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付き合い始めて5ヶ月が経った。

秋から冬に季節が変わろうとしている。

ごきげんよう、もくれんです。毎月これを書きながら、この1ヶ月について全く何も覚えていない私にビビる。前回書いたこともすっかり忘れているので、書き残すことには何かしら意味がありそうである。
風邪ひいて会えない時もあったのだがぼちぼち何かが深まったり進んだりしていると思う。


有り難いことに、なかよし

3ヶ月を過ぎる頃に「これからはケンカとかするのかなぁ」と不安に思ったものだが、全く喧嘩をせずに5ヶ月目に突入した。価値観が違うところが発見されても「わ〜!価値観の違い!けんかだけんかだ〜!」とスズキがおちゃらけてくれるので、ケンカにならずに終わる。この前、私が写真撮ってる時にふざけて邪魔をしてきたスズキに私が野太い声で「ちょっと!!!」と凄んでしまい、それからしばらくスズキは私が謝っても「しゅん」しか言わなかった。そういうことはちょくちょく起きている気がするが、基本的になかよく過ごしている。

高尾山に行った。

登山は夫婦の協力関係が垣間見えるらしいと聞き、登山というほどの山でもないが高尾山に行ってきた。久しぶりに高尾山に登りたかったというのもある。秋晴れで少しだけ紅葉もしていてとても気持ちよかった。スズキは私の体力に合わせてくれたし、ちゃんとアウトドアのおしゃれをしてきたので「かっこいいね!!」を連呼しまくり、スズキも満更でもない様子だった。私は山に相応しい服を全く持っていないもので、芋っぽい格好になり「山芋」と自称したら「山芋かわいい」と言ってくれた。下山後、新宿に移動したのだが山芋で歩く歌舞伎町はなかなか得難い経験だった。みんなに山登ってきたんだなとわかる服装だったと思う。全く流行ってないリュックを背負って新宿を闊歩しながら東京は他人に無関心で素晴らしいなとも思った。多様なファッションが許容されているのも東京ならではだと思っている。

家を探して内見三昧

9月ごろに一度内見したのだが引越し時期が先ということで後回しにしていた物件探し。そろそろ動かねばと内見を再開することにした。私は着々とスズキの条件を緩和し、ほくそ笑んでいたのだが当のスズキからは「君こだわり強いよね〜」と言われてしまった。確かに古くても良いけどお互いの部屋が欲しいしキッチンは料理しないくせに広い方が好きだ。方角は東から南までがいいし、クローゼットも広くないと困る。うん、確かにこだわりが強い。まだ入居中で内見できないけど内見してからじゃないと申し込めないとかいろんな不動産の商習慣を知ることになった。スズキと私も内見慣れしてくると何を見るべきかがわかってきて途中から「お宅訪問」のように楽しくなってきたのだが、目的は内見ではなく家を決めることである。良い物件は本当にすぐ埋まるし大変だなと思った。内見したら必ずゴミ出し場を見るようにしていたのだが、とある物件で同じ炊飯器が9個ゴミに出されていてめちゃくちゃ笑った。おむすび屋さんが住んでたんだね、というお伽話におさめておいたが、闇バイトのアジトにでもされてたのかなと私は思ってしまった。物件の但し書きに「水商売と外国人は追加書類必要」みたいな条件があり、大人数で雑魚寝する形で借りていて問題起こして出ていったのかな〜とか色々考えてしまった。一体どういうことなんだ、炊飯器9個。集合住宅というのは兎に角変な人が近くにいないのが大切なので、ごみ集積場と駐輪場・駐車場、ベランダあたりは何気なくチェックをした。自転車や車の種類を見ればどういう人が住んでるか透けて見えるし、ベランダの様子から隣人がちゃんとしてる人かもなんとなくわかるもんだなと思った。いい人たちが住んでそうだけど、街にも物件にも溶け込めなさそうなところもあり、実際見ることは大事だなと思った。写真や文字情報ではわからなかったけどマンションの1階がなんかしらの店舗が入っているとか、ウォークインクローゼットとは名ばかりの歩けないクローゼットとか。
別に何があるってわけでもないのに玄関開けた途端に「さっきの物件より好きだな」と私もスズキもなることがあって不思議だった。
またどの物件も絶妙に完璧ではないので、新しければ割と使いづらい部屋の形(柱が邪魔)だったり、広さも部屋の形も収納もいいけど窓の外は壁とかエアコンない部屋があるとか、大家と住人の駆け引きをいろんなところに感じた。なお資材高騰により新築は今後もっと賃料が高くなる見込みだそうだ。世知辛い。お金が足りない。

