都会への憧れ、その先にあったもの。【地方移住・転職体験】
はじめまして、もくめといいます。
自分の経験や考え方を発信することで、同じような悩みを持っている人、ターニングポイントにいる人が「そういう考えあるのね」と自分の決断のヒントにしてくれればいいなと思っています。
今回は自己紹介を兼ねて、これまでの仕事や地方移住や転職の体験、その時の考えを書きます。
東京に行きたかった
学生時代は田舎で過ごし、情報格差がまだ地方と大きかったころ。
ネットを使っての行動が一般的になりつつあったものの、二十歳そこそこの同世代でも、YAHOOのことをヤッホーと読んじゃう子がいるくらいの時期。
東京にしかないもの、見られないもの、そういうものがたくさんあったんです。だから、就職のタイミングで「東京にいかないと取り残される」感はすごかった。
そこから15年、何の不自由もなく、自分のためにだけ働いてきて、気づいたらキャリアウーマン通り越して管理職に。
自分の居場所
そうこうしているうちに、会社の環境の方が変わってました。
自分は変わらなくても会社は変わる。経営者も変わりつつあった(次世代へ主権がほぼ移りました)。となると、そこにいる人も変わる。自分が尊敬・共感できる人から、いなくなっていきました。そうなったときに、自分の居場所にもだんだんと違和感が。
年収が上がることに喜びを感じることもなく、マネジメントも楽しめず、会社は私が好きで入社したころの姿とはまったく別物になっていく。
この会社にとって、私が必要なフェーズは終わったのかもしれない、と思うようになっていました。
初めての転職
初めての転職を考えるも、40歳目前。
何より、自分より先に部下たちの処遇をなんとかしなきゃと思っていたら、自分たちで見つけていきました。それで自分も吹っ切れ、本格的に転職活動を開始。あなたも自由になっていい、と言われたようでした。
そこで今勤めている会社を見つけ、即決。
ビジネスと経営者の考え方、自分が必要とされているレベル、で選びましたが、何より、自分が働く会社の経営者は、自分で選びたかった。
ベンチャーで経営者が変わったら、転職しなくてもそれは別の会社です。
地方への転職移住
初めての転職、アラフォー、地方移住。
結果的にかなりハードル高めな選択に聞こえますが、実際に進んだ道はなんでも、振り返るとそういうものなのかもしれません。
今の仕事は学びと成長の実感があり、日々の充実度が全然違います。
東京の生活はとても学びが多かったけれど、最大限活かしきれたのかといわれると、実際そうでもなかったかも(行動力のなさゆえに)。
私が今新卒の学生だとして、東京に就職するかと言われたら、相当迷うでしょう。これだけ地方との情報格差がなくなってきたら、どこにいてもやりたいことは実現できそうだなと感じます。
都会への憧れ、その先にあったもの。
私の漠然とした都会への憧れは、一回は最先端の情報があふれる世界を見てみたかったこと、さらにそこで働く人々の中で、自分が社会人として、常識人として通用するのかを知りたかったのだと思います。
「あふれる情報や人の周りで力試しをする経験」がしたかった。
そして15年でそれなりに満足感を得られたからか、自分本位に働いてきた人生に終止符を打ち、今度は私が、
世の中に自分の経験をフィードバックしたり、スキルを還元する番でしょ、という気持ちが芽生えたんですね。
そのために、いったんこれまでの自分を認めてもらう場としても、新たな環境や挑戦の機会を得る場としても、転職・移住というのは私にとって必要なことだったんだと、分析しています。
おわりに
節目がいつか、は人によります。が、どんな環境でも自分の納得感が出るまでやりきることは必要だと思います。自己肯定感が低めの私は、やりきったと感じられるまで、15年かかりました。しかも仕事とは別の要因も重なって最終的に背中を押された、というのが正直なところです。
一枚板の中でも個性を出したいモクメな人としては、自分がするのはただの転職、ただの移住じゃない、と思いたい節があって、決めること一つ一つに理由や納得感が必要だったんですね、面倒なことに。笑。
もしそういう時期を迎えている人がいるとしたら、そのときにする選択は、総じてオッケー、と後から思える前向きなものであってほしいと思います。