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【パイオニア】青黒変態魔神

《ドロスの魔神/Archfiend of the Dross》……
デメリット持ちの代わりに強力なデーモンの流れを汲む一枚で、
油カウンターがなくなった時にコントローラーに敗北をもたらす……

あぁ、《ドロスの魔神/Archfiend of the Dross》で対戦相手が敗北するところが見たい……見たいよー!

というわけでドロスの魔神の効果による特殊敗北を相手に浴びせることを狙うコンボデッキです。

設計構想

そもそも対戦相手がドロスの魔神を入れているかわからないのにどうやって敗北させるか?というところから始まります。
確実なのは自分のドロスの魔神を押し付けること。
手段の候補としては
・対戦相手にドロスの魔神のコントロールを得させる
・対戦相手にドロスの魔神をコピーさせる
が大まかな分類として挙げられます。

コントロールを得させる

能動的に対戦相手がこちらのパーマネントのコントロールを得させる効果のカードは現在25種類存在します。(2023/3月現在)

有名どころだとこの辺り?


フォーマットにもよりますが全色に存在し、その中でも青を中心としたグリクシスカラーに多い印象です。
しかし欠点としては戦場に出てすぐのドロスの魔神は油カウンターを4つ有した状態のため、効果によって敗北させるには油カウンターが切れる頃を見計らってコントロール譲渡するか、別途カウンターを取り除くなどひと手間加える必要が出てきてしまいます。そのため今回はこの方法は見送ります。

コピーさせる

コピーとは言いますが、対戦相手にコピーを生成させる方法は取れません。
ドロスの魔神のコピーが戦場に出る際にも油カウンターが乗るため、対戦相手に強力なクリーチャーを3ターン以上渡してしまう羽目になります。
ですので、今回狙うのは「対戦相手のコントロールするクリーチャーをドロスの魔神のコピーにしてしまう」です。
アップキープに効果を誘発させる必要があるため、永続的に自分のコントロールしていないクリーチャーを別のコピーにする……そんな都合のいいカードが

ありました。

というわけで組んだデッキが以下の通りです。

デッキリスト

コンボパーツ以外の採用理由

カウンターこそ乗るがもとは0/0

主に序盤の耐久や余ったマナの受け先として採用しています。また変態変異でこれらにコピーさせることで除去としての役割も持たせることができます。

主なドローソースです。実験的占いはデッキを掘りつつ上のクリーチャーたちのサイズを上げて耐久を高めることができ、命取りの論争は宝物トークンを出せるインスタントとしてはほぼトップレベルにマナコストが安く、搭載歩行機械をサクれば宇宙。

5枚目の変態変異。なんでそんなニッチなカードが複数あるんだ
変態変異との違いは相手のアーティファクトもドロスの魔神にできることにあり、ノンクリデッキでも1戦目に僅かな希望を残してくれます。
また《記憶殺し/Memoricide》のような特定カードをすべて追放するコンボメタに対しても抵抗の姿勢を見せることができます。じゃあ魔神指定で

基本プラン

なるべく1戦目は1ターン内でコンボパーツを両方ともプレイして奇襲を仕掛けたいので、6マナ使ってコンボ完成させることを目標にします。
序盤は《石とぐろの海蛇/Stonecoil Serpent》や《搭載歩行機械/Hangarback Walker》などで地盤を固めつつ、《実験的占い/Experimental Augury》や《命取りの論争/Deadly Dispute》でデッキを掘り進めます。
相手が構えずにエンドしたなら、自分の呪文に《断れない提案/An Offer You Can't Refuse》を使って無理やり2マナ加速することも可能です。極力宝物はコンボを一気に完成させるために温存しておきたい。

サイドボーディング

自分がパイオニアの環境に詳しくないのであまりしっかりとした仮想敵を設定していないので、細かい部分は好みに合わせて調節していけると思います。自分のサイドボードは以下のように想定しています。

墓地対策。相手から墓地利用の気配がしたら切り崩しあたりと入れ替えます。おまけでライフ回復やキャントリップがついてくるのも◎。

主にコントロール系を相手にする際の安全確保として使用。組立分解で自分のドロスの魔神の効果を打ち消して延命したり、ラゾテプの板金は変態変異による0/0化除去の種を残してくれる効果にも期待しています。

左を出す場合はおおよそ変身する前に終わることでしょう

まさか遭遇することはないとは思っていますが一切クリーチャーを戦場に出さないデッキと出くわしてしまった際の緊急手段です。後は相手とそのクリーチャーがすべて呪禁である場合を危惧して、カウンターのないドロスの魔神(あるいは魔神になったクリーチャー)を運命的連携で送り込むケースが万に一つぐらいはあるかもしれません。

最後に

というわけでデッキを紹介したわけですが、いかがでしたでしょうか。
デッキ名のネーミングがひどい?わざとやってます。
この名前が広まる前に君がこのデッキを握ってもっと無難な名前で広めてくれ!

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