岡山弾丸徒歩旅 第2弾 ~倉敷、そして彼方の地平線を目指して~
ひょんなことから(古くからの)友人である右君の住んでいる岡山に滞在することになったもこはん。
それも3週間。
彼と僕は大の旅好き。
それも負荷のかかる武勇伝として残るヤツ。
前回の第一弾では徒歩で吉備や総社を観光し、
約44キロの道のりを歩破しました。
今回の第二弾では岡山市から倉敷市を目指します。
今回も結構ハードですよ♬
そんな旅の一部始終をご覧くださいNE。
第一幕 INTRO:美観地区を目指して~住宅街に潜む巨大魚の影~
岡山市を10時に出発し、野犬と野良猫の出る墓地軍のある山を越えて、倉敷に向けて西南西を目指します。知らない道が好きなのでできるだけ裏道を通ります。道中右君が僕に青は神様の色やからとか言う嘘をつきました。ゴルフ場を横目に新幹線の高架下沿いに歩いているとコンビニがあったのでひとまずそこで休憩。梅昆布みたいなのを買っていました。そのあとちょい深めの溝沿いに歩いていきました。赤い梅練りガムみたいな卵が溝のところどころに貼りつけてありました。ちょうど道中、温泉があったのですがコロナで閉まったみたいです。あ、そうそう。不謹慎なゲームもしました。さてしばらく行くと住宅街の中にゴッつい溝がでてきました。藻が汚くてとにかく肥える生き物がいそうな溝でした。少年が昼間から川ざらいをしていました。溝の上にはゴミステがあってエサが豊富そうでした。と、その時。どでかい魚影が僕らを横切りました。ちょうど1mほどでしょうか。住宅街になんとブリっブリっに肥えたコイが現れたのです。
マジで太っとかったです。あれは持ってかれます。軸を持ってかれます。魚にです。しかも淡水魚にです。住宅街の溝なのに驚きでした。それだけやありません。雷魚もいました。右君はシロサギを奇妙な声を発しながら追っ払っていました。住宅街を抜け、ちょい大通りに出ると腹が減ってきました。時刻はちょうど十二時です。ラーメン屋とか焼肉屋とかがありました。でもなんか違いました。歩きながらコンビニのごみをスーパーで捨てました。目指す倉敷市街の看板が出てきました。国道2号線みたいです。
RSKバラ園も右に曲がった先にあるみたい。左にはCONVEX岡山があるらしいです。この青看板がかっこよかった。橋を渡り、赤白の細細電波棒とバイク屋を横切りました。瀬戸大橋温泉も横切りました。煙突もつ鍋屋も横切りました。でも若干順番は左右するよ。
第2幕 昼下がりマダムの巣窟:ビュッフェ蕎麦の闇
なんだかんだで3時間ほど歩いていると、いいところに蕎麦屋がありました。もこはんはそばが大好き。一方の右君は蕎麦のおいしさがあまりよくわかってないようです。もったいないな。では蕎麦屋で腹ごしらえをしましょう。店内に入ると高そうな雰囲気。何やらビュッフェがある様子。そこに軽装汗だくバディとは場違いも甚だしい。昼下がり仲間内マダムばかりのなかで半分個室のような席でメニューを選びます。僕らはビュッフェなんぞ要りません。蕎麦だけ食いたいだけ。なのに「お品書きです。」と冊子を持ってきた店員が衝撃の一言。「蕎麦単品でありますか。」と聞いた直後、「絶対にビュッフェがついてくるんです。」だって。そんなムダ金無駄足はケツにチャカぶっ放されてもやなこった。すると右君が動きます。「僕ら軽食のつもりだったんで蕎麦単品で食えないなら食事は結構です。」って。結構やるよね、彼。すると漫画汗をかきながらちょっと待ってくださいと言わんばかりに、奥に確認的なことをしに行きました。すぐに戻ってくると「単品でもご用意できますって。」怖いよね。できんだよ。単品でも。てかできないわけないんだよ。ビュッフェが金儲かるんでしょうね。卑怯ですよ。やり方が。で、この天ぷらそばを食いました。
