遺書に近い。の(3)

遺書に近いのさ。(笑)

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「奥さま」の態度は本当に矛盾しているのだろうか。

って、昨日の私のnoteに寄せてくださったかこさんへの返事をこんなところに。失敬。

たしかに、電話した最初はいつものトゲトゲ、ツンツンした感じだったが、最後は笑い声も聞こえ(もちろんそれは呆れ笑いなのかもしれないけれど。)、そのことだけは私にとって嬉しいことだった。

「あたし、意外とこじかと喋れるやん」

って、彼女が後でそう思ってくれたかどうか。
でも、そう思ってくれたとて、それで何かが大きく変わるような期待は持てそうにない。それが私の今の印象。

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「妻」や「息子」のことをいっそ完全に忘れてしまいたい。

昨晩は、誘眠剤(? 「不安を取り除く薬」とドクター曰く。「ほとんど、飲んだか飲んでないか分からないくらいの薬だけど」とも、いつも。)を普段の2倍量飲んで寝た。とくに問題のある量では無い。ただ、夢など見ず、ぐっすり眠りたかったからだ。
昨日はスーツ姿で駐車場整理などしてさんざん汗もかいたのに、顔を洗っただけで、シャワーも浴びずにベッドに入ってしまった。「男やもめに…」ってのはこういうことだ。こんなことならいっそ死んでしまいたい。でも、そんな思考も避けたくて。とにかくぐっすり眠りたくって。

ところが、6時前かな、夢に「妻」も「息子」も出てくる。

私は「家」にいた。
早朝に起き出したけれどまだ誰も起きてはおらず、二度寝をすることにした。
すると、階下で家族の声が聞こえ、再び起き出すと、彼らはどこぞへ旅行に出ようと準備をしている。
(この辺りからはあまりちゃんとは覚えてないが)「妻」が、「準備が大変なのよ」とか「お金が」とか言う。それに対し私が、「お金、出そうか?」とか、「一緒に行っても良いよ」などと言ったと思う。それに対する「妻」の返事は覚えていない。

いつもそんな準備の遅い「息子」は、まだパジャマのまま、私の右膝の上に座ってきた。目の前にトマトといちごが乗った皿があった。トマトは「46㎜」と書いてあったのだが、「息子」がそれを「46㎝」と読み間違える。
「**くん、30㎝定規ってどんな長さ?」
「ん? これくらい?」
と大体正しく。
「で、**くんの筆箱に入ってる16㎝くらいの定規ってどんな長さ?」
「**くんのは18㎝だよ。」
などと言いながら、これもほぼ正しく。
「じゃあ、46㎝ってどれくらいかなぁ?」
「ん? これくらい?」
そのときにビミョーに小さくなったり大きくなったりしてしまうのも彼らしいところなんだけれど、それでも、だいたいで言えば「正解」。
で、「そんなトマトってあるの?」
「うわぁ! こんなトマト!」
と言って両手を広げて爆笑する彼。私の右膝の上で。だけど、そんな夢、ごめん、もう見たくはなかった。夢の中では目の前に「妻」もいた。そんな私たちの会話を笑顔で見つめていた。「妻」とも手が触れていたかもしれない。でも、そんなのも、もう見たい夢ではなかった。

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なら、「やっぱりいっそ死にたいよな」と思って起き出した朝8時半。
まだ、食器を洗う気も、洗濯をする気も、シャワーを浴びる気も、仕事を始める気も、まったく起きない。

土曜の朝だというのに、すでにサザエさんシンドロームの私です。