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元美術部は一生美術部なのだと思う

最近姉に勧められて「極道の妻たち」を読んだ。

極道の子として育った子がその後どうなったのか?
元々極道に縁もゆかりもない人がどのようにして極道に足を踏み入れ、妻になったのか?
そんな人間のドキュメンタリーがエッセイとして描かれてる。

極道の娘として育った子は一般人として過ごしたい、と離れる人もいる。
けれどやっぱり好きになる相手の人は極道の人で極道の妻になるのだとか。

一緒にしたら失礼になるのかもしれないが(笑)、美術部も一度入ったら最後、抜けられないと思う。
そんな自説を姉に持ち出すと、「信じたくない」というリアクションをしつつも、概ね共感していた。

私は元々美術部だった。
美術部にはどんな印象があるだろうか?
・オタク
・おとなしい人
・人見知り
・かと思えば同志を見つけると騒がしい…

楽な部活のレッテルを貼られてるとだけあって、学校によってはギャルの巣窟になることもあるそうだ。

私は年始に高校時代美術部だった同期と集まった。
高校を卒業して何年も経つが、こうして集まれるのはありがたい。
会話の内容は「友達の作り方」だった。
人見知りと自意識過剰で拗らせてしまった彼女たちは今も相変わらずそこで悩んでいて、変わらないなーと思う。
「職場の可愛い子にこの間ユニバ行こうって言われて、嬉しかったけど思わず断ってしまった…どうしたら仲良くなれると思う?」とか。
文章だけ見たら恋愛相談のように見えるが、これは友達の作り方である。

私も私で、営業のポジションとして働き始めたけどうまくいってない話をしたら、やっぱり美術部なんやな、と友達に納得顔をされてしまった。

「今声かけたら迷惑やとか思われへんやろか」
「なんか変なやつに声かけられたとか思って気持ち悪がられへんやろか」
そんな自意識とその行動をまた恥ずかしく思って、もがくんやろな…

素直な自己開示がほとんど出来ず、今日は会社の人に誰にも言わず、午後休を使って藤井風のライブに行く。
ライブ中もノリノリすぎたら恥ずかしいんじゃないかとか自意識の固まりだった笑
そんなの考えてる方が恥ずかしいのかもしれない…

世の風潮もあって、有給の理由は聞かれないことの方が多いが聞かれたら「市役所に行く」と言う言い訳を作っている。

青年期に美術部に入ったら最後、一度入ってしまったら抜けられない。
そんなところが私、美術部たらしめてると思う。

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