地理日めくりクイズ #Day1 国民一人当たり電力消費量が最も多い国は?
今回は、サンプルとして全編公開です!
本日の問題
国民1人あたり電力消費量が最も多い国はどこでしょう?
解答
④アイスランド
※4位はカタール、10位はアメリカ合衆国
解説
この問題は、「国民1人当たり」という点がポイントになります。
国全体で使っている電力を、人口で割ったもの。
その電力は、通常の生活で使用するものだけではなく、産業用途もすべて含まれます。
「国民1人当たり」という枕詞がつくと、人口が少ない国が分母が小さいため、上位に来やすくなります。
1位のアイスランドは、発電量の100%を自然エネルギーで賄っています。
人口は37万人と非常に少ない国でもあります。
自然エネルギーのうち、水力発電と地熱発電がメインで、水力が70%、地熱が30%ほどです。
水力は発電コストが安いため、水力発電の割合が高い国は電気代が安くなります。そのため、大量に電力を消費する産業が立地する傾向があります。
その代表例が「アルミニウム精練」。
アルミニウムは別名「電気の缶詰」といいます。これは、精練時に大量の電力を消費するためです。
水力発電が盛んな国は、総じてアルミニウム精練工業が盛んな傾向があります。
アイスランドもアルミニウム精練工業が盛ん。
また、暫く前までは、同じく大量の電力を消費する暗号資産のマイニングも盛んでした。
このように、発電コストが安く、電力指向の工業が立地、人口が少ないなどの特徴を持つアイスランドが1位となります。
カタールは化石燃料がメインで人口が270万人とやや多め、アメリカ合衆国は、総発電量は圧倒的に多いものの、人口も3億7千万人近いことから、割り算をすると順位が下がってしまいます。
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