手作り猫じゃらし耐久テスト5日目&ポンちゃまの避妊手術(3)

手作り猫じゃらしのテストは5日目。4日目のテストから日程的に間が空いているのは、テスターのポンちゃまが少し飽き始めたかな?と感じたからである。いったん忘れていただき、もう一度出直そうかと思ったが、どうにもテンションが低い。動画掲載しているけれど、さほど面白くはない猫じゃれ動画である。

撮影時は、右手にビデオカメラ、左手に猫じゃらしとなる。利き手ではない左手で猫じゃらしをぶん回すのは難しい。猫を本気にさせるほどの動きがなかなかできない。なので、映像に収められた分より、実はカメラを止め、利き手の右手に猫じゃらしを持ち替えて、思いっきりぶん回している方が猫自身は楽しそうな様子。可能ならその様子も収録したいが、どのように機材をセッティングしたものか、思案投げ首なのである。

こんな、猫じゃらし遊びの日々もしばしお休み。ポンちゃまが避妊手術を受けたからだ。前回は、動物病院に預ける直前までを書いた。いよいよ避妊手術当日の動きとなる。

朝10時。動物病院にポンちゃまを預けに行く。まずは自宅にてキャリーに入ることから始まるが、ポンちゃまは人にかまってもらうのが大好きなので、キャリーだろうがなんだろうがご機嫌である。そもそもキャリーは、掃除の時間に朝に晩にと「収納」されているので、恐怖感は特にないのだろう。

動物病院に行く時は、さらに洗濯ネットの中に入ってもらう。万が一の時の遁走防止である。実は、自宅の斜め前、道を挟んで向こう側で、猫行方不明の事案があった。ポスティングでチラシが入り、一件を知る。さらには、まさに今行こうとしている動物病院に、その行方不明になった猫ちゃんも向かっていたのだという。幸い、一ヶ月後に猫ちゃんは無事保護されたが、こういった幸運な例ばかりではないだろう。ポンちゃまをそういう目に遭わせるわけに行かない。なので洗濯ネットなのである。

ところが、ご機嫌のポンちゃまは洗濯ネットに入る時すら、しっぽをピーンと立てているのである。いくらポンちゃまのしっぽが短いと言っても、端的に言って邪魔。洗濯ネットにうまく入れられないし、チャックも閉めづらい。しっぽをちょっと倒しながら押し込ませていただいた。そのまま、今度はキャリーイン。

予約の時間が迫ってきた。急いで家を出る。動物病院に到着、呼ばれて診察室へ。ポンちゃまに出てきてもらう。キャリーの扉を開けると、珍しく黒目をまんまるにしたポンちゃまの姿。少しばかり緊張しているらしい。

それでも無駄な抵抗はなく、おとなしく抱いて出されて、洗濯ネットからも出て、診察を受ける。心臓音・呼吸音のチェック。体温チェック。体温は、肛門に体温計を突っ込む。ポンちゃま、その間、若干の横座りの姿勢で、じっとしていた。獣医さんに「悟りを開いてる」と言われる。悟りというか、どんくさいの延長線上ではないかと思いつつ、「そうですか」ととりあえずニコニコ(新型コロナ対策のマスク越しなので、向こうにはわからないだろうが)。

ここまでの検診で特に異常は認められず、そのまま、預かっていただく。キャリーも含めてである。術後服と、ゴハン(カリカリ)2回分を渡す。動物病院側にはグレインフリー(穀物フリー)のゴハンの用意がないというので、今回は持ち込ませていただいた。

そして、明朝までしばしのお別れである。獣医師と共に、ポンちゃまは病院のバックヤードへと消えていった。

手ぶらで帰宅し、あとは時間が過ぎるのをただ待つ。手術が終われば、電話連絡が来る。時間的には15時過ぎになりそうだと聞いていた。ただただ待つ。無事だろうか、麻酔事故は起きてないだろうか。ちゃんと目覚めているだろうか。心配の種は尽きまじ。

14時55分。ここでもポンちゃまは早かった。15時過ぎのはずの電話が、5分も早く鳴る。とっさに頭が真っ白になる。電話口からは無事手術終了し、麻酔が醒めてモゾモゾ動き始めましたとの報告が。思わず気分が舞い上がる。ポンちゃまは生還したのだ。全身麻酔のリスクに勝ったのだ。よくやった。よくやった。

すぐにでもお迎えに行きたいところだが、その日は病院に一泊で様子見である。しかし安心材料があるので、緊張していた気分はだいぶ緩んだ。

ポンちゃまのいない夜。事情が理解できないのは、同居猫のチャコさまである。なんでいないのだろうか、とでも言いたげに猫部屋をうろつき、夜中は普段はよく寝る子なのだが、ひとしきり騒ぎ、一人遊びをしていた。いつもは、昼間ポンちゃまとよく遊んでいるので、夜は疲れているのだろう、ポンちゃまもチャコさまも寝る。猫によくある「夜中の大運動会」は滅多に見ない。しかし今回は久々にチャコさまが大運動会を一人で繰り広げていた。

とりあえず人間も休むことにする。翌朝は朝一で行動できるように、準備万端にして寝る。寝た。そして午前2時に目覚めた。朝一でも早すぎだろうが。やはり心が逸っているのだろうと思う。無理に寝て二度寝となったらかえってよくない。起きて夜明けを待つことにした。夜明け、朝の猫掃除、そして。お迎え以降は次回に譲る。

サポートしてくださると猫のゴハン代になり、猫じゃらしの素材代になります。趣旨に賛同できる方はお願いできれば幸いです。