MSワラント攻略データ!(2020年上期版)
みなさんこんにちは。MSワラント銘柄突撃大好きの「もこもこ」です。普段はTwitterで情報発信させて頂いています。
Twitter ⇒ mokorpho3653
今回のテーマは2020年上半期にMSワラントを実施した会社のうちバイオ企業を除く15社を調べまして、MSワラント発表銘柄について有利な立ち回りができないか、考察・検証してみたいと思います。
MSワラントは「悪魔の増資」というようなイメージが付いているからこそ、MSワラント銘柄を逆張りで拾って稼ぐという手法が、通用するのでは?と考えます。
前回リリースさせていただいた2020年下半期のデータはこちらです。
では行ってみましょう~
①データ参照企業(2020年7月からMSワラントを実施)
以上15社・17件です。赤字なのは赤字企業、「オカ」と付いているのはMSワラントのお替りです。
下半期のデータを見て頂いた方なら、今回のデータはちょっと印象が異なりますね。明らかに赤字企業&希薄化率高い案件だらけです。
なかでもセキドは希薄化率138.4%、びっくらたまげた内容です。
②株価パフォーマンス
そして、株価パフォーマンスがこちら
※クレスコ、サーバーワークスは分割後株価に修正
リミックス、ぱどがお替りをしていますが、これは明らかにMSワラントの実施タイミングがまずかった結果です。(後に発表されたものは前のMSワラントを終了しているため、お替りというよりも内容変更に近いと思います)
今回のデータについても総合的に算出しようと考えましたが、皆さんご存知の通り、昨年のマーケットはコロナにより、大暴落となりました。
安値は3/10-4/6の間に付けているものがほとんどで、結局のところ、MSワラント銘柄も、そうでない銘柄も、この間に買った方は皆さん大なり小なりの含み益を確保できたかと思います。
今回のリストの中で大幅高となったのは
小僧寿し 18⇒108円で6倍
セキド 511⇒1726円と3.7倍
enish 355⇒1100円と3.1倍
リミックス(後)、Aiming、日本通信も好パフォーマンスをあげました。
一方、このリストの中では、黒字企業であるクレスコとサーバーワークスについては、いまいち振るわない結果でした。
今回は3月末時点の株価も併せて記載しました。こちらのパフォーマンスも明暗くっきり出ています。
小僧寿し、セキド、enish、リミックス、日本通信は結局MSワラント実施時の株価に戻ることなく、セキドに至っては現時点(5/7)も高値圏で推移しています。
一方ひどいのが、サーバーワークスでワラント実施時の半値以下。これはもちろんワラント実施時の株価がえらい高値圏で発表されたことも一因と言えるのでしょうが、ワラントで資金調達しても、全然成長しないのでは?という評価が株価に表れたかたちです。
もちろん、赤字企業でもハズレもあり、2020年上半期にMSワラントを実施した企業の取捨選択は非常に難しかったと思われます。
あえて、今回のリストで躍進した企業に共通する点を挙げるとすると
・倒産リスクが比較的高い
・コロナにマッチした材料
・時価総額が小粒(実施時100億円未満)
この3点かと思います。今年4月末に新電力事業で大幅赤字、債務超過転落になった6195ホープがMSワラントを発表、第三者割当の思惑もあってか、リリース翌日は大幅高となりました。
倒産リスクが高い企業はファイナンスの内容がどんなものであれ、比較的ポジティブに捉えられる事も多く、時価総額が小粒であることから、MSワラントがきっかけで勢いに乗ることができれば、マネーゲームではありますが意外な高値を付けることがありえるという結果を表した格好です。
③まとめ
(1)2020年上半期はコロナ禍によるマーケットの暴落⇒一気反転でMSワラントが株価に影響したのか、地合いによるものなのか、判断が付きにくい。
(2)時価総額が大きく、割高感がある銘柄はやはりMSワラントが大きく足かせになる結果につながることが多い
(3)倒産リスクある企業が悪魔の増資と揶揄されるMSワラントを出したところで、それは「(増資を実施する)織り込み済み」感が強く、MSワラントを実施する理由(材料)如何では、一撃吹き上がる要素が十分ある。
※2020年下半期のデータとは、真逆とも言える内容で、いやはやMSワラントの攻略は難しいですね・・・2021年の現時点では、どちらかといえば黒字企業の投資目的の資金調達でMSワラントを行う会社が多いため、2020年下期のデータのほうが参考になるかと思いますが、夏以降2021年上半期にMSワラントを実施した企業のデータをチェックしてまた検証してみたいと思います。