FASHION IN JAPAN1945-2020展@国立新美術館
時代の鏡をプレイバック、みんなの青春つまってる。
ごきげんよう、もくれんです。
国立新美術館で開催中のFASHION IN JAPAN1945-2020展に行ってきたので、まとめました!ちなみに館内のほとんどが写真NGなのでネタバレはほぼありません。(何をネタバレとするかって話ではあるけど。)
疲れない靴で行け!!!!!
まずね、これを先に皆さんにお伝えしたい。
国立新美術館ってまぁまぁ広いじゃないですか。今回、ほぼ座れる場所がありません!!会場中、トルソー、トルソー、トルソー。
絵画の展覧会だったら随所に置かれるソファー、一切ないです。コレクションの映像を随所で流していますが、高田賢三のところくらいしかベンチなかったと思う。サラッと見るタイプの方であれば大丈夫かと思いますが、じっくり見ようと思ったらいくらでもじっくり見られる本展。
ファッションの展覧会だしおしゃれしていきたいでしょう!実際、会場もおしゃれな人多し!!!でも疲れない靴をオススメします。
空いてる部屋から見よう!!
平日昼間にもかかわらずそこそこ混んでました。もしかしたら服飾関係の平日休みの方や専門学校の方が多くいらしているのかも!?入場はそこまで待ちませんでしたが、一応「次の人が少し進んだら入ってね。」スタイルだったので最初の部屋あたりはまぁまぁ混んでました。かつ30分ごとに日時指定券があるので、結構ドンドンはいってくる。ゆっくりじっくり見るのであれば、空いてる展示から見るのをオススメします。
私は最初に一番最後の部屋まで行って逆順で見ていきました。そして逆順のときに混んでたところは最後に入口→出口に向かう際に寄る。
デメリットでいうと、せっかく歴史を追う順番になってるのを過去に戻っていかなくてはいけないことと、デザイナーの時代ごとの変遷も逆順で見ていってしまうので頭には入りづらいです。メリットは言わずもがな、ゆっくりじっくり見られること!見方は人それぞれお好みですね。
青春プレイバックの展示
ファッションインジャパンのネーミングの通り、日本のファッション史を追いかけたもの。戦後のドレスメーカー女学院から現在のSDGsに配慮したデザインのお洋服まで、これでもかというくらいトルソー、コレクション動画、雑誌が置いてあります。各ブランドがコレクションに出したお洋服だけではなく、流行したお洋服もたくさん並んでいるので、勝手に青春プレイバックでした。誰もが琴線に触れる時代があるはず!だって、全部振り返ってるから。コレ流行ったよね、懐かしい~!がたくさんありました。
時代の移り変わり(社会背景)の説明や当時流行っていた雑誌に合わせて解説があり「日本ファッション史の文献を展覧会にした」みたいな印象をうけました。
来館者がおしゃれ!!
これは予想していたことですが、老若男女みなさん、おしゃれ。去年、オペラシティアートギャラリーで見た展示もだけど、基本的にこういう展示の場合、おしゃれさんが集まりますね!普段美術館に行くからといって頑張るおしゃれはしない私も、一応お洋服考えてから行きました。今日15時頃お見かけした、素敵なお着物をお召しのお嬢さん、帯の馬が可愛かったです。(本人に届いたら凄いけど届くかなw)
服飾関係者が多いのか、トルソーの前でメモやデッサンをしている方が多くて興味深かったです。
別にめちゃくちゃおしゃれしていく必要はないけど、お気に入りのお洋服で行くと気分が上がるかもしれません。せっかくだから。
私が感じた、見どころ
ずばり、デザイナーの変遷を追えるところです。私自身、そんなにファッション史に詳しくないので「川久保玲はずっと川久保玲だったんだな。」とか「ISSEY MIYAKEはずっと軽やかなんだな。」っていうブランドらしさを感じられたのが面白かったです。年代ごとに様式が変わっていきはするけど軸はブレない感じっていうんだろうか。まとめて見る機会って中々ないし、いろんなブランドが年代ごとにどんな表現をしていたかがわかるのが良かった。ドン小西のデザイン、初めて見たよ、こういう服を作ってる人だったのか。
ランウェイ以外の服が見られるのも、他の展覧会では見ないなと思いました。ハナエ・モリのオートクチュールドレス!みたいなのだけじゃなくて、ラフォーレで売ってたあの服、みたいな私たちが街で見ていたお洋服があるのも服飾系の展示では新鮮なことじゃないかなーと。どっかのインタビューで今回の展示について「普段着が全然残ってない。」って書いてあったけど、本当に普段着の歴史って中々追いかけられないもんね。紙ベースでは出来るけど、実際にお洋服として残すってことは無いんじゃないかなぁ、今回の展示のためにトルソー集めるの大変だっただろうな、、と思いました。
本当に行ってみたらわかるけど、ホチキス止めされてる展示内容一覧を私は初めて見たと思ったよ。
こんな感じかな~!いわゆる美術好きクラスタにおすすめするかと言われると「人による」って感じだけど、普通に読み物として面白い展示だと思いました!お洋服を買うのが好きな人は楽しいんじゃないかな。
そんなわけでレビューを終わります。ではでは。