、2リットル…!?せいぜい500mlのペットボトルくらいの全長なのに、そんなに買う必要ある!?と思ったけど「毎年土を変えたほうが元気になるので」と言われて「じゃぁ来年も使うなら良いかな」と思って土をえっほえっほと運んだ。サボテン買った時もそうだけど、サボテン屋さんの言う通りに動く私は良い客である。サボテンの土の入れ替えってトゲトゲをどう避けたら良いんだろう?お店の人に聞いてみたら新聞紙で全体を包んで持つと良いとのこと。ナルホド、その手があったか。

家に帰ってサボテンと向き合う。3度も倒してすまんと心のなかで謝りつつ、新聞紙で包んでサボテンを鉢から取り出すと、容赦なく刺された。こういうときに必ず刺される私である。サボテンの根っこを初めて見たがひげ根みたいなのがもじゃもじゃと短くからんでいた。サボテンの外から見える姿からはあまりそうぞうできないモジャモジャ感に驚く。根っこについた土を払い、鉢の中の土を全部出した。鉢の中に大きな石だけを戻して底を埋めるとサボテンをセットして買ってきた新しい土を入れた。我が家にはスコップなどという気の利いたものはないのでレンゲを使った。実は買ってきた当初から若干曲がっていたサボテンだったのだが、今回土の入れ替えをしたことでまっすぐ入れることが出来た。3回も倒してなかったら土を買うことも入れ替えることも考えもしなかったと思うので、結果オーライだ。よかった。

サボテンはズボラな私にぴったりで殆ど世話しなくても元気でいてくれる。日々の成長や変化は感じづらいが、1年前に比べると接ぎ木してある柱サボテン部分はほっそりしてきて、柱サボテンの上に乗っかってる松露玉は子株がもりもり増えている。いつの間に変わったのか、ちっとも思い出せないけれど確かに1年が経ったんだなぁと思った。サボテンは寿命が長く成長が遅いのでおそらく私の人生ずっと一緒に過ごすことになりそうだ。来年はどんな姿に進化しているんだろうか。私の地味な毎日の暮らしに寄り添う、良き隣人との毎日をこれからも楽しもうと思った。


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