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GFXを買おうとしている人へ本気のアドバイス
GFXを買おうとしている人へ、本気のアドバイス
GFXを買おうとしている人、ちょっと待て。本気でアドバイスするから聞いてほしい。
これは決して「やめとけ」と言うわけではない。ただ、GFXはそれなりに覚悟を持って迎え入れるべきカメラだ。
結論から言うと、買えば筋肉がつくし、
もしかすると彼女もできる(保証はしない)。
だが、その前に、しっかりGFXの良いところと悪いところを理解しておこう。
まず、GFXは重い。とにかく重い。
GFXを持ち歩くということは、日常的にウェイトトレーニングをしているのと同じだ。
特にフルセットで持ち歩くと首と肩が確実に悲鳴を上げる。
三脚なしの手持ちスナップとか考えているなら、先にジムに通って鍛えておいたほうがいい。
正直、「エモい写真が撮りたい」くらいの目的なら Sigma fp を買ったほうがいい。
GFXは「エモさ」だけで買うと後悔する。これは中判カメラであり、
「エモい」では済まされない「問答無用の立体感」と「圧倒的なリッチな描写」を生み出すカメラだ。
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レンズとマウント問題、深刻です。
純正レンズ、高いです。
富士フイルム純正レンズは、GFXシリーズの価値を最大限に引き出す。しかし、その価格も最大級。
まともなレンズを揃えようとすると、ボディだけでなく財力も鍛えられる。マウントアダプターも高い。
いろんなレンズを試したい人はマウントアダプターが欲しくなるが、これまた高額。
おすすめは、一度 Mマウントに変換する方法。Mマウント経由で使えるレンズが増えるので、結果的に選択肢が広がる。50Rがオススメ。ただし、純正バッテリーはもうない。
50Rはレンジファインダーライクで、GFXシリーズの中では比較的コンパクトで持ちやすい。
ただし、 純正バッテリーが手に入らない。中古を探すか、潔く中華バッテリーを使うしかない。あとシャッター切ったあと謎チャージ時間がある。
GFXの良いところ
立体感とリッチな絵が出る
GFXを使うと、今までのカメラでは得られなかった「奥行き」が手に入る。
これは単なるボケとは違う、空気の密度まで写し取るような感覚。よく知らんおじさんから機材マウントを取られない
GFXを持っていると、「フルサイズ(笑)」みたいな謎のマウント合戦に巻き込まれなくなる。
「GFXなんですね…(逃亡)」みたいな反応が増えるので、精神的に楽。いざとなれば殴り倒せる
GFXは、冗談抜きで鈍器。
道端で襲われても、50S IIあたりなら反撃できるくらいの重量と剛性を誇る。
ただし、そんな用途で使うものではない。
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GFXのダメなところ
AFは信用するな
GFXのオートフォーカスを信じてはいけない。
「なんとかなるでしょ」と思っていると、普通にピンを外される。FS(フィルムシミュレーション)は最初は楽しいが、段々と使わなくなる
初めは「クラシックネガ最高!」とか言っているが、最終的にはRAW現像に落ち着くことが多い。
ただし、JPEG撮って出しを極めるなら話は別。思ったよりハイライトが弱い
ダイナミックレンジの広さを期待していると、意外とハイライトの粘りがないことに気づく。
逆に、シャドウの持ち上げにはめっぽう強い。重すぎて首がぶっ壊れる
これはもはや宗教。受け入れられるかどうかの問題。
実際に使ってみると「撮るぞ」と気合を入れないといけない重量感がある。
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ガチの話をすると
APS-C機で見られる「ポップコーン現象(変なノイズ)」がない
→ これは地味に大きい。暗部でもノイズの粒状感がなめらかで、トーンの破綻が少ない。暗所性能はまぁまぁ
→ 驚異的に強いわけではないが、PureRAWなどのノイズ処理ソフトを使えばかなり粘れる。電子シャッターは歪む
→ 動きものは要注意。ローリングシャッター現象がエグいので、電子シャッターを乱用すると大変なことになる。それでも、なんとも言えない写りがある
→ スペックだけでは説明できない、GFX独特の質感。
これを「正義」と感じるなら、もう買うしかない。
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結論:買うと筋肉と彼女ができる(かもしれない)
GFXを買うと、人生が変わる(物理的にも、精神的にも)。
カメラバッグの重量が変わり、写真の質感が変わり、自分の身体が変わる。
そして、もしかしたら「GFX買ったんですか?」と話しかけてくる異性が現れるかもしれない。
さぁ買いなさい。
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