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医学部CBT IRT843(CBT推定95%以上)、OSCEオールAを取った勉強法を徹底解説:医学部共用試験CBT、OSCE

はじめに

 CBTもOSCEも合格率はかなり高く、私の学年でも落ちた人はそれぞれ2人ずつぐらいでした。
 それまでに合格してきた試験と同じように、先輩のアドバイスを聞いて、同級生に置いていかれないように勉強をしていけば合格は決して難しい試験ではありません。

 合格さえすれば実習に行けるので、それで十分だという医学生が多いです。
 ただ、CBTを頑張って高い点数をとっておくことで、「マッチングで有利になる」、「国家試験対策が楽になる」といったさまざまなメリットがあります。

 特に、東京や神奈川など首都圏で初期研修をしようと思っている人にとってCBTの得点は無視できないものとなっています。なぜなら首都圏ではCBTの結果の提出を求め、選考に使う病院が多いからです。
 CBTの成績が良かったからといって、それだけでマッチングに有利になるほど甘いものではありませんが、結果によっては足切りを食らい土俵にすら立てない可能性はあります。
 
 このnoteはそうした事情からCBTで高得点を取りたい人にとって参考になる部分が多いのではないかと思います。
 私はタイトルにもあるようにIRT843、OSCEオールAを取ることができました(IRTは偏差値の約10倍とも言われているので、大体偏差値84~85ぐらいです)。

 現在CBTの結果はIRTというスコアでしか出ないので具体的な得点率はわかりませんが、以下のサイトによると、IRT843なら推定95%以上は得点できていたのだと思います。
 
 CBTにおけるIRTと得点率の対応|マックス (note.com)

 このスコアを取るまでに考えてきたこと、実践してきたことを基に今回このnoteを書いていきます。
・「Qassist」と「medu4」ならどちらがいいのか?
・「Qassist」は国試用とCBT用のどちらの動画を見ればいいのか?
・勉強はいつから始めたほうがいいのか
・4連問はどうやって対策すればいいのか
・模試は受けたほうがいいのか
 こうしたCBTの勉強をしているとありがちな疑問にも答えられるように意識して書いてあります。
 CBT対策にお困りの方はぜひご覧ください。

※追記:以下に試験結果を載せておきます

CBT結果


OSCE結果

この記事が対象としている人

 この記事は主にCBTで高得点を取ることを目標にしている人に向けて書きます。
・マッチングで役立つから
・国家試験対策にもつながるから
・友達に負けたくないから
・学年1位を取りたいから
・将来のためになるから
・基礎知識が十分な状態で実習に臨みたいから

 
 勉強する理由は何でも構いません。
 とにかく「CBTでいい成績を取りたい!」と考えている人であれば以下のnoteの内容は参考になるのではないかと思います。
 また、noteの内容は私が試験勉強をする際に常に意識してきたことでもあるので、CBT以外の試験でも役立つかもしれません。

 もちろんCBTは合格さえできればいいという方に読んでいただいても十分参考になると思います。
 CBTに最短で合格するための勉強法についても解説してありますのでぜひ読んでみてください。
 また、OSCE対策についての解説も書いてありますので参考にしてください。

CBTで高得点を取るメリット

①マッチングで有利になる

 6年生になると初期研修先を選ぶために「マッチング」を行います。
 この制度を簡単に説明すると学生側と病院側がそれぞれ「行きたい病院」と「取りたい学生」を選び、それがマッチすれば採用されるというシステムです。
 
 もちろんCBTの点数ですべてが決まるわけではありません。
 しかし、主に東京や神奈川などの首都圏の病院、地方でも人気病院などではこのマッチングにおいてCBTの点数で「足切り」を行うことがあります。
 募集人数が多すぎる場合にある程度人数を絞るためです。
  
 足切りに使われなくても、学生を選ぶ基準の一つとしてCBTを見ている病院は意外とあります。
 自分が行きたい病院が決まっている人はその病院でCBTの得点がどれほど評価に関わってくるのか確認してみるといいかもしれません。
 また、行きたい病院が決まっていない人も将来興味がある病院が見つかったとき、CBTの結果だけで不利にならないようにするため好成績を修めておくに越したことはありません。

②医師国家試験対策が楽になる

 CBTの点数と医師国家試験の合格率にはかなりの相関があります。両者とも試験範囲に大きな差がないことを考えると当然かも知れません。
 CBTで取った点数によって、その後の国家試験対策の「大変さ」が大きく変わってくると思います。

 病院側としてもせっかく初期研修で受け入れようと思っていた学生が国家試験に落ちてしまうような事態はできるだけ避けたいと思っています。 
 そのため、CBTの点数が低く、国試にも落ちそうだと思われてしまった学生はマッチングで不利になってしまうこともあります。

③臨床実習が楽しくなる

 臨床実習では病院で医師を含む様々な医療従事者とともに実際の患者さんと接することとなります。
 どうせ実習をやるなら医学知識がちゃんとあって、患者さんの病態や治療の内容が理解できるのほうが絶対楽しいと思います。
 
 さらに、実習中では指導医から学生がきちんと理解しているか確認するために質問されることも多いです。中には学生が答えられないと嫌味を言ったり、叱責したりする先生もいます。そんなときもうろたえず、バシバシ答えられたらいいですよね。
 CBTで高得点を取るためには、様々な疾患の病態、原因、症状、治療法など幅広く知っておかなければいけません。この知識があるのとないのとでは実習中に得られるものも大きく差が出ると思います。

 また、大学によってはCBTの順位が発表されたり、長い実習中の実習班の班長がCBTの成績順で決まったりといったこともあります。さらに、実習が始まってしまえば卒業試験まで(または国試まで)試験がない場合もあり、同級生と点数を競い合う機会もそう多くはありません。そのため、成績や順位を気にされる方にとってもCBTは他の試験以上に重要なものだと言えます。


この記事の内容

 この記事はおもに以下のような内容を書いていきます。

①使用した教材
②実践した勉強法
③具体的な模試の成績

 私がCBT対策のためにやったことをすごく簡単にまとめるとこうなります。
①「Qassist」を見る ⇒ ②「QB」や「問トレ」を解く ⇒ ③「Anki」にまとめる
 ですが、ただ漫然と「Qassist」を見たり、「QB」を解いているだけではなかなか成績が上がっていきません。以下のnoteには漫然とやらずに、限られた時間を最大限有効活用するために私がどうしたのかを詳しく書いています。
 また、4連問対策やOSCE対策、最短で合格するための勉強法などについても解説してあります。
 そのせいで、文字数がかなりのものになってしまいましたが、その分、参考になる部分は多いのではないかと思います。
 

使用した教材

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