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自分本位に生きてきたもので。

夏が終わらないのに鈴虫がないてる。

ごきげんよう、もくれんです。

自分の好きに生きるというのは、ちょっと浮いてることなのかもと思うことがいくつかありました。

最近、同世代の一周遅れくらいで結婚を考え始め色んなことを考えたり調べたりしている。婚活アプリを再開した時も「婚活ファッション持ってねーな」と思ったけど、結婚を考え始めてつくづく私は結婚への道にそぐう装備を持ってないと気づいた。例えば彼ママウケのよいファッションとかも結構考えこんでしまった。同棲するための初期費用がこんなに高いというのも知らなかった。結婚する予定が今までなかったんだから知らなくて当然といえば当然なのだが、世代的に周りは結婚している人も多く知ってる人も多いんだろうなと思うと、私は物知りまへんなぁと思った。知らなくても幸せに生きてこられたので、Time has comeなだけなんだけど、みんながしっかり10年くらい前から考えていたであろうことを蔑ろにしてきた自分をやや恥じた。そして、みんながしてきた苦労の500分の1をいま噛み締めてる。

独身は自由気ままでいられることが醍醐味だと思ってたし、今も思っている。孤独と引き換えに自由に生きることを貪欲に追い求めてきた。好き勝手している。好き勝手してきたことで私の周りのマジョリティである既婚者からどんどん世界観が遠ざかり浮いていたんだろうなと薄々気づいてたけどしみじみそうなんだと思った。

そして自由気ままな独身生活を楽しんで生きてきただけに、そこから離れるのはちょっぴりブルー。これからは夕方17時に起きて夜20時に森美術館にはいけないのかもしれない。人生の長い時間をかけて効率や便利さや自由を代償に家族を作るのが結婚なんだなーと思っている。家族も一筋縄でいかないのが家族なんだけど、その中でおたがいに自己犠牲できると思いあえる関係性を築きたい。

最近ちょっとしたことでイライラする自分を見つけては、私の人間の小ささを見せつけられる。こんなんで大丈夫かなと思ったり、これから変えていかなくちゃいけないなと思ったりしている。こんなにイライラしやすい私じゃこれから困るよな、という視点が生まれたのも彼氏ができたからなので彼氏ができて本当に良かった。不安に苛まされる形ではなく、変えてかなくちゃなと自ら思える相手に出会えてよかった。物件探しをしてくれた不動産屋さんのお兄さんが私たち2人を見て「なんか大丈夫そうっすよね。」と言ってくださった。嬉しかったな。不動産屋さん曰く「ケンカしそうだなぁと思ってたカップル、実際内見中に喧嘩始めたりしますからね。そういう時は脱衣所で終わるの待ってるんですけど。」とのこと。不動産屋さんも大変なお仕事だな。いろんなカップル見てる不動産屋さんにリップサービスかも知らんけど、大丈夫そうと見えていたのはちょっと安心。私たちは共通の友人がいないので、ありがたい限りでした。

何周遅れかで人生のコマを進めている、そんな気持ちです。

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