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渇望が止まらない

最近この本を読んだ(全2巻のウチの1巻のタイトル)
数多くの場面で非常に共感でき、そして私自身もセクサホーリスク・アノニマス(http://www.sa-japan.org/contact.html)への参加をしようと思わせてくれた本である。
この中に痴漢依存の人の話が出て、その人が痴漢しやすそうな人を見るや否や、一切周りの声が聞こえなくなって、痴漢行為に進んでいくというエピソードがあるが、その感覚は非常によくわかる。

何かのきっかけで、(あるいは単なる依存周期で)体にスイッチが入ると、一切周りを顧みられず、依存行動のみをするマシーンと化す。
その間はどれだけ重大事項が起きてもなんのそのである。眠かろうが腹が減ろうが全ての欲求は依存行動に集約される。

そうなった際にどうやって回避出来るか未だにその答えは見つからない。
それが見つかればそれすなわち依存から抜け出せたタイミングな気がする。
とにかくそうなってしまうともう理性のブレーキが働かないのである。

例えば今こうしてノートを書いているこの瞬間に私はポルノを見たいと思ってはいない。しかし何かのスイッチをきっかけとして見たいという気持ちが湧きおこった時もうノートを書き続ける事は出来なくなるし、友人から電話が来ても多分無視するし、極端な話親が死んだと連絡が来たとしても一旦ポルノを見てから対応するかとなるかも知れない。(多分、でもそれくらいその時は理性がきかない)

この時の対処法は人それぞれである。
よく筋トレをしたり、他に熱中できる趣味にスイッチしたり、走ったりなどが言われているが、どうもあまりうまくいったケースがない。
ひとまず理性を働かせて筋トレをしてみても、確かに筋トレ中は一旦忘れられるものの、終わったらまた欲求が甦る。私の場合はゲームが趣味なのでゲームをしてみたりなんかもするが、結局女性キャラクターも出てくるので欲求が止まる事は殆どない。キャラクターが出てこないゲームをしてもどこか上の空で気持ちをポルノからゲームに移す事が出来ない。
そんなこんなで、何か一時的に気を逸らせても、根っこの渇望が消えないので結局最後には、やっぱり見るしかないか、、となってしまう。本当にどうしたらいいのだろうか。

直近で言うと一昨日もポルノに陥ったばかりである。
その時はその前々日くらいからやばいかもという感覚があった。
出かけたり、何か他の事をして気を紛らわせたりしていたが、帰ってくるともうポルノが見たいという思いに支配されていた。
何とかその日をしのげばと思い、その日はやり過ごしたのだが、翌日になっても尚強まるばかりで、とうとう一昨日、今日しのいでも明日はどうせしのげないならもういいか、、と屈してしまったのである。

さて、、これは本当にどうしたら良いのかわからぬ課題である。

今現在は
・家ではタブレット、携帯を使用しない。
というルールを意識しているが、ルールを決めるのが人なら破るのも人であって正直本気で渇望が起こってしまえばあまり機能しない。(偶発的なポルノ暴露を防ぐ効果はあるかもしれないが、、)

グーグルにもセーフティサーチ機能はもちろんつけているが、シークレットブラウザを使えば一瞬で解除出来る(しかも履歴も残らない)という術を知っているので、無力である。

結局は自分自身の心で打ち勝っていくしかないのだろうと思う。
(本当に一切電子から離れた社会で生活するなら別かもしれないが、、)


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