部署異動
今週、部署異動した。
今まではマニュアルを作る部署だったが、これからは、会社の理念「チームワークあふれる社会を作る」ための普及活動をしている「チームワーク総研」という部署になる。
社会人になってから今まで、一応、ITの技術知識が必要な仕事をしてきた。
が、今回の異動はその延長線上にはない、けっこう畑違いの分野への異動。
いわゆる「IT系」とかいわれるような看板はいったん降ろすことになる。
(もともとそんな立派な看板じゃあなくて、かまぼこ板にマジックでちゃちゃっと書いた程度のやっすい看板だが‥。)
2015年。今の会社サイボウズに転職した。
転職してからずっと、製品のマニュアルを作る部署で、ちょっとマニアックなマニュアルとか、メジャーなマニュアルのマニアックな部分を改善する仕事をしてきた。
(改めて書いてみたら、どっちにしてもマニアックwww)
前職でもLinuxのセミナーテキストを作っていたのだが、製品のマニュアルは前職で作っていたテキストとは比べられないほどたくさんの人が目にする。
多くの人が目にするものを作るのはドキドキするが、やりがいもあってとても楽しかった。
ただ
「私、この仕事向いてないんじゃないかなぁ」
と思うときもあった。
私はもともとかなりおおざっぱなタイプで、緻密にミスなくやるというのが得意ではない。
仕事だから頑張るけど、もともと几帳面な人には到底かなわない。
マニュアルは自分ひとりで作るものではないので、私がうっかり誤記をしたとしても、レビューで誰かが気付いてくれれば問題はない。やってて大きな問題が起きたこともない。
でもなんだか自分的にあんまりしっくりきている感じがしなかった。
そんなふうに、ほのかに自分のキャリアに不安があるなかで三男を出産した。
育休中、「ストレングスファインダー」という自分の強みを知るテストをやってみた。
やってみた結果、私は、コミュニケーションや社交性など、人と触れあうようなところに資質があることがわかった。
マニュアルを作る仕事はインドアな仕事なので社外の人と名刺交換する機会はかなり少ない。
自分から積極的に関わりにいかなければ、社内の人との接触も少ない。
別にそのことを不満に思ったことはないけども、どうせなら自分の資質を活かした仕事のほうがもっと楽しめるし、仕事やってる感ももっと出るんじゃないか、と思った。
「仕事に『楽しい』は不要だ。」
「仕事なんだからイヤな仕事もしないといけない。甘いこといってんじゃないよ。」
私はそういう価値観のなかで育ってきた世代だ。
その価値観でみると、今までの仕事も好きだし、じゅうぶん楽しみややりがいもあったわけで、そのままでもいいじゃん、という気もする。
だが、人生において、仕事をしている時間はとても長い。
仕事がビミョーだったら死ぬときに「もっとやりたいことやればよかった…」となりそうだ。
なんとなく、それはイヤだな、と思った。
仕事が楽しければ「あーおもしろかった」と言って笑って死ねる気がする。
(まだとうぶん死ぬつもりないけど。)
より楽しそうだ、と思えるものがあるなら、とりあえず意思表示くらいはしてもいいのかな、と思った。
とはいえ、気持ちだけで異動したか、というとそれもたぶん違う。
今回は、復帰するタイミングもよかった。
産休に入る前後から、マニュアルチームも業務効率化が進み、チームの人員もそこまでカツカツ状態ではなくなっていた。(と、思う。)
会社も「楽しいは正義」というタイトルでイベントしていた時期なので、社員の「楽しい」をこれまで以上に拾ってくれてる気がした。(カイシャ、というかもとの部署のリーダーや部長かな?)
「部署異動するなんて行動力すごい」と言われたけど、カツカツで仕事がめちゃくちゃたくさんあったら異動してなかったと思うので、こういうのはホント、タイミングだね。
異動先の「チームワーク総研」では、チームワークあふれる社会を作るための普及活動をしている。
具体的には、講演とか研修とかの活動が中心。
もともと会社の理念にものすごく共感して入社したし、読む本も「チームワーク」「組織とは」の内容が多かったので、まだ異動して1週間しかたっていないけど、自分の興味の分野がそのまま仕事になるのは楽しい。
それに、この部署の人たちは、本気で世の中の会社や組織のチームワークをよくして、ハッピーを増やしたい、と思っている人たちなので、そういう、自分と同じ思いを持っている人たちといっしょに仕事できるのはとてもうれしい。
社会人になってから19年。
今までの流れとはまたちょっと違う方向になるけど、人生をよりおもしろく、ご機嫌に生きるために、また新たな気持ちで頑張っていこうと思います。
あ、講演とか研修とか興味あったらお気軽にお問い合わせくださいませ。
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