Organize my thoughts
私は子どもの頃、外で遊ぶのが大好きだったが、本を読むのも大好きだった
学校の図書館でよく本を借りたり、市立図書館でもよく借りた
あの頃は何の本に夢中だったかな?と思い起こしてみると、海外の物語や、探偵もの、家族の物語が多かったように思う
人によって本の読み方は様々なんだろうけれど、私はまずはさらっと本を読み、何ヶ月か何年かたって「あ、またあの本が読みたいな」と思うと、またその本を読む
さらっとしか毎回読まないので、毎回「こんな文章あったっけ?」というある意味、毎回新鮮な気持ちで読めるのだ
繰り返し読む本は、あの頃は決まっていた。その中でも、一年に一回は必ず読もうと心に決めた本があった
「鏡の中の猫」Mary Stolz 作
小学校の4年生か5年生にこの本に出会ってから、高校を卒業するまで毎年読み返していた
何で一年一度、この本を読み返そうと思っていたのか、はっきりとした理由はよく覚えていないが、毎年読もうと決めたことだけは鮮明に記憶している
たぶんこの本の中に出てくる主人公と自分が重なったのかもしれない
美しい母と比べて自分の地味な容姿が嫌いだったところとか
自分のことをうまく喋れないことだったり
転校を重ねて馴染むのに苦労したところも似ていた
この本を読んで私は、物事を客観的に見ることを学んだ。そして、自分の視界が急に広くなったことを覚えている
この本はあの頃の私の支えであり、居場所でもあった
いつか同じような居場所を、誰かに提供できるのだろうか
そんな思いで、物語を書いていこう