うんまかったです。人生上位にうまかったです。加えて勝ち誇った味ですね。でも満腹ではありませんでした。店を出た後、蕎麦の良さが分かりかねると右君が言っていました。でも海老蔵さんは蕎麦が一番の好物らしいです。なら蕎麦のおいしさは言わずもがなです。って言ってるとちっちゃな道の駅にかつ丼とかがありました。ココにしたらよかったなんて、思っちゃいけない。いけない⤴。いけない⤵。なんって言ってると時刻は1時を過ぎるところです。
第3章 至れよ@倉敷 炎天下ってんか。
さ、腹ごしらえを終えて見えてきたのは、川崎医科大附属病院。またまた道沿いが栄えてきました。ミスドのあるハローズというスーパーに寄ったのですが何したか覚えてません。なんか涼しくて座れる場所探してたんちゃうかな。また思い出したら言うわな。ほんで県道16号を西に進んでいきます。ここらへんで小説25時の次書く人めんどいやろな的な話をしてました。右君が見覚えのある落書きが残された橋の下を通り、電車の上を通る車道を歩きました。ここでは同窓会にいかに多く呼ばれるかが、先生としてのステータスやって右君が言ってました。水色車屋と台湾ラーメンを横目に過ぎると、美観地区まであと200メートル看板があってテン上げ。と思ったら左折看板だったみたい。まだまだかかるって。つらたん。スンドゥブ看板のある店の交差点を左折し、国道2号を南下していきます。この時、なんとなく走ってます。僕の歌の歌詞の‘‘頬を撫でる風のナビゲート“が右君は好きみたいです。きっと走ってたからです。ここらへんに攻めた集合住宅があったので引き返して写真を撮りました。
僕らのなかで、次の信号まで走るゲームは常連です。あとCMソング選手権もしました。そんなんしながら、ちょっとした近道を行きます。白鷺がまたいました。歩く方向に逃げていくので相手すんのがめんどいです。お仏壇屋の交差点手前で近道にならない近道を行きます。彼のビートボックスに指導をしながらね。おっと。倉敷市民会館が見えてきました。そろそろじゃねえか。右君からまだまだって聞いてたけど、意外と早く着いた。どうも彼は長い距離の嘘をついて、すぐ着く計算で僕を喜ばしてくれたみたい。あのね。想像つくよ。薄々わかるよ。あってもいいけど。
第4章 やっと@倉敷 燃やせ観光魂🔥🔥🔥
時刻は2時半。先ほどの章で倉敷に着かなかったのは自分としても衝撃でした。で、やっと着きます。レンガ造りの建物が見えてきました。ワクワクします。
と、ここで奇妙な店を右君が紹介してくれました。異様な雰囲気の2階建て日本家屋に、なんと何百もの犬畜生が、しかも同じ犬種同じ色で同じ方向を見ています。写真を貼っておきますね。何とも近寄りがたいですね。
でも通りすがる分には満点です。興味のある方は是非お立ち寄りくださいな。なんでも倉敷貯金箱博物館らしいです。何がしたいのか((笑)))
ここで美観地区が見えてきました。青い空に白壁が映える歴史情緒ある街並みです。なんにもないって右君は言ってました。
でもここにきて僕は悪い癖が出ます。観光地に来ると僕は体力を犠牲に全部見回りたいのです。右君は嫌な顔してました。町の中には小物屋やカフェ、ジーンズのお店なんかが並んでいました。いやー、かき氷が美味しそうです。なんせ真夏だったんで。とにかく街を隅々まで見学します。川船乗り場はいい感じでした。なので写真を撮りまくります。
と、ここで一服。観光に飽きてきた右君が倉敷サイダーをガブ飲みしてました。僕の前で。僕はなんも飲んでません。いいなぁ。さ、それでも街を隅々まで見ます。小道とかを抜けて、観龍寺というお寺にお参りしました。
僕はここで待っとくって言いながら右君はなんだかんだ来ました。どうも一度来たことがあるらしく、なんならあんまり街を堪能するまでもないというジャッジだったそうです。でも今回は、だるそうながらも付き合ってくれます。いやあ、素晴らしい趣のある街でした。もこはん、大満足です。少し疲れたので休憩のできる場所を目指します。とりあえずなんでもありそうな倉敷駅に向かいます。狭いアーケード商店街を抜けるとバスロータリーに着きました。
