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死なない生徒殺人事件(著:野崎まど)【読書紹介ですぅ「ですぅきゃらが出てくるのか」さあ、ご一緒に。death!「違う!」】
確か、アムリタ【映】で紹介したと思うんだけど。
単独で紹介しないともったいない気がしたので、
もいちど持ってきました。
アムリタシリーズの一冊です。
ただシリーズと言っても、続きになるのは最終巻だけで、
それ以外は一巻独立タイプなので。
別にこれだけ読んでも問題ありません。
気に入ったのだけ読むのもあり。
この小説は、
死なない生徒がいたとして、
それをどうやって殺せるのか?
という話になります。
ただ、作中内視点は殺人犯の目線ではありません。
外部から観察する探偵役にして主人公は女子校教師。
そもそも不死の定義とは何か?
そこらへんがポイントなんです。
設定系ミステリに属する作品。
作品内独自設定を作って、その中で謎を解かせる。
これだったら現実に縛られる必要が無いので、
いくらでも自由なスタイルで書ける。
ラノベなんでラノベちっく学園もの、な話になっていますけど、
物語の作り方として秀逸。
伏線から最後のどんでん返しまで。
スパンとキレるナイフみたいな出来だと思っています。
こんな思考実験みたいな小説。
思ってるより無いんですよね。
おギャグは少し年代を感じさせる場合がありますが。
***
私たちが常識と考えている定義は、
思っているより強固ではない。
ミステリの中には殺人ミステリとして必然的にグロくて悲しい話がありますけど。
SFテイストにすると酷さがマヒしてしまう。
それは定義の解体による価値観ぶっ壊れ現象のせい。
SF的想像力によって我々の常識が破壊されるため、
直感的に感情を感じられなくなってしまう。
超越的な概念には、善悪の概念を当てはめられない。
SFはミステリの上位概念なんです。
徹底的に価値観をひっくり返すと、
純粋なミステリができる。
より純粋に謎解きに集中できる。
という技があるのかと、
私はそう思っているんです。
↓ 紹介したシリーズの第一巻 アムリタ【映】はこちらにて紹介しております。
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