健康診断で新たに色々見つかる

去年もちょっとしたことからショックな病気まで色々見つかったのだが、今年も色々見つかった。1年でこんなに??と思うと正直ショックだった。もちろん去年見つかったものが今年は消えていてよかった、みたいなものもあったんだけど1年1年で変化していく身体に「若くないんだなぁ」と痛感するし毎年人間ドック受けないとまずい年齢なんだなと少し悲しい。特に結婚に向けて動いている中で健康不安があるのは私1人の問題ではない。申し訳ない気持ちになるし、とはいえ自分では防ぎようのないこともあるから悲観しすぎても仕方ないなと思う。スズキに「君は関節が細いので鍛えたら良い感じに仕上がるはず」と言われているので筋トレしようかな。筋トレで内臓は鍛えられないが血流は良くなりそう。

婚約してないのに婚約者を名乗る

婚約ってなんだ?を調べてもあんまり明確な定義は出てこないのだが、少なくとも私たちは婚約はしていないと思う。それぞれの家族には会ってみたけど、両家顔合わせはしていないし。ところが物件関連の書類を書くときに「婚約者って書いておいてもらえれば」と言われたので、書面の上では婚約者を自称することになった。スズキも会社に提出する書類に婚約者として私を記載したらしく、婚約者か〜と思った。ハーレクインのマンガでしか見たことないな。いやもちろん、私の友人や会社の人たちも婚約者時代あったんでしょうけど。婚約ってなんだろうね。桐の箪笥のイメージしかない。もしくは婚約指輪。そういえば2人で指輪を見に行ったことはあるが婚約指輪は全く欲しくならなかったな。以前友人の結婚式に参列した時に、同じテーブルの友人全員既婚者で婚約指輪もつけてきていて、その時に派手なイミテーションの指輪をつけた自分の指を見て「おお〜独身〜!」と思った。あの時ばかりは「婚約指輪ってこういう時にあると良いんだなぁ、いいなぁ」と素直に羨ましく思ったけど、婚約指輪のデザインと価格を見ると「私にはいらないかも」と思ったりしている。つけていく先が今後ほぼなさそうだしなぁ。宝石屋で勤めていた人間としては「土用の丑の日」くらい作られた慣習で宝石屋の陰謀ではないかとも思うのだが、女性をその家に迎え入れる覚悟を見せるツールだったんだろうなぁ。ダイヤモンドは覚悟の煌めき。

結婚する前の同棲について議論

いよいよ物件探しも大詰めになると同棲して結婚できなかったら本当に嫌だなと思ったり、同棲への不安が現実味を帯びてきた。スズキとスーパーで買い物している時に「おたがいを完璧と思わず、のびしろがあると信じて育て合い許しあっていこうね」と言ってみたら「いきなりちゃんとしたこと言い始めた!これは冗談で返しちゃだめなやつじゃん。」と言われた。こんなことを言ってみたけど人は変わらないと思って自分が変わるのが最適解なんだろうな。どう変わっていくべきかはわからないけど。スズキは結婚する前に同棲すると決めてる人なのだが、私は同棲して振られたら本当にやってられないというかそういうつもりで同棲はしたくないので改めてその話をしてみた。「こんなに金かけてお試しであるって感覚は俺にはない。」と言われ、私が「結婚前の同棲NG」の YouTubeを見だしたら止められた。そういうもんに影響を受けるなと。ちなみに参考になるかもと思い、カップルYouTuberの動画もこの度初めて見てみた。初めての同棲気をつけること、みたいなやつ。そしたら最初に「初期費用がかかる!」と言い出したので見るのをやめた。それは流石に知っている。

