和田いちご!
こんにちは!
今回は、相馬市で有名な和田観光苺組合・組合長の岩本さんにお話を伺ってきました。
岩本さん宅でお話を色々とお聞きすることができたので、和田の苺の歴史と、現状についてまとめて書いていきます!
1.農家さんにつきまとう問題
岩本さんがいちご農家を始めた頃は、露地栽培( 温室や温床などの特別の設備は使わずに、作物を屋外の畑で育てる栽培方法 )を行っていました。
※現在は、水耕栽培(すごい簡単に言うと土を使わずに水で栽培をする方法)を行なっている。
その当時は 150名ほどの農家さんがいたそうですが、年が経つにつれ、後継者がいないなどの問題で経営が難しくなっていき、多くの農家さんがやめていってしまいました。
平成元年に岩本さんたち7人のいちご農家さんが、和田観光苺組合を設立します。
はじめの年の来場者は4000人だったのが、平成11年には5万7000人の方が訪れるようになります。
しかし平成23年に「東日本大震災」が起きて津波の大きな被害を受け、その頃15軒あった農家が再び7軒になってしまいます。
これらの話を聞いて、相馬牛の農家の伊東さんの話を思い出しました。
伊東さんなどの相馬牛の農家さんも、後継者問題と東日本大震災の影響によって多くの方が辞めていったり、別の農業をするようになっていったのです。
やはり相馬牛もいちごも、農家さんにとってこれら2つの問題は共通にあって、どちらも大きな影響を受けていることが分かりました。
2.挑戦し続ける
それでも岩本さんたちは前を向いて、すぐに再開します。
そのときに岩本さんは、地方からの多くのボランティアの方々が、赤の他人の自分たちのために一生懸命に働いている姿を見て、『これからもいちご農家を続けよう』と強く決心したそうです。
震災直後はお客さんが7000人ほど減ってしまったそうですが、今まで以上に美味しいいちごを食べてもらいたい一心で続けていくと、徐々にお客さんも増えていって今年は約2万人の方が来られたそうです。
ほかにも、いちごを入れる箱をピンクにして可愛くしたりと、どんどん新しいことに挑戦しています! !
3.本物の完熟
まだ完全に震災前と同じ状態ではないかもしれないけど、とにかくお客さんに美味しいいちごを食べてもらいたい!という思いをとても強く感じました。
いちごは日持ちが悪いため一般的には完熟しないうちに収穫するのですが、和田のいちごは”完熟”にこだわっているので、とにかく大きくて甘いのが特徴です!
和田のいちごを食べたら、他のいちごは食べられないと言う人がいるほどです。
岩本さん宅でくずいちごという、規格外のいちごを使ったジュースをご馳走になったのですが、今まで飲んできたいちごジュースの中で断トツに美味しかったですし、その美味しさに感動しました。 笑
例年通りだと、1月の中旬〜5月末までがいちご狩りシーズンなので、ぜひその時期に足を運んで甘くて美味しいいちごを食べてみてください😁