手作り猫じゃらし、耐久テスト開始(1日目)

前回は、手作り猫じゃらしを作り上げるまでを書いた。いよいよ、実地テストに入っていく。何しろ、制作手順も指南のない手作り猫じゃらし。耐久性には不安が残る。猫は時にとても激しく遊ぶ。それに耐えられなければ良い猫じゃらしとは言えない。

ピーコックのブルーネック羽根製の猫じゃらし。ピーコックつまりクジャクであるが、クジャクはキジの仲間である。「しげない工房」製のキジ羽根猫じゃらしは非常に食い付きが良いことで猫通の間では知られるが、これはキジの生の羽根を使っているため。ケモノの匂いがするためだ。ピーコックのブルーネック羽根もキジの仲間の羽根、しげない工房さんのキジ羽根猫じゃらしにも良い反応を示している猫に対しては期待が高まる。

猫じゃらしのテスターを務めるのは、ポンちゃま。実は、猫じゃらしについてはチャコさまの出番はほとんどない。チャコさまは「そういうものにはあまりきょうみがありません」と申すためである。元々チャコさまが人が苦手で、人とコミュニケーションを取りながら遊ぶのも、極端に苦手なのだ。なので、猫じゃらしのテスターは、チャコさまとは真逆の性格とも言える、人大好きのポンちゃまにお願いすることになる。

チャコさまのエピソードについてもいずれ書いていこうと思う。今はそこに紙幅を割いている訳には行かない。チャコさまよ許してほしい。

いよいよ、手作り猫じゃらしを携えてポンちゃまのもとへ。目ざといポンちゃまは、私が脇の下に、隠すように何かをかかえているのを見つけ、「よこせ、よこせ」と言い出す。待たせる義理もない。早速差し出す。ポンちゃまはしばらく、フンフン、フンフンと匂いを嗅いでいたが、その後は大爆発である。上へ下への大騒ぎ。こちらが特に大きく猫じゃらしをぶん回さなくても、勝手に体勢をゴロンゴロンと変えながらじゃれつき、しゃぶりつき、大変な興奮ぶりである。

今回、猫じゃらしに使用したピーコックのブルーネック羽根であるが、非常に美しい。この記事の前の記事に添付してある写真がそうだが、羽根の先の方には青い金属光沢があり、根本のほうはシックな茶色。染めで出せる色ではないのではと思う。なので、この羽根が、生の羽根である可能性は高そうだ。なので、ポンちゃまの食い付きも良かったのだろうと思う。しげない工房さんのキジ羽根猫じゃらしにも反応が良かったポンちゃまのことだからだ。

数十分ほど、息も付かずにポンちゃまは遊び倒した。飛び付き、絡み付き、猫パンチを見舞い、おしゃぶりもした。挙げ句の果てには、口を開けてハァハァ言い出したので、さすがに休ませるべく撤退することに。

肝心の猫じゃらしの耐久性はどうか。びくともしていなかった。ボンドで要所をがっちりと止め、きちんと24時間乾燥させてからのテスト開始である。ボンドで止める前の細工もうまく行っていたようだ。緩まるようなことはなかった。

ひとまず、耐久性1日目のテストは終了。2日目に続く。

サポートしてくださると猫のゴハン代になり、猫じゃらしの素材代になります。趣旨に賛同できる方はお願いできれば幸いです。