#51 神保町へ、それから
もはや2週間も前になってしまうけど、神保町に行ってきました。
いつものことなんですが、かなりバタバタしていてお久しぶりの投稿になってしまいました。
もくめ書店の方はあまり進展はないので、今日はその神保町へ行った時の話をしようと思います。
ずっと行きたかったのですが、緊急事態宣言がありなかなか行けず。
毎年この時期開催される「神保町ブックフェス」が今年もコロナで中止になってしまって、それでも少しだけでもと立ち上がった出版社さんたちが独自に開催していた「神保町ブックフリマ」というものがあることを知っていたので、今年はそれに合わせて行こうと決めました。
それで10月末にようやく行ってくることができました。
神保町で何を食べるかもお楽しみ。
前回来た時は美味しいスパイスカレーを食べたんでした。
ずーっと前に来た時に一度連れて行ってもらった “ヒナタ屋“ さんというカレー屋さんの味が忘れられなくて、そこに行こうかなと思ったけど、その日は猛烈にどうしてもタイ料理が食べたくて、それで神保町では有名なタイ料理屋さん “メナムのほとり“ というところに行きました。
久しぶりのグリーンカレー美味しかったー。
辛さも本格的でした。
タイ料理でエネルギーチャージできたので、さっそくブックフリマへ。
今回、会場がまとまっているわけじゃなく、それぞれの出版社さんの前などでやっていたので、地図を頼りにまわりました。
亜紀書房、本の雑誌、白水社、青土社、国書刊行会とまわって、それぞれたくさんいい本との出会いが。待ちきれないほどたくさん買ってしまいました。
本の雑誌社ではなんと奥多摩で本屋さんをやっているという方との出会いが!
ライバルですねー!なんて言われて、いやいやライバルになれるようがんばります!!
いろいろ開業のお話とかお聞きすればよかったと今になって思ってます。
さて、持ちきれない荷物。そんな時の秘密兵器を取り出す。
この日のために用意した頑丈キャリーちゃんです。いぇい。
これがあればどれだけ本買っても運べるぞ。
なんせ亜紀書房は半額、白水社も20%オフでそりゃあ爆買いですね。
ブックフリマ、お久しぶりの方とも会えてめちゃくちゃ楽しい時間でした。
それからまだ時間があったので、神保町の古本屋さんをいろいろ回ってみることに。
まぁ買い付けの練習のような感じです。
気になっていたのが悠久堂書店。
山の本がたくさんある古本屋で有名です。
こちらに行ってみると山の本は2階のロフトのようなスペースにあるとのこと。
頑丈キャリーちゃんがジャマで登れなかったので、申し訳ないと思いつつもレジで預かってもらいました。その代わり山の本、富士山の本をはじめたくさん買いました。たくさん欲しい本があったけど、持てる限りという感じで7〜8冊買いました。
この悠久堂さんのレジをぜひ見てほしい。
さすがに写真を撮らせてもらうことはできなかったので写真はないですが、レジが完璧に骨董品の域なのに現役!
ガチャガチャッ!ガチャン!チーンッ!
という音とともに開きます。
かっこいいですね〜!と思わず言うと、レシートは出ないんですけどね、とのこと。
レシートって昔はなかったんだなぁと、なんだか感動してしまったのでした。
それから通り沿いにある古本屋さんをチラホラ除き、そこに何店舗か構えている古本屋さんで名前を忘れてしまったのですが、本を買うとコーヒーチケットをサービスしてくれるところがありまして、そこが2000円以上買うと20%オフというセールをやっていたので、そりゃあ買うよねという感じで、ホイホイ買ったのでした。
児童書や、文庫などここもなかなかいい本が買えました。
それから後は神保町に行ったら必ず行く東京堂さんへ。
今日はあまり新刊は買うつもりがなかったんですが、『ムントゥリャサ通り』は自店には入ってこないし気になっていたのでこちらで購入。
やっぱり何も買わずに出ることはできないお店なのよね〜。
しかし、買い物にはすこぶるジャマな頑丈キャリーちゃん。
便利なんだけどね〜。
最終的にはさすがにキャリーでも運びきれなくなって、当面自分で読む予定のないものは道志村に神保町から直送いたしました。
だいたい毎年こんな感じで、ブックフェスの日は散財しています。
雑観ですが、神保町は本当に多様な古書店新刊書店があり、美味しいご飯屋さんもわんさかあり、普通にお買い物に行くには最高すぎる場所です。
ただセドリをするにはやはり少々高いなという印象でした(そりゃそうだ、みんなそれで利益を得ているのだから)。
だからみんなセドリをする人たちってブックオフに行くのかって改めて勉強になった。
ブックオフが1番、仕入れてもいい値段で仕入れてもいい本が売っている可能性が高い……ってことなのかなぁと。
その辺は断言できないけど、そうなのかなと思いました。
今度はいろいろブックオフを回ってみようと思っています。
町田に高原書店という有名な古本屋がありましたが、あそこはセドリがかなりできた気がすると今さらながら思います。残念ながら惜しまれつつも閉店になってしまいましたが、良い本が安くたくさんありました。
しかしセドリで仕入れをする古本屋さんって、実際はどうやって回るんだろう。車じゃないとキツイですよねきっと。頑丈キャリーちゃんではダンボール一箱程度がせきのやまだったし、それを引きずって歩き回るのもけっこう大変で、何よりせまい古本屋の店内であれを引きずって歩くのはかなりの迷惑(そりゃそうだ)!だからやっぱり車にガンガン乗せて回ってるんですかね〜。
一度、どなたかセドリに付き添わせてもらえないかなぁとちょっと思ったのでした(絶対無理よなぁ、ジャマでしかないもんな)。。
さて突然話は変わりますが、先日、本屋大賞のノンフィクション本大賞が発表となりまして、上間陽子さんの『海をあげる』が受賞となりました。
いつか読もうと思って買ってはあったのですが、いつものようにまだ読めておらず積読になっておりました。
でも今回のこの上間さんの受賞スピーチを聞いて、すぐにでもこれは読まなきゃならないと強く思いました。
沖縄で生きることという上間さんが実際に生きてきた沖縄を書いたものですが、自分には関係ない話だと思ってしまうかもしれないのですが、そういう方もどうかこのスピーチだけでも見てほしいと思う。
上間さんの話すことばは誠実で、この人の書くものは信頼できるとすごく思いました。
こういう風に話すことのできる人が、どうか声をとぎらせることのない世界であってほしいと思う。
またYahooの方がされているインタビューもきちんと本を読んでいる方が聞いているなぁという良いインタビューでした。
わたしも本をなるべく早く読みたいと思います。
そんな感じの最近の本にまつわる雑談でした〜。