そこにある倉敷駅は古くさかったです。雨ざらしのエスカレーターを使って歩道橋を渡り、アルデルセン広場を過ぎるとイオンモールがあったので、ここのフードコートで一休みます。時刻は4時ちょうど。
僕はつけ麺をがっつり食います。ムチムチのベトナム人が作ったつけ麺は、美味かったです。右君はマックでなんか買って食いました。リフレッシュできたところで今回の旅の目的は果たせたので次なる目的を模索します。イオンの奥にあるアウトレットにちょっかいをかけてなにかなにかと話し合い。ここで右君の悪い癖が出ます。かねてから僕は水島コンビナートの夜景がみてみたいと言ってましたが、岡山から車無しではすごく遠いので半ばあきらめていました。そこに行こうというのです。時刻は4時半。22キロほど歩いてきて、ここから水島コンビナートの見える展望台には22キロほどあります。ぞっとしました。でももう行くやん、的なテンションです。行くんです。結局。ということでここからもう一発、歩きます。しんどそうです。でもサイクゥーです。まだ続きがあるんだってね。
第5章 地平線は彼方____。
倉敷駅から水島展望台なる者を目指します。ちょっと省エネモードでいきます。あんまりしゃべらんように。大通りを南下していきます。美術館とかを過ぎていきます。街感が薄くなっていくのが分かります。前回の旅で足が痛くなったので心配です。トンネルじゃない方に曲がってなんとなく走りながらいきます。とここで聞き覚えのある青看板が出てきました。鷲羽山まで22キロ。なんとなく目指す展望台もそこらへんらしいです。遠いな。(;´д`)トホホ。気にせず行きます。長い直線があったので走りながら田園風景を駆け抜けます。エモいですね。いい感じでした。途方もなく距離があるまっすぐな道がいいです。僕はここらへんであとどれくらい挑戦的なことができるのかなって、考えてました。バイタリティーを大事にしたいです。さあ、調子に乗って二人で走り競り合ってます。橋を渡って坂を上ってトンネルの入り口までゼーハー言いながら走り切りました。気持ちいいです。コレコレ。ってなります。トンネルを流して山道に入っていきます。砂道の歩道を通り、陶芸家の家を横切ります。若干の上り坂が体力を蝕みます。途中の廃棄場みたいなところの自販機で水分補給。坂を上り切ると橋が出てきました。危ないながら車の迫る山道を下っていきます。僕はここらへんでうんうん丸が出向しそうになってきました。はい。催してます。距離はだいだい10キロぐらい来たと思います。体に関しては二人ともすこぶる調子がいいです。山を下って交差点に出たのでそこを右折して展望台の山のふもとを目指します。ここには運送屋の汚い溝がありました。てか腹も減ってきました。コンビニ後アダルトDVDショップが同中にありました。おばあちゃんが入っていきました。元気。採掘場と不気味な団地が見える道を歩きます。三つぐらいため池がありました。はい。僕はもうブリこきそうです。とここで一筋の希望が。ローソンが見えてきました。助かった。ここで事を済ませたのですが、細かい情景描写はしません。ただ一言。僕はこの一連の経験で排便が一つ上のフェーズにいきました。さて僕の事済ませの間にチキンを買ってくれていた右君。ありゃうんまかったです。時刻は6時ちょい。もう日は落ちて日の光の余韻だけです。どうもここらへんに展望台に行くための道があるらしい。ちょっと住宅街を上るとすぐに森に入ってく車道が出てきました。だんだん暗くなってきました。夜の山道は怖いです。入っていくのは。でもここまで来たからといって引き返すわけにはいきません。どんどん暗くなる山道を二人歩いていきます。怖いな。怖いなぁ。
第6章 恐怖の森。恐怖の右。夜景はその次だよな。
