老舗菓子屋の2階に‥‥
こんにちは!
今回は地元の方にもあまり知られていない、相馬の歴史が感じられる『プチ資料館』をご紹介します!!
1.プチ資料館とは
相馬市で歴史資料を見られる場所としては、相馬市出身で有名な彫刻家の佐藤玄々の作品や、野馬追に使う甲冑を作られている甲冑師の橘斌(たちばな さとし)さんなどの作品が置いてある「相馬市歴史資料収蔵館」、そしてその隣の場所にあって相馬の昔の農業や漁業、養蚕業で使われていた道具が約500点展示されている「相馬市郷土蔵」が有名です。
しかしそれだけではなく、相馬の人なら大体知っている老舗菓子屋「船橋屋」の2階の部屋に相馬出身の方々の作品が数多く置かれている
『きずな画廊』という資料館があります。
資料館と言っても、入館料はありませんし、それらを見るには船橋屋の店員さんに一声かければ誰でも入れます!
2.相馬から生まれた作品たち!!
この『きずな画廊』には上で述べた佐藤玄々が書いた書物や橘斌さんが作った兜(かぶと)、相馬焼など、これら以外にも様々な方の作品が置いてありますが、全部は紹介しきれないので厳選して2人の方の作品をご紹介します!!
----------------------------------------------
まず1人目は、相馬市出身で硝子切子職人の
早川好夫さんです。
この方が作ったグラスは、相馬市にある割烹料理屋の「割烹やました」で使われていたりしますが、佐藤玄々や橘斌さんに比べたら認知度は低いのかなと思います。
ですが、早川好夫さんの作品を間近で見て、ただただ綺麗で見とれてしまいましたし、マイナーと言ったら失礼ですが、他の資料館ではなかなか見られない方の作品を見ることができるのもここの大きな魅力だと思いました。
----------------------------------------------
そして2人目は、「あしたのジョー」、「ベルサイユのばら」、「ブラック・ジャック」など日本の数多くの名作を作ってきたとても有名なアニメーション監督の出崎統さんです。
出崎さんは生まれは相馬市ではなく東京の目黒区になります。
終戦後に、明治時代に福島県相馬群(現在の相馬市)でひいおじいちゃんの出崎栄太郎さんが干拓事業を行なっていたため、その影響もあり相馬市に移り住みます。
しかし小学1年生のときの父親の死をきっかけに東京に転居するため、実質それまでの数年間のみになります。
出崎さんは2011年にお亡くなりになられましたが、相馬にいた期間は短くても貴重な幼少期をこの相馬で過ごしたことは事実なので、この『きずな画廊』には出崎さんの生前の功績が分かる資料が飾られています。
この『きずな画廊』はホームページがあるわけでもないですし、「船橋屋」のホームページにこの場所について載ってもいないです。
そのため知る人ぞ知る場所になっているので、1人でも多くの方にここを知ってもらいたいですし、僕みたいな美術や芸術に疎い人でも面白い作品が多くて楽しめる場所でした!!
「船橋屋」に和菓子を買いに来た際はぜひ、店員さんに一声かけて立ち寄ってみてください!!
⬇︎「工房もくもく」ホームページ
https://mokumoku.buyshop.jp/