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番外編⑦:一度沼を脱出したオタクが鬱を経て再度沼に落ちるまでの話。

これは小学生で二次オタになった少女が大人になって一度脱出した沼に再度落ちるまでの物語です。
※ここでの沼は二次元コンテンツ全般を指しています。

第七章 鬱寸前社会人、YouTuberから学ぶ。

~あらすじ~
 ポケモンたちに救われた元オタク、無趣味なまま鬱寸前まで追い込まれる。

 大学で心理学や教育をかじっていた私は、このまま受け身で流されていたら本当に鬱になって自分ではどうにもできなくなると感じました。
 同期に愚痴を言って、一時的に回復した私はその力でストレス発散方法を探すことを決意します。

 とにかく何か始めようと、私は日常的に付けてきた日記帳(雑記帳)を振り返りました。第一次「しんどい」期にせめて言葉にして吐き出そうと書き始めていたのです。
 振り返ると面白いぐらいネガティブな事ばかり書いてありました( ´∀` ) 客観的に読んでいて、この人は何でこんなにネガティブな話題ばかり毎日書いているのだろうと思ったのです。

 そんなある日、ゲーム実況を垂れ流していた私にYouTuberさんがおススメに出てきました。定休日も家でダラダラするだけの私は久しぶりにYouTuberさんの動画をいくつか視聴しました。

 そこにいたのは、楽しそうに企画を行う「オタク」たちでした。
 好きな事、やってみたい事を実現する動画も、考察動画も、開封動画も、画面に映る彼等は楽しそうに仲間たちと語っていました。楽しそうに推しを語っていました。

 「推しは推せるときに推せ」「他人の推し方にケチをつけるな」「誰でも初めは新規でにわか」

 自分のようなオタクを受け入れてくれる人がいるんだな。オープンにそう言ってくれる人がいるんだな。二次オタ界隈から逃げてきた私は、彼・彼女たちの声に少し勇気をもらいました。

そして何より、やっぱり私はオタクなんだなあ……と確信したのでした。

 

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