真っ暗になってきました。山の車道に僕ら二人。何の明かりもありません。びくびくします。距離感の分からない暗闇道をすすんでいくと、するとちょっと開けてきました。山道からコンビナートの明かりが見えます。
結構綺麗です。人がいます。写真撮ってました。本格的に。ここまで歩いてきたって言ったら、この先の山道歩いて行けるけど気をつけろよって。でもここの景色はキレかったです。再び後ろからの車に注意しながら闇を歩きます。僕は生粋のビビりなので怖くて怖くて仕方ありません。右君は怖くないのかなぁ。怖い怖い。やっぱり暗いのは怖いぁ。とその時。「怖い怖い、うっさいねん。っこっちもっ怖いねん。おおおい。」って怒鳴られました。右君に。「怖い怖い言うて何になんねん。」って。ビックリしました。右君もそれなりに怖かったけど大分癪に障ったようです。はあわ。呆然です。怖い中怖いっていうのは、なんとか怖いのを自分のなかで解消しようとする行動だったんですけどね。もうそっからは暗闇より右君が怖いので、暗闇は怖くありません。バグりました。淡々と暗い山道を上っていきます。どうやらここの坂道が5キロほどあるらしいです。大変だ。一時間ぐらい歩きました。すると人だまりが見えてきました。そうです。やっと到着です。
水島展望台です。
眼下には遠くの方まで綺麗な夜景が広がっていました。さっき見た方がキレかったけど、一様に喜びます。時刻は7時45分。真っ暗でしたが綺麗でした。15分くらい滞在したかな。その間、火を噴く煙突やチカチカと点滅する明かり。それも随所に。その奥には黒い海。街がキラキラしていました。山の虫と工場の怒号のような音が重なります。そんな感じです。さ、帰りましょう。浸った後は切り替えて帰ります。
最終章 outro:帰るだけなんやでえ;まとめ
あとは帰るだけです。時刻は8時。まさかこんなに文章量が行くとは思わへんだで。やっと終われるわいな。見返すのもしんどいわ。ほないくで。5,6キロほど行った最寄りを目指します。まだ距離あるよなぁ、そりゃ。暗い山道を軽快な足取りで下ります。体力は謎にまだありました。歌いながら駆けます。気持ちよかったです。人生下り坂最高ってね。3キロ弱くらい山道を下ると怖い雰囲気の工場みたいなのがありました。ここらへんでアイフォンの明かりを点けるか点けへんかを、試しながら歩いていました。やっと街に出ました。怖かった。ちょっとした近道から横断歩道を渡り、途中のコンビニに寄りました。最寄りまであとちょっと。重機車庫が途中にありました。もうそろそろゴールです。なんだか切なくなってきます。ワイワイ系の高校生の男女が目の前を通り過ぎていきます。その向こうには本日のゴールの上の町駅。やっとの思いです。時刻は9時らへん。最後の力を振り絞り、到着しました。
おめでとう。よくここまで読んでくれたね。よくここまで書いたね。はい。券売機で切符を買って無人の駅を二階に上がり、乗り場キワキワを電車が通る駅で電車を待ちます。さ、岡山に帰りましょ。これにて岡山徒歩旅第2弾完結です。拝読いただきありがとうございました。とりとめもないことを書いてきましたが一向に文章スキルは上がらいない気がしてました。どうでしょう。ま、ひとまず使命は果たせてよかったです。岡山で2回も徒歩旅観光ができたのはとても良い経験になりました。やっぱいいよね。徒歩旅。あとね。旅って案外移動ばっかりなんですよ。でも徒歩旅だと移動時もトークとか食事とかいろんな考え事したりできるんだよね。ドライブだとなかなかそんなことないと思うの。だから距離は限られてるし、もちろん大変だけど悪くないんだよね。細かい景色まで見れるし、情景記憶も良いの。だから濃く残るの。これからも遠くへ歩きたいな。
ということで次回は、奈良公園までの道のり編で会いましょう。新メンバーもいますよ!!
てかここまでみんな読んでこのオチ気付いてくれるかなぁ。
サポートして下さったら、みんなで笑います。