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三つの目で考える

三つの目で考える

カメラマンとして仕事を始めて、もう六年が経つ。
よく「写真の振れ幅が大きいですね」と言われることがある。仕事でも趣味でも写真を撮るから、そう見えるのかもしれない。

しかし、周囲のカメラマンを見渡すと、仕事以外ではカメラを持たない人も少なくない。理由は単純で、「仕事を思い出して嫌だから」。仕事と趣味を明確に切り分けることで、バランスを取っているのだろう。

多くの人は、「仕事」と「趣味」の二つの目で写真と向き合っている。
しかし、その二つの境界が曖昧になり、息苦しくなることがある。

そこで僕は、三つ目の「作品」という視点を加えることにした。

趣味・仕事・作品のトライアングル

写真を撮る時、「これは仕事」「これは趣味」と二極で考えるのではなく、もうひとつ「作品」という視点を加える。

この三角形のどこに自分の写真が位置するのかを考えながら撮影することで、写真の幅はぐっと広がる。

例えば、一般的な家族写真の撮影では「仕事」の目が100%になることが多い。
一方で、モデル撮影やアーティスト写真などでは「作品」の視点も必要になる。
仕事として成立させながらも、被写体の個性や空気感を写真に込めるための工夫が求められる。

趣味のスナップ写真も同様だ。
ただ街や風景を撮るのではなく、正対した写真を撮ることで「見る人にどう影響を与えられるか」「自分の考えをどう伝えるか」を意識するようになる。

仕事と趣味の間に「作品」の視点を挟むことで、写真を二極ではなく、もっと多様なグラデーションで捉えられるようになる。
そうすると、仕事の写真にも深みが増し、趣味の写真も単なる遊びではなくなる。

三つ目を持つことで、写真はもっと自由になる

写真を長く撮り続けるためには、「仕事」と「趣味」だけでは、どこかで限界が来る。
三つ目の視点を持つことで、仕事にも、趣味にも、作品にも寄り添える。
この三角形のバランスを意識すれば、写真に対する息苦しさも減るし、撮る楽しさも増す。

写真を撮るとき、自分の目がどこに向いているかを意識すると、新しい視点が見えてくるかもしれない。

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杢璃/Mokuli
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