プレインズウォーカーに関する統計レポートのような何か
はじめに
皆さんはプレインズウォーカーについてどれぐらいご存じですか?
設定的には皆さんもまたPWのひとりですが、この記事ではカードとして存在するPWについて調査、分析してみたことについて軽く報告していきます。
統計
元となるデータについて
今回のデータはこんな感じにオラクルを参照してExcelにまとめたものを使用しています。
両面カードについては今回は第一面のマナ総量を参照、色はPWが持つ色のみを参照するものとしております。ご了承ください。
また、統計対象はONE時点でテーブルトップで使用可能であれば黒枠、銀枠問わず含まれるものとします。
定形外カードおよびアリーナにしか存在しないカードは除外しております。
各年の新規PWとカード化した枚数
各年に新規で登場したPWの数と、再録をカウントしないPWカードの合計です。どちらも2018年頃から増加傾向にあるようです。
詳しい分析についてはまた後程。
PWの色の割合
PWカードが持つ色の割合です。多色カードは各色1枚カウント、両面カードはPWである面の色を1枚カウントとしています。
多少の違いはありますが、どの色も20%近くとなっておりバランスよく実装されているようです。青は多色PWに多く含まれ、赤は単色での実装がほかの色より多いようです。
PWのマナ総量
各PWカードの持つマナ総量です。ほとんどが3-6マナであり、2マナ以下でカウントされたカードは合計しても10枚に満ちません。
更に1マナの正体は《歴戦の戦士、ギデオン/Gideon, Battle-Forged》なので、PWとして生きたまま戦場に出せるのは2マナの《悪鬼の血脈、ティボルト/Tibalt, the Fiend-Blooded》と《レンと六番/Wrenn and Six》のみとなります。
各年の傾向
2007年~2010年
2007年発売の『ローウィン』にてカードタイプ:プレインズウォーカーが初登場。その後のパックでもチラホラと新規PWが登場し、コンスタントにカウントが増えます。アジャニやチャンドラなどこの時点で複数回登場しているPWもいるため枚数に対するPWタイプの数はおおよそ4:3程度に収まっているようです。
2011年~2015年
2011年は《解放された者、カーン/Karn Liberated》以外に新規PWタイプは登場せず。今までで最も少ない数字だが『統率者2014』で各色に新規PWが追加されたことですぐにペースは巻き返される。
新規カードの枚数も『マジック・オリジン』でPWに変身する両面カードが追加されたことで今まで以上のペースで増加しています。
2016年~2020年
2016,2017年はゲートウォッチの面々がフィーチャーされていた期間のため、新規カード自体は増えるものの新規PWは各次元の現地民数名と、この時点では唯一銀枠の《Urza, Academy Headmaster》のみでした。
『破滅の刻』のストーリーを経てゲートウォッチが分断されたことと『統率者2018』の看板カードにPWが起用されたことが重なり、2018年は新規PWが多数登場し現時点ではトップタイの年間10人という記録を果たしています。
そして2019年、アンコモン以上の各レアリティにPWが多数収録される空前絶後のPWパック『灯争大戦』により、新規カード枚数が爆発的に増加しました。その後のパックも含めこの年だけで62枚のPWカードが実装されています。
2021年~
その後、枚数の増加ペースは20枚前後/年と落ち着いてきてはいますが、新規PWは割合でみればむしろ増えてきています。
特に多いのが《影の処刑者、ダッコン/Dakkon, Shadow Slayer》のように過去のキャラクターを特殊セットで実装するケースや、《時を超えた英雄、ミンスクとブー/Minsc & Boo, Timeless Heroes》のようにD&Dのキャラクターが便宜上PWカードとして実装されるケースです。
2023年4月21日発売予定の『機械兵団の進軍』によって多元宇宙に永遠の変化が訪れるらしいですし、これからPWの在り方もドンドン変わっていくのかもしれませんね……
最後に
今回の調査結果についての報告は以上となります。
現在存在するPWカードは276種存在しますが、その中で2枚以上登場していないPWはまだ30人存在します。彼らの再登場や、まだ見ぬ新しいPW達との出会いはまだまだこれから先あり得るかもしれません。
また新たなPWカードが発表されるのを楽しみにしております。
今回集計したデータで何か見たい結果があればお教えください。
確認できる範囲で追記させていただきます。
以上、すべてのPWを1枚ずつ詰め込んだ《ウェザーライトの艦長、シッセイ/Sisay, Weatherlight Captain》デッキをEDHで組もうとして3年前辺りから破綻したものでした。