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新装版 企業参謀 戦略的思考とは何か|大前 研一

新装版へのまえがき

I部 戦略的思考とはなにか
まえがき

第1章 戰略的思考入門
1 戦略的思考とは
パッケージの中身は
非線型思考の重要性
2 ものの本質を考える
設問の訓練が必要
3 問題点の摘出と解決のプロセス
4 常に本質に迫るための方法論
(1)イッシュー・ツリー
(2)プロフィット・ツリー
5 問題解決成功の尺度となるもの
売上高利益率(ROS=Rate of Return on Sales)
総資産利益率(ROA=Rate of Return on Assets)
使用総資本利益率(ROCE=Rate of Return on Capital Employed)
6 尺度の使い方

第2章 企業における戦略的思考
1 中期経営戦略計画
ステップ1=目標値の設定
ステップ2=基本ケースの確立
ステップ3=原価低減改善ケースの算定
ステップ4=市場・販売改善ケースの算定
ステップ5=戦略的ギャップの算定
ステップ6=戦略的代替案の摘出
ステップ7=代替案の評価・選定
ステップ8=中期経営戦略実行計画
2 製品系列のポートフォリオ管理(PPM)
“つり合い”の管理
日本でなぜ発達しなかったか
低成長のアメリカ企業が開発
新製品による成長の結末
事業マトリックス
標準戦略
ライフサイクルに応じた戦略
視点による戦略の選択
GE=戦略事業ユニットへ展開
3 製品・市場戦略
ステップ1=市場性の動的把握
ステップ2=内部経済の分析
ステップ3=競合状態の把握
ステップ4=自社の強さ・弱さの把握
ステップ5=改善機会の抽出・評価
ステップ6=改善計画作成・実施/ステップ7=モニターおよび必要な軌道修正

第3章 戦略的思考方法の国政への応用
1 産業構造論の出発点
二次元的スペクトルの発想
既成産業分類への疑問
2 ニュージーランド沖の日本イカ船団
背景
問題点
解決への準備段階
アプローチ
分析
出たとこ勝負から脱却するために

第4章 戦略的思考を阻害するもの
1 教訓米国哀史
2 参謀五戒
戒1=参謀たるもの「イフ」という言葉に対する本能的恐れを捨てよ
戒2=参謀たるもの完全主義を捨てよ
戒3=KFSについては徹底的に挑戦せよ
戒4=制約条件に制約されるな
戒5=記憶に頼らず分析を

第5章 戦略的思考グループの形成
1 寄らば大樹と道場破り
2 シンクタンクと戦車

II部 戦略的経営計画の実際
まえがき

第1章 戦略的に考えるということ
冷蔵庫の教訓
ホッケー・スティック曲線
玉石混淆の罪
高速道路の鹿
PPM公害論争
戦略の当てはめ
標準戦略の役割
製品・市場戦略
戦略経営計画立案のプロセス

第2章 “低成長”とはなにか
1 戦略的思考家の条件
家康流戦略的意識への転換
“灰色”に妥協できる柔軟性
経営に受け継がれた玉砕精神
2 新しい経済環境の吟味
その1・低成長永続の意味
判断ミスを許さない
“勘”から“分析”へ
その2・市場の成熟に伴う硬直化
急激すぎた日本の成熟化
成熟期のマーケット・シェア
高シェア・高収益企業はどうなるか
常識への挑戦を
その3・経営資源の偏りは高価
人材=新しいモビリティへ
資本=企業間格差はさらに拡大へ
原材料=厳しい情勢が続く
技術=その1・色調の偏り
技術=その2・選択の偏り
その4・複雑な国際情勢
その5・インフレの進行
その6・生産性は頭打ち
参謀グループの必要性
3 低成長の中身とその戦略的意味
(1)需要変動型
(2)国際競争力型
(3)新価格体系型
(4)ライフサイクルの短命化
4 戦略の質的転換のために
(1)ノウハウ輸入時代の終わり
それは思想でなく感想であった
妙味がなくなった経営ノウハウの輸入
(2)命題的部分——why
なぜ事業を営むのか——本質的問い直し
具体的な企業目的の表現を
(3)抽出的部分——what
企業経営の縮図
経済変動下の企業力の測定
短期間で基本戦略を方向づける方法
(4)選択的部分——which
(5)人的部分——who
勉強不足の根は環境にある
“いびつ”の事業部制
“官僚的心情”を克服せよ

第3章 戦略的思考に基づいた企業戦略
相対的な力の変化
相手の追従を許さぬ三つの方法
1 KFSに基づく企業戦略
新市場参入に際して考えるべきKFSの例
企業活動を分解してKFSをつかむ
原材料
生産設備
設計
生産技術
技術特許
品揃え
アプリケーション
販売力
販売網
サービス
自社のKFSを知っただけではダメ
硬直化部門を斬り捨てる
2 相対的優位性に基づく企業戦略
収益源確保のメカニズム
フィルム業界の“あまのじゃく作戦”
3 新機軸の展開に基づく企業戦略
(1)考え方の転換
飛行機エンジン数の常識を破る
電気毛布を下に敷く
ダスキン七五〇万のネットワーク
往復料金を一度に回収
クオンタム・ジャンプ
(2)戦略的自由度
(3)技術ポートフォリオ

第4章 戦略的計画の核心
(1)目的地に達した場合、守りぬけるものでなくてはならない
(2)己の強さと弱さを常に知りぬいていなければならない
(3)リスクをあえてとる局面がなくてはならない
(4)戦略に魂を吹き込むものは人であり、マネジメントのスタイルである

附章 先見術
予言者的な意思決定
事業規定が勝敗の分かれ目
因果関係の推察を文章に
考えるヒント
「ルーレットの法則」
無理せず急がずの戦略性
「原則に忠実」を忘れるな

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