ひとり暮らしが終わりそうな予感と不安

彼の家をでて自宅の最寄駅に着いた時「ああこの街ともさよならするんだ」と思ったらとても悲しくなった。実家出た時も「実家近辺の駅と街のが便利なんだわ!帰りて〜!」と思ったものだ。今住んでる街もかれこれ7年は住んでいてその間に街に根付いて私は生活してきたことを実感した。寂しすぎて。ゴールデンウィーク中の土曜日に診てくれた古くから開業している内科の先生。駅前にある便利な耳鼻科と皮膚科とスーパーとドラッグストア。ホットラテを400円で売ってる美容院に自然豊かな公園。美味しいスパイスカレーに地元のじじばばが三々五々に集まる純喫茶。福引もこの店で2回当てた。一度も使ったことないけど可愛い子供服を売っているお店。声が掠れてるおじいちゃんがやってる天ぷら屋さんに美味しいお蕎麦屋さん。おしゃれなお花屋さんに有名なコーヒー屋さん。美味しいお寿司屋さんもある。長く住みたい理由の多い街だよなと感じる。住めば都というけれど、決してそんなことはないのを私は知っている。もちろんある程度適応するし暮らせるがずっといたい街かどうかは全く別物だ。とっても寂しい。
あ、そうそう。毎月書いてるけど部屋が相変わらず汚い。でもゴミ袋8袋分この前出した。中学生からきてた服を捨てた。私の親は物を捨てないので育てられ方に影響するよなと思った。周りでそんなに物持ちいい奴いないもん。物を捨てることに抵抗が強いのかもしれないが、勿体無いと使い続けたら買い続けたりして物に溢れて汚い部屋で過ごす方が違うんじゃないかと思い始めている。ところが今日も汚いけれど。ああ、苦手なことはいつまで経ってもすぐに始められない。ここがきっと正念場。本当に引っ越しが迫っている。逃げられない。

総括:愛深まる。


なんだかんだお互いをよく知り合っていき愛は深まっていると思う。スズキがめちゃくちゃいい奴なのだ。私が行きたいところなんでも着いてきてくれる。この前はけやき坂に行った。六本木に1ミリも興味ないのに来てくれたし、なんならその後ルイーズ・ブルジョワ展まで一緒に見た。見て気持ちの良い作品が少ない展覧会だったが文句も言わず「やばかったね」で終わらせてくれるのは有難いことだと思う。ちなみにルイーズ・ブルジョワ展は久しぶりに胸糞悪くなる展覧会だったのだがオススメではある。こどもはすべからく愛される必要があるとの確信を強める展覧会だった。愛こそすべて。愛で解決できない時は金と時間。あ、そうだ。この前スズキんちでコンロがつかなくなったのだが「ああかなこうかな」とやってるうちに解決できた。その時に「君はこういう時にテンパらずにすぐ解決のために動くし、冷静でいいね」みたいなことを言われた。昔付き合ってた人にも言われたことあるなーと思った。車のエンジンかからなかった時とか相手が急に失神して駅で倒れた時とか「おお、そういうこともあるね」くらいにしか思わなかったし別に困らなかった。結論どっちもなんとかなったし。そんなにテンパる奴いねーだろと思ってるのだけど、そこを褒められるということはレアなんだろうか。周りの友人を見渡すと全員そつなくこなしそうなので、私にはよく理解ができない。少しはスズキの役に立てていて一緒にいてスズキも幸せなら、これほどの幸せはないなと思う。



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