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独裁者のためのハンドブック【もしかして、読書紹介!?】

私はこの本を3冊買いました。
ええ、無くなったと勘違いしたのと、ダブっても無駄じゃないって思えたから。・・・まあ、そういうことにしといてください。

SFばかりもどうかと思うので、読書紹介シリーズも次は実学的なやつをやってみます。

「独裁者のためのハンドブック」

これは学者の方が書いた猫でもわかる学問系の本ですね。
お話ではないです。はい。

タイトルとは違って、
内容は「民主主義を成功させるためにはどうすればいいのか?」
という至ってリベラルでデモクラシーなものです。

ところで日本は元枢軸国という身の上の悪さからか、西欧「民主主義」というものにたいして斜に構えてみるところがあったと思います。

今回、プーチンロシアのおかげで晴れて連合国入りしたのか、民主主義の普遍的正義を語る人が多くなった気もしますが、以前はアメリカを相対的に見る人が左右問わず多かったような気がします。
「NOと言える日本」とかね。あれ、保守の人でしたよね。

でもガチリベラル学者の先生も、実は「民主主義」の制度は相対的に見ています。
オビにはこうあります。
「独裁と民主主義に境界はない!」

どーゆーことかというと、およそ政治力学というのは体制がどうであっても基本的にひとつの法則に縛られているということです。

それが「支配者を支配するルール」


すなわち権力者とは、自分を支持してくれる人のために政治をする。

ラオウみたいな世紀末覇者だったら己の拳ひとつで統治できますが、普通の権力者は多くの部下に支持されることで権力を掌握します。
というかヒトラーと言えど、部下のSS将校やナチ党員たちがいなければ何もできません。SS将校たちが手足となって動いてくれるから独裁者をやっていられるわけですね。

支持されるということはどういうことか?
それは見返りを与える、ということです。
身も蓋もなく言えば「金」です。
権力者は支持者に見返りとして金を与える。
もしくは金が入る役職を与える。

そしてこれは「民主主義」においても変わりません。
民主主義の大統領とか首相とかも金をくばります。

違うのは、その数の多さ。
独裁政権を固めるのは、ほんの一握りの特権階級だけで、そこさえ押さえていれば後はどうとでもなるのに対して、

民主主義では選挙に勝つためには投票者の過半数が必要です。
つまり投票者の過半数が支持者で、この人たちに金で見返りを与えなければいけません。

ヘリコプターマネーはさすがに厳しいので、具体的な政策で、例えば減税とか金融緩和とか成長政策とかで、有権者の票を「買う」のです。

そこらへん、理想とか正義とか人権とかは関係ありません。
きれいごとは関係ない。要は勝てば良かろうなのだ。

仮に権力者に理想なりなんなりとあったところで、この政治の原則を押さえなければ、勝つことはかないません。
勝てなければ理想を叶える以前の問題です。
もし仮に権力者が支持者たちの支持を失えば、何が起こるか?
そう、クーデターです。あるいは民主国家なら政権交代。

もちろん権力者もバカではありません。
可能であれば危険な支持者どもを少なくし、
さらに自分の言うことを聞く人たちと取り換えようと思います。
独裁者だったら粛正になるし、民主主義であれば、なんでしょうね? 

ひっきょう、権力者たちの戦術的目標は体制の如何にかかわらず、できる限り長い間、権力の座にとどまることです。
この点で安倍元首相とプーチン大統領に大差はありません。
トランプ大統領とルーズベルト大統領にも違いはありません。
政治の有効性を問うならば、やることは同じ、
というか同じにならざるを得ないのです。
(もちろん民主主義の政治家は体制のルールに縛られているわけですが)

では権力者ならざる者たちはどうすればいいのか? 
それはどうにかして「支持者」の枠の中に入ることです。
そう、「上級国民」になることです。
そして「上級国民」になる方法は金でも学歴でも財力でもありません、
ニュースが何と言おうと、「上級国民」になる方法は・・・・




選挙にいって投票することです。


( ゚д゚) ・・・
 
(つд⊂)ゴシゴシ
 
(;゚д゚) ・・・




それも、有効票を入れることです。


(つд⊂)ゴシゴシゴシ
  , .
(;゚ Д゚) …!?





僅差ギリギリのところで決勝点を入れるような有効票を入れるような立場になれば、権力者たちはあなたのワガママ、
それがどんなに不正義で理不尽なものであっても、
聞き入れざるを得ない。
それが情け容赦のない政治力学の世界なのです。

もちろんこの本の著者は「だから力がすべてなのだ」とか言いたいのではなく、要は貧しい一般大衆も「支配者を支配するルール」を逆手に取れば、嘘みたいに権力者たちをひざまずかせることができるよ、ということを言いたいのです。

と、ゆーよーなことを書いてましたよ。

どうでしょうか?
この本があれば、あの論破王ヒロユキを論破することも不可能ではないじぇりあ。
いや、ないでしょう。
どうですか? 
誘惑に駆られませんか。
知識は武器です。武装しましょう。

ちゃんとした紹介が読みたい方は動画とかをどうぞ。
(前に見たやつはどうしても見つかんなかった)



追記:本記事は2024年3月25日に少し修正